人物紹介1〜幼馴染み編〜
つまらない作品ですが、どうぞよろしくお願いします。
痛。痛いって。それ以上はしんじゃうって。
「だから痛いってるじゃん!!」
いきなりの僕の怒号、いや悲鳴に静かになるクラスメイト。
「だから劇のことは俺が悪かったから許してくれよ。」
あくまであの劇の失敗は俺のせいで――って、なんでみんなそんな顔すんの。
えっ文化祭ってまだじゃねだって。
「全くやっと起きたと思ったらこれなんだから、ポン太は。」 どうやら俺は準備をサボって夢の世界を旅していたらしい。それにしてはあの痛みは結構リアルだったが。この暴力女、俺が寝ている間に何をしてたんだ?
「また、この暴力女って思ってたでしょ?ただあんたの寝顔がむかついたから叩いただけなんだからぬっ……。」
えっかんだ。まさかあのクールな幼馴染みのこいつが。そいつはねえって。目の前には顔を、いや手まで真っ赤にしている紗希――。こいつにもまたには可愛いところあるんだな。
「何にやにやしてんのよ?気持ちわるいからこっちみないで。」
この悪口からするにいつもの調子に戻りつつはあるな。うん。
「……てかさっきの劇って?……どんな夢?」
「お前に行きなり殴……、」
「へぇー、そうなんだ〜。」
「違うって。いきなり……なぐ、なぐ、そう名倉さんはおもしろいよねって話しかけられたんだよ。」
あぶっねぇー。ギリギリのところで昨日なんとなくみてたバラエティー番組が役に立……った?
「言い訳はそれだけなの?まぁいいわ。今回は……、」
いきなり顔を赤く染める紗希。ほんと最近のこいつは読めない。
「えっーと……あっ頭なっ撫でてくれたら許してあげても……いいんだからね……。」
「………。」
えっ。えっ。ええぇぇー!?思わず吹き出すところだった。おいおいおい。そんなことで許してもらえるなら毎日したいぐらいだぜ。
「……はっ早くしなさいよ。」
そんなままの顔で言われたら、いくら紗希といえ、うん。……素直に可愛いし。
「分かってるって。じゃあいくぞ?」
恐る恐る(もちろん緊張でだよ?)手を伸ばす俺、それに対して緊張してなのかさらに頬を赤らめる紗希。手が髪の毛に触れ……、ガラガラっ。
「おうみんな文化祭の準備は進んだかー。?」
担任が戻ってきた。なんか小説でこうゆうのよくある気がする。……でも、まぁああいうのは、恋人同士でだからね、まぁ。
不意をつかれた紗希はさらに頬を赤らめ、俺に平手打ちを――えっ!?
また今日も不幸な一日が過ぎていくのだった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。