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料理人 評価される

まぁ、審査員の方々の反応は間違っていないと思う。では、審査員の方々に料理の評価をしていただきましょう。


・ドレッシングを使った唐揚げ:採点者・・・○○テレビ、放送局局長

高温過ぎる油で揚げたため、見た目は揚げ過ぎ、中は生。市販の油・酢・化学調味料が混じったドレッシングでそのまま肉を漬け込んだからでしょう、揚げた際に酢のツンとした匂いと生肉の匂いが混じり合い、イヤラシイ悪臭を放っていました。しかも、其の儘小麦粉を突っ込んだから、揚げている最中に衣がボロボロ剥がれて、結局は鶏肉の素揚げ状態に・・・そんなモンだから、油も十分に切れるはずもなく、ベチャベチャでグッチャグチャな唐揚げ?(生ゴミ)が出来上がった訳ですね。

流石に飲み込みはしなかったが、立ち上るドレッシングの匂いってのは・・・特に高い温度での酢の強烈な匂いは、咽る位です。そんなモノを一口でも口にした審査員(ワタシ)は、偉いと思います。(因みに、この料理を作ったオッサン(自称料亭調理長)は、一度も味見をしていませんでした。)

味?評価?こんなモノ(生ゴミ型殺人兵器)を評価って・・・例え0点でも、0点に失礼でしょう。って云うか、作った者が責任もって処分しろってレベルですね。



・柑橘を使ったサラダ:採点者・・・××プロダクション 社長

透明なボウルに彩り良く飾り付された野菜・柑橘類、其れは多少は評価に値するかもしれないが、何故野菜を流水で洗わない?細かい汚れは?腐った部分は?土は?虫は?農薬は?何もしないで野菜を切ってボールに突っ込んだだけじゃねぇーか。しかも、水に晒してないから野菜が萎びているだろうが!!お前はそんなモノを人様に食わせる気なのか!!

更に、サラダに何をかけた?オリーブオイルだけじゃねぇかよ!!他には何も無かったのかよ?バルサミコは?パルメザンチーズは?別に塩でも良いじゃねぇかよ!!味が無いんだよ!!あれか?果物と野菜を一緒に食えば味が有るってか?

巫山戯るな!!しかも開始早々にオリーブオイルを振りかけやがって、時間を見ろよ!!葉物野菜はオイルが染みてグチャグチャじゃねぇか!!最低でも(私達に)出す直前にかけるもんだろうがぁぁぁぁ!!!!いっぺん味見位しやがれってんだ!!!

料理をなめんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

(やっぱり、この料理を作ったイケメン(自称料理上手)も、一度も味見をしていませんでした。)

味?評価?これ以上身内の恥を晒すのも情けないので、聞かないでいただけませんか。



・デザート風パスタ:採点者・・・□□料理専門学校 校長

先ず見た目ですが、貴女料理を舐めすぎですね。ただクリームを絡めたパスタを皿に乗っけて、その上に果物を飾っただけって・・・幼稚園児でもできますよ。人にイチャモン付ける前に、自分のセンスを磨きなさい。しかも、飾り付の果物ですが、これは切る(・・)のではなく潰す(・・)っていう方が正解ですね。包丁も満足に使えないなんて、貴方は学校で何を習っていたのでしょうか?

パスタですが、何故温かいまま生クリームと混ぜたのでしょう?冷たいクリームの中に熱いパスタを突っ込んだら、クリームが分離するのは目に見えているでしょうに。まだ、確りとクリームをホイップしたのなら、その被害も多少はマシになったかもしれないのに、中途半端に泡立てて終了って・・・貴女ほんとに私の学校の卒業生ですか?最低でもパスタは冷水で締めてから、軽く水をきって混ぜるもんです。そして、使用するパスタは一番細いものが望ましいですね。

で、ですが、味付けってしなかったのでしょうか?クリームには砂糖をタップリ入れていましたが、他に工夫はしましたか?何もしなかった様にしか見えませんでした。強いて云うなら、パスタを茹でている際に飛んできた揚げ油でしょうか?確かにパスタから揚げ油の香りもしましたが、冗談ですよねぇ?

しかし、自分で味見もせずによくもまぁ他人に出せますよねぇ、全く卒業したっていう料理学校の校長の顔を見てみたいですねぇ・・・あっ、私ですね。

(やっぱり、この料理を作った年配の女性(自称料理研究家)は、一度も味見をしていませんでした。)

味?評価?いやぁ、こんなもの・・・入学以前の問題ですよ。頼みますから、経歴詐称は勘弁してください。こんなのが卒業生ってウチの学校が潰れる様な醜聞ですからね。



以上が、各番組出演者達の料理を食べた審査員達の評価です。いやぁ、料理人さんはこんな奴らから、嫌がらせの様な評価を受けたということですねぇ。

では続いて、料理人さんの評価に行ってみましょう。


・ドレッシングを使った唐揚げ:採点者・・・○○テレビ、放送局局長

中華の油淋鶏の様な、和食の南蛮漬けの様な作りですね、シンプルな味付けの唐揚げに手作りドレッシングをタップリ含んだ微塵切りの玉ねぎが程良く絡んで味の相乗効果を醸し出しているようです。また、下に敷いてある千切りキャベツも、鶏の肉汁とドレッシングが絡み合い程よい食感と味で楽しませてくれる。盛り付けも綺麗に纏まり、文句の付けようがない一品であります。問題なく満点ですっていうより、先程のアレ(生ゴミ型殺人兵器)と比べるのが大変申し訳なく思います。



