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黒猫な俺の異世界生活とおっさんな俺の現代生活が楽しくてたまらない!  作者: TB


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第68話 行くに決まってるよ!

「香織、もう帰ってたのか? 早かったんだな」

「お帰りなさい俊樹兄ちゃん。飛鳥ちゃんもお久しぶりー」


「香織お姉ちゃんお久しぶりです。今日からよろしくお願いしますね。お邪魔な時は言ってくださいね?」

「何言ってるのよ、俊樹兄ちゃんは私が迫っても全然相手にしてくれないから、そんな心配はご無用だよ?」


「えーそうなんですか? 香織お姉ちゃんメチャ綺麗なのに。パパ駄目じゃん」

「何言ってるんだよ来て早々。香織、飛鳥の部屋を案内してやって荷物置いたら、買い物に行ってから食事行くぞ」


「はーい」

「パパの車ってこれなの? メチャ凄いじゃん。ランボルギーニと比べてもこれなら確かに大差ないよね」


「こいつのいい所は四人乗りで右ハンドルだから運転しやすい事だ。後はオープンカーだから風を感じる事も出来るしな。今はほとんど香織専用になってるから来月もう一台頼んであるんだ」

「まじで? メチャ凄いね。今度はどんなの買うの?」


「言って解るかな? レンジローバーって言う車だけどSUVって言うちょっとごつい感じの車だ」

「あーそれ知ってるよ。この間テレビでやってたの見たよ。オフロードのロールスロイスとか言われてる車だよね?」


「そんな呼ばれ方もあるんだな、俺より詳しいじゃん飛鳥」

「へへぇ、昨日も言ったけどさ、ママが免許無かったからドライブにメチャ憧れてて、車関係の番組とかしょっちゅう見てたんだよね」


「そうなんだ。とりあえず部屋着とか適当に買っちゃって、お出かけ用の服とかは、明日の午前中とかでいいかな? 明日は午後から俺と香織は少し用事があるからな」

「うん全然いいよ。私はネット小説読んでたらいくらでも時間潰せちゃうからね」


「そうなんだな。書いたりはしないのか?」

「両親揃ってトップ争いしてる世界に混ざる勇気は有りません!」


「俺は、ほとんどイラストの評価だからな」

「あ、パパもしかしてあのイラストの加工もここでやってるんだよね?」


「ああ、そうだぞ」

「じゃぁさ、元の写真データとかもあるの?」


「そうだな」

「見たいー見たーい」


「ああ、それはちょっと、まだ困るかな?」

「ええぇ、ケチ」


「とりあえず出かけるぞ」

「はーい」


「香織がちょっとどうするの? みたいにサイン送って来たけど……どうするかな?」


 カジュアルなショップでルームウェアや普段使いの服を何着か買い揃えてから、食事に向かった。

 今日は香織がお寿司屋さんを予約していたので、しっかりと仕事のしてある小倉前のお寿司を堪能した。


 旬のオコゼのお寿司が、めちゃ美味しかった!

 飛鳥も十分満足してくれたようだ。


「ねぇ、パパって何でそんなにお金に余裕あるの? お爺ちゃんの遺産とかじゃ無いよね?」

「えーと、お爺ちゃんの遺産で間違っては無いけどな。今はメインの収入はご先祖様の知り合いがやっている会社に、アドバイスをするコンサルタント業務をやってる感じだな」


「なんか、恰好良さそうな仕事だね?」

「あ、飛鳥ちゃん聞いてよ、その話はまだ続きがあってね。その仕事専用の会社作ってるんだけど、表に出たくないからって言って、私が便宜上社長になってるんだよね」


「へぇ香織お姉ちゃん社長さんなんだ。すごーい」

「そういう立場をさせられてるだけの雑用係だけどね。で、経費を落としたりしないといけないから、会社には一応、俊樹兄ちゃんも所属してるんだけど役職がニートなんだよ?」


「えっ? 何それ? 馬鹿じゃないの?」

「馬鹿って酷いな。俺、人に『仕事何してるんだ』って聞かれたら、『俺はニートだぞ』って答える様にしてるから会社に所属してたら嘘つきになるだろ? だから嘘じゃ無い様にその役職にしたんだ」


「その(こだわ)りが意味わかんないし。でもなんだか楽しそうだね」

「ああ、めちゃ楽しいぜ」


「ねぇ飛鳥ちゃん、高校はどうするの?」

「うん、私成績は悪くないし今更学校に行くのもなんだかなぁって思うから、通信で高卒の資格だけ取ろうと思ってるの。大学はちょっと興味あるから」


「そうなんだね、じゃぁ時間は沢山あるんだね……ねぇ俊樹兄ちゃん。私から提案してもいいかな?」

「何だ香織」


「あのね、一緒に生活して行く上で隠し続けるって無理でしょ? それなら最初から全部教えておいて上げたほうがいいんじゃない?」

「え? 何の事なの香織お姉ちゃん」


「そうだな、香織の言う通りだ。一緒に生活する以上俺は飛鳥に隠し事をするのは良く無いと思う。飛鳥、今から俺が言う事を聞いて、嫌だったらいつでも晃子の所に帰ってもいいんだからな」

「何なの? 一体」


「ほら、飛鳥が見たいって言ってた写真、あれを撮った場所の話だ」

「え? めっちゃ興味あるよ」


「黒猫テネブルは俺なんだ」

「そしてパグのリュミエルは私だよ!」


「え……ええぇええええ……凄い、凄すぎるよパパ、あの世界に行けるって事なの?」

「ああ」


 それから、俺は香織と二人で向こうの世界の話をして、家に帰ってからイラスト加工前の写真をパソコンで見せて説明した。

 飛鳥もリアルな写真の数々に大感動して「マリアちゃんとチュールちゃんに会いたい! 私も連れて行って」と言い出した。


 当然こうなるだろうとは予想していたが「飛鳥、今更断ろうとは思わないけど、飛鳥も俺の小説は読んでいるだろ? 向こうでは人を殺すのも当たり前の世界だし、奴隷制度もある。綺麗な部分だけじゃないぞ? それにな、何の姿になるか分からないからな?」

「え? 選べないんだ……それ不安しか無いんですけど」


「無理強いはしない、行きたいと言うなら連れて行くし、行きたくないならその方が俺達は安心する」

「でも、今更行かないの選択肢なんてあるわけないじゃない! 答えは『行く』に決まってるよ!」


 こうしてテネブルとリュミエルに新たな仲間が加わる事になった。

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