後付けFATE【3】
ラスト
曰く、コンビニ店員の私に密かに(友人に知れてるあたり密かではないが)片思いをしていた。
曰く、しかし私がバイトを突然辞めて(私としては突然ではないが)そこで片思いは終わってしまった。
曰く、ショックながらも自身も受験に邁進した。
曰く、しかしなんと! 進学した大学のオリエンテーションで私を見つけた。
曰く、高校時代の後悔を払拭したい! しかしここは焦らずにまずは友人となり、私という人間の中身も知ってみようと試みた。
曰く、私の人となりなどもわかった上でやっぱり好きで、アプローチして(アプローチされてたのか)めでたくカレカノになった。←イマココ
そっか、そうだったんだ。あのときの……。
「俺のこと憶えてるかなってちょっと期待したんだけど」
ごめん。ほぼ記憶になかった。
「一緒の大学だったのは本当に偶然だったんだ。でも高校のときは見てただけだったから今度はって思って……。あの、俺、キモい?」
気まずげに上目遣いで私を見る彼。小犬か。
私は彼の隣の椅子に移動して、手を握った。
「……ううん。むしろちょっとキた」
私は別に運命論者じゃないけれど、でも人生にちょっとそういう、甘いシロップみたいな出来事があってもいいと思うのです。
「ただ、あの友人はちょっと絞めといた方がいいかもね!」
「あいつ、いつも口が滑ってフラれるんだよ……」
でしょうね! 知ってた!




