表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/48

女史と勇者

 

 女史に会議室に呼ばれた。俺、何かやったっけ。

 冷や汗をかきつつ女史と向き合う。



「私と結婚してくれない?」



 は……?


 じっと見ていると女史は顔を赤く染めながら、

「あの、実は私、恥ずかしながら年の差も考えず、あなたのことが好き、なの。でも私今年32だし呑気に交際とかしてる場合じゃないし」

 だから結婚、とこちらを窺った。


 え、え、え。


「あの……突然すぎて……女史のことは尊敬してますけど、あの……」


 しどろもどろの俺に女史は下がり眉で微笑むと立ち上がる。

「わかった。じゃあこの話はなかったことで」

「え、ちょっと待ってくださいよ。いきなり結婚じゃなくても」

「私も時間がないのよ。悠長に付き合ってられないの。ごめんね」

「え、何で俺がフラれた感じになってるんすか?」


 話は終わったとばかりに女史は廊下に出た。


 女史は確かに怖がられているけど仕事はきちんとこなすしフォローもしてくれる。完璧すぎて隙がないだけだ。だからたまに『よくやったわね』と笑顔を向けられると物凄く嬉しくなって。決して嫌いじゃない。嫌いじゃないむしろ──




「待ってください! けっ結婚します!」




 “女史にプロポーズした勇者”


 のちに俺に与えられた称号である。何故だ。






今回はここまで!お付き合いいただきありがとうございました

またたまったら更新していきたいと思います(。v_v。)ペコ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