・柑橘を使ったサラダ:採点者・・・××プロダクション 社長

まず、橙を転がらないようにしている練塩が、橙のオレンジと皿の間で積もる雪のような演出をしている。橙から溢れくる冷気が皿を冷やし、練塩を雪と認識させられてしまいそうな見事な飾り付けだ。

橙の蓋を外すと、既に少し溶けかかっている橙の果汁で作ったシャーベット。ひと匙すくい口に運ぶと、橙の味と香りが口の中に広がるが、酸味・塩味伴に少し物足りない。シャーベットを掻き分け、奥に進むと、ゼラチンで寄せたコンソメ・角切りの野菜と鶏肉が出てくる。洋食のテリーヌの様なソレをシャーベットと伴にすくい口に運ぶと・・・これだ!!

噛むたびに崩れる味が強めのコンソメゼリー、それが口の中で溶けたシャーベットと混ざり合い、歯ごたえを残した野菜や鶏肉と合わさり、素晴らしい味を奏でてくる。まるで味のオルゴールやぁ!!

味?んなもん満点でしょう。評価?最高ですね。ウチのイケメン(バカ)の作ったものと比べちゃアカンでしょう。



・デザート風パスタ:採点者・・・□□料理専門学校 校長

見た目ですが、皿の上でクレープとアイスが程よいバランスで盛り付けられており、チョコレートソースが全体を引き締めるように皿を彩っています。

さて、お題目のパスタですが、0.9mmの細いものを水で締めてから角のたった生クリームに絡めているため、クリームが分離することなく確りと纏まっていますね。クリーム状のソースを絡めるのにはやはり麺状のパスタを使うのが都合が良いということでしょう。

そのパスタをクレープで包み込んでいますが、このクレープにもひと工夫してありますね。クレープを包む側の表面に水飴を塗り再度焦がしていましたが、これは水飴で生地をコーティングし、染み出たクリームや果物の水分が生地を濡らし絵面を悪くしないように、また根本的にクレープの強度を上げるための工夫ですね。更に砂糖を少なめにしたクリームの甘味も補えると一石で三丁も美味い・・・見事としか言えませんね。

そして、パスタ・クリームと一緒に包んだ果物も繊維を潰すことなく綺麗に切っている為、果汁が染み出る事無く、噛むたびに果物の果汁とパスタ・クリームの甘味・クレープの甘味が合わさり、幸せな気分にさせてくれる。先程冷凍していたが、半凍りのこの状態がパスタの歯ごたえを確りと伝えてくれるので、お題目に対してもちゃんとした回答を出していますね。

更にバニラアイスとチョコレートソースの組み合わせもいい。コース料理での締めのデザートで出しても素晴らしい評価を得られるでしょう。

味?評価?比べるのですか?工夫も味付けも此方の方が圧倒的に上でしょう。



という評価になりました。まさに圧倒的味の暴力(美味いと不味いの極地)の対決となりました。あと、料理人さんの作った料理はこのあとスタッフや【フードコート】のお客様で美味しくいただきますのでご心配なく。



・・・という事で、ここまでの流れがテレビで放送された。普通なら、番組やテレビ局に対し不利益な内容は編集されて然るべきなのだが、今回の放送のメインスポンサーが八嶋医療機器開発(ゲーム開発会社)だったもんだから、ほぼ特番扱いでこの様な扱いになったようだ。更にこの特集終了後に、件の番組出演者全員よりお茶の間に向けて謝罪が入りこの番組が(物理的に)終了した。

まぁ、このあと某掲示板や動画サイトでお祭り騒ぎになり、炎上騒ぎになったのはいうまでもない。また、出演者一同そこのテレビ局は出入り禁止措置になったことを、後日【フードコート】に食事をしに来た料理の審査をされたお三方より聞くことになる。



しっかし、調理をした三名が三名とも、材料の下拵え・テレビに映らない調理をした事がなく、殆どが現場のスタッフが行ってようで、本人たちはテレビに映るシーンだけ得意満面な顔で映っていたみたいだ、一種の詐欺だよな。出版したレシピ本もネットや古い本からパt・・・んっ、インスパイアして部下に作らせた写真を掲載していたってんだから始末が悪すぎる。

そんな奴らがどうやって勝負しようって思ったんだか・・・まぁ、普段自分たちが使っている調理場(スタジオ)でのハンディキャップマッチが心に間違った余裕を与えてしまったのかねぇ。私も現実世界で調理に従事していた時は、普通に現実世界の調理器具を使っていたってのに・・・逆に不便なく100%の力量を発揮できるってのにソコに気がつかなかったのか疑問だよ。

まさに因果応報・信賞必罰・灰汁(アク)の栄えた試しなし。成敗!!って感じで、この一連の騒動が幕を閉じた。






でも、今後こんなイジメみたいな料理勝負は勘弁していただきたい。

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