エピローグ1
初投稿です。
こんな作品ですが良ければ
アドバイスなり文句なり
受け付けてます。
俺は木だ……、俺は木だ……、俺は木だ……。
ヤバい。俺の理性は崩壊寸前だ。可愛い、可愛すぎる……。あんなの反則だ。
ついつい見とれてしまう。痛っ、何!?えっ、なんでこんなに寒気がするんだろ……。そういえば……。痛っ。えっまた!?こんなことする奴はあいつしか……。
「そうね、今度はどうやって殺ってあげようかしら……。」
なんて呟きが背中から聞こえる。この時点で、犯人は幼馴染みのあいつと断定でき、痛っ、また蹴りやがったこいつ。なんで切れてんだろう……。
「そんなに遥ばっかり見ないでよぅ……」
何言ってるか今度は聞き取れない。というかそれどころでは……。なんであいつが王子様で、俺が木なんだ……。今日はたまたま二人欠員が出たため、またま暇だったあの糞イケメン――富田一輝と俺が代役を務めることになった。そこで富田いや、あの糞は俺に、
「ジュースいや焼きそばもおごったるから、俺に先に役選ばして」
と言ってきた。特に何も知らない俺は、クレープ付きならというと富田いや、あの糞イケメンは快諾し……今に至る。もちろん台本なんてこんな短時間で覚えられるはずもなく、大体の流れは掴めているもののセリフはほとんどアドリブだ。もちろん俺は木だから富田いや、あの変態が暴走したとしても止めにはいけない。たとえそれが、腐れ縁のあの糞イケメンと憧れのあの娘とのキスシーンでも……?こんなシーンあったっけ、っておい、調子にノリすぎだろ。
徐々に近づく二人の顔。もうだめだ、木でなんかいられるか……。
許せない、あいつだけは!「調子に乗るなあぁぁぁぁ…………。」
こんなことで高校生活一度きりの俺の文化祭は、別の意味でも終わった。
こんな作品でしたが
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。