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開催 青空食堂(宴会場?)

調子に乗って2話掲載です。前の話との続きものになっています。

さぁ、市のご主人に教わった人で賑わう広場の一角に陣取り、始めましょう青空食堂第二部。


『今回のメイン食材はコチラっ!!・・・鰹です』


おっさん3人プラスご主人の乾いた拍手を受け、調理を開始する。っても、基本は鰹をおろすだけ。って言ってもご主人が云う様な、血合を取ったやり方は致しません。


血合を付けたまま4枚に鰹をおろし、各々の身に金串を打つ。七輪には、畑で麦を収穫した際に取っておいた藁を大量にくべ火を付ける。軽く身に塩を振った鰹の表面、特に皮目をガッツリと焼く。いい感じになったらオオガキさんに作って貰った氷水に落として、身を締める。

冷めた処で、身を厚めに切り、その上にニンニク・浅葱等の薬味をふんだんにぶち蒔ける。俗に云う鰹のタタキの出来上がりだ。おろしニンニク・おろしショウガ・ポン酢で召し上がれ。


更に、氷に落とさず温かいまま、塩を振りかけ包丁で軽く叩いて馴染ませる塩タタキもどうぞ。勿論、鰹そのままの刺身も忘れちゃァダメだ。


基本的に、人の好みも有るが、鰹の刺身・タタキにはニンニク・ショウガがよく合う。ワサビがダメという訳ではなく、ニンニク・ショウガが抜群に良いのだ。いや、寄生虫云々の話も無い事では無いんだが、今はどうでも良いさ。


鰹の皮を焼いた際に出た香ばしい匂いが、付近の住民の興味を引いたみたいで、アッと言う間に集まった面々その数20人。それにおっさん3人プラスご主人夫妻で合計25人が箸を持てば、最初の鰹タタキなんかアッと言う間に消えて無くなり、続いた塩タタキや刺身なんかも直ぐに失くなった・・・スイマセン、私、端っぺた位しか口にしてないんですが・・・


終いには、買った鰹が無くなったが、ご主人の知り合いが売れ残りの魚介類(鮮度はバッチリだが、この《無限世界の住人》は調理方法が判らないため不人気なモノ)を持ってきたので、絶え間なく料理をする羽目になった。広場は昼過ぎにも拘わらず、飲めや喰えやの宴会騒ぎとなってしまい、手元の魚介類が無くなるまで調理をする羽目になった。



久しぶりに新鮮な魚介類を、力の限り調理する機会に恵まれたのは良いのだが。それ以上に、

その魚介類を喰べる事ができなかったのが大いに悔やまれる一日だったのは、云う迄もない。


あぁ、美味いモノが食べたい。


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