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もっと深く 考えよう

説明しよう。アノ計画(鶏肉量産プロジェクト)とは。読んで字のごとく、鶏肉を採るための(きょかくけい)を飼育し、数を増やす=鶏肉の安定供給につなげる為の計画だ。


見た事が有るだろうか、よく農家に有る鳥小屋を。あれは勿論、鶏の卵を採取したり、食料にする為でもあるが。鶏は、豚や牛に比べての食費が圧倒的に少ないのだ。

しかも、基本穀物や植物が飼料になる為、畑で育てた野菜を間引いたものや、調理した時に出た野菜屑。果ては麦や稲の籾殻など迄利用できる。まぁ、それなりに考えて餌を与えないと、良い質の鶏肉が手に入らないのが問題なのだが。


其処で出てきたのが、元農家のアカツキさんだ。その農家としての実力を十二分に発揮してもらえれば、上手く行くかと俺は考える。勿論、畜産だけでなく、農作業の方にも期待している。主に香辛料的な意味でだが。

そう、この街ではほとんどの香辛料が手に入る。スーパーの一角にあるS&○の香辛料売り場のごとくかなりの種類の香辛料が売っている。しかし、その香りや効能は街の外で手に入る香辛料に比べて格段に劣る。

ある程度のものは街の外で手に入るが、量が少ないため、種子ないし苗をプレイヤーから買い付け、アカツキさんに栽培してもらおうと考えている。


この考えにはアカツキさんも賛成してくれたが、農業・畜産業を始めるにはまず土地が必要だ。そして、圧倒的に人の数が足りない。

最低でも2~3人位は必要か?希望としては…


農業の起点となる家や、頑丈な鶏小屋や柵を作れる大工。アカツキさんと伴に畑や、牧場の管理を農作業者。

これは、成功したらになるが。もし無事に巨嘴鶏(きょかくけい)が羽化した際。餌を与える度に殺されては適わんので、安全に餌やりができる飼育係。


ここら辺が必要かと考えている。



何事もやってみなければならないので、ログアウトするまでの時間を周りからの情報収集に当ててみようかと思う。




さて、そんなことで困った時の弟頼み…はせずに、まずは自分で考えてみよう。考えついたのは、最初に訪れた【神殿】だな。此処なら色々な情報が集まるだろうし、どうせなら新しい〈スキル〉も賜ってみたいしな。


って事で、やってきました【神殿】です。目の前には、〈スキル〉を賜った時にいた神官さんがいる。早速土地の入手方法を聴いてみたところ。


「この【始まりの街】の裏手にある、荒廃した土地なら、現在誰も買い手がいないので、一町歩を10000Gで販売しています。」


確か、一町歩は10反。1反が10畝。1畝が30坪だよな…大分安くないか?モノは試しに後で観に行ってみるか。アカツキさんに連絡をしていこう。


それと、もう一つ。欲しい〈スキル〉があるんだが、これはどうしたら良いんだ?。


「〈スキル〉の追加は、自身の所持している〈スキル〉レベルの平均が5の倍数にると習得可能となっています。貴方の〈スキル〉レベル平均は19.4となっています。これは、新たに〈スキル〉を習得しても、平均が10を超えるためもう一つ〈スキル〉を習得可能になります。そこまで習得すると、〈スキル〉レベルの平均が15を下回るため三つ目の〈スキル〉習得にはいたりません。」


よくわからんが、〈スキル〉を二つ取れると云う事だろう。まず、一つ目は〈鍛冶〉だな。これは、俺の包丁に関係がある〈スキル〉だ。現在使っている最初から所持していた包丁が、砥ぎすぎて大分小さくなってきたためだ。

新しい包丁を買おうか悩んだが、店売りの包丁は些か見栄えが悪い。っていうか、現実世界にある型抜き包丁と同じレベルの粗悪品しか扱っていない。せっかくのゲーム世界なんだから、いっその事自分専用の、自分にしか使いこなせない包丁を、自分で造ってみようかと考えた訳だ。それに、刀鍛冶なら、砥石で刃物を砥ぐ事もあるのだから、常日頃包丁を砥いでいる俺にとっても適性の有る〈スキル〉じゃないだろうか?


次は、いっその事魔法スキルでも取ろうか?料理人なら火か水の魔法なんてイメージがあるな。一応魔法の属性として、火・水・風・土・光・闇とある中で、一つ一つ属性の効果や魔法の種類を見ていった処、面白い魔法があった。これは、逆に適性がなく効果が低いほうが、俺にはもってこいの魔法だと思ったので、〈闇魔法〉のスキルを習得した。



最後は、仲間探しになるが、これは、手当たり次第に声を掛けていくしかないか。



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