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よくある話

 

 よくある話だ。


 目の前で(正確には20mぐらい先)、一組の男女が向かい合って、気持ちを確かめ合っている。

 やがて彼らは微笑み合い、手を取り合う。

 それが私の片思いしていた幼馴染と、私の親友なんて、よくある話だ。


 きょうだいみたいに成長して関係が壊れるのが嫌で告白できなかったなんて、

 いつも一緒にいるうちに親友と彼がどんどん親しくなっていくなんて、

 彼女から相談されて大丈夫うまくいくよなんて

 本当はそうなってほしくないのに言ったりするなんて、


 それで、結果こうなるなんて、ほんと、よくある話だ。




「それで、実はその幼馴染の方の親友が、失恋した女のことをずっと好きだったってのも、よくある話じゃね?」

「は?」


 彼らに背を向けたところで話しかけられる。


「そんで、失恋に付け込んで自分の方に向かせて最終的には付き合っちゃうってのも」

「……それはよくある話というより都合のいい話でしょ」

「都合いい話もそれはそれでいんじゃない?」

「いいかどうかは私が決める」

「えー」


 後ろでぶつぶつ言っている彼も、できたてのカップルも置いて、私は昇降口へ向かう。




 ──そんな彼のことを結局そのうち好きになってしまうのも、


 きっとよくある話なんだろう。




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