後付けFATE【2】
「彼女あの子に似てないか? 似てるよな! ほら高校ンときにお前がずっと片思いしてた」
……このすっごい気になる発言について説明してもらえますか?
あと、この人殴っていいかな。
「ちょ、ちょっとお前そういうこと言」
「あんときはよく通ったよなあ、K駅前のコンビニ!」
…………ん?
K駅前のコンビニ?
*
嵐のような(デリカシーのない)友人が去ったあと、彼はどうにもきまり悪そうである。
「あの、あいつのことは一切記憶しなくていいから……」
そんな彼をとりあえず放置し、ラテを啜りながら私は記憶をたどる。
高校時代、私は自宅最寄りのK駅前のコンビニでアルバイトをしていた。一年の秋から三年の夏前まで。辞めたのは、もちろん大学受験のためだ。
もう一度、よくよく記憶をたどる。
あの頃はよく近所の高校の生徒が部活が終わったであろう時間帯にガヤガヤとやってきては店の前で飲み食いしててうるさくって……。
……んん? んんん?
思い出す、とある集団。その中から私を見つめる視線。……が、あったような、なかったような。
向かいの席の彼のさらさらの黒髪を眺める。そして。
「……ねえ、もしかして高校のとき、坊主頭だったりした?」
彼は一気に顔を赤くした。
つづきます




