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黒猫な俺の異世界生活とおっさんな俺の現代生活が楽しくてたまらない!  作者: TB


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20/20

第20話 コショーの価値ってどのくらいかな?

 狩りを終えた俺とマリアは、サンチェスさんを訪ねて商業ギルドへと向かった。


「サンチェスさんこんばんは、ちょっと他の人の目の無い所でお話が出来ますか?」


 マリアにそう伝えて貰うと、サンチェスさんの執務室へと向かった。


「ここが一番安全だからな、魔法による盗聴なんかも結界で防いであるから安心だよ。テネブル君の用意した商品でも持ち込んだのかい?」

「ええそうです。まずは商品を見て貰えますか?」


 俺は鏡をタイプ別に数種類と調味料、それと化粧品をその場に置いた。


「えーとマリアってお化粧とか自分で出来るのかな?」

「した事無いよ……前に成人の儀の時にシスターにして貰った事があるだけだよ」


「そうか、じゃぁ化粧品はサンチェスさんに預けて奥さん達に評価を聞いた方が良いかな?」

「シスターに習うから、少し私も欲しいかな?」


「解った」


 サンチェスさんは俺が前に並べた鏡を手にしながら興奮した感じで、見入ってた。


 俺は、マリアを通じて聞きたい事を聞いたよ。


「サンチェスさん、コショーの価値を教えて戴きますか?」

「コショーも手に入るのかい? 物を見せて貰えるかな?」


 木と金属で作られたペッパーミルと、布で作った巾着袋に移し替えた粒コショーを出してみた。


「ムム、これは粒も揃っていて品質的にも素晴らしいな。この品質であれば王都では同じ重さの金との交換になるだろう」

「この街だとどうですか?」


「価値は変わらないんだが、それだけのお金を払える顧客が少なくて、この布袋分の需要ですら、一月以上はもってしまうだろうな」

「そうなんですね……そもそもコショーは何でそんなに高額なんですか?」


「それは南の大陸の一部地域でしか採れないからだよ。しかも海には狂暴な魔獣が多くて一獲千金を目指す冒険者たちが何人も南の大陸を目指すけど、無事に帰って来れるのは半数も居ない。だから彼らの命の値段も上乗せされた値段って言う事だね」

「解りました。商品的には満足して貰えましたか?」


「ああ十分だよ。化粧品は私が預かっても良かったのかな? それ以外の商品はテネブル君が持っていてくれた方が安全だと思うからな」

「はい、奥さんに是非感想をお聞かせくださいと伝えて下さいね」


「だが、この瓶……これだけでも物凄い価値になりそうだな」

「あーそうなんですね。香水の瓶は綺麗ですもんね」


「恐らくこの商品を王都の社交界に提供すると革命が起こるほどの騒動になるよ」

「売るのはサンチェスさんにお任せしますから、くれぐれも入手先は秘密でお願いしますね」


「テネブル君。私もマリアの様に直接話せるようには出来ないのかな?」


 俺は首を横に振って「出来ないです」と言ったぜ。

 当然そこに流れる音は「ニャァニャ」だけどな。


 本当は出来るけどマリアの存在を大切にして欲しいから、今のままがきっとベストだと思うぜ。

 何よりも俺がマリアのフワフワのおっぱいクッションに夢中だしな!


 ◇◆◇◆ 


 商業ギルドを出ると向かい側の冒険者ギルドへ行って、今日の納品と依頼達成の報告を行った。


「今日も沢山あるんです」


 とマリアが受付で言うと、そのまま貯蔵庫の方へと案内された。

 二百体以上の魔物の納品をして、一部分のお肉だけは孤児院用に持って帰った。

 百二十万ゴールドの報酬になったぜ。


「テネブル、本当にこんな金額全部私が貰っちゃっていいの?」

「あー全然構わないよ。さっきサンチェスさんとの商談もしたし、俺には簡単にこの世界のお金を手に入れる事は出来るからな。そのお金を使ってさ、何か出来る事を考えたらいいんじゃ無いかな?」


「出来る事か……孤児院の弟や妹たちがちゃんと自立できるようにして上げたいな」

「いい考え方だけど施すだけじゃ駄目だよ? ちゃんと本人達が社会に出て困らない様に勉強して貰うとか、そう言う事に使うのは良いけどね。そう言えばこの街では学校とかってどうなの?」


「えーと学校は基本的な読み書きと計算を教えてくれる学校は中流以上の家庭の子供なら通ってるよ、大きな商家や貴族様の子息だとその上の高等教育を騎士課程と魔法過程と社交課程で別れて勉強する事が出来るよ」

「じゃぁさシスター達ともよく相談して、基本的な教育を受けれる学校を、孤児院の子供達でも通える範囲の授業料で行える学校の設立とかってどうかな?」


「テネブルって凄い頭いいよね。そんな事考えつかないよ普通の人は」

「いやいや、自分に余裕が無いと他人を思いやる事が中々出来ないだけで、生活に余裕が出てくると、きっとマリアでも考えつくような事だよ」


「でもテネブルが居ないと私だけじゃ何もできないし……」

「大丈夫、ちゃんと一人でもやって行けるようになるから」


「ええ、ずっと一緒が良いな」

「マリアが結婚してお嫁に行くまでは側に居るよ」


「じゃぁずっと独身でいいかな?」

「駄目だぞマリア、ちゃんと結婚して幸せな家庭を築かなくちゃ」


「でもテネブルと一緒の方がいいもん」


 ちょっと嬉しいとも思えたけど、猫な俺じゃそれはそれで心配だぜ。

 でも……結婚したマリアのオッパイを他の男が触る姿は見たくないな。


「あ、マリア。さっき成人の儀の話してたじゃん。それってどういうのなんだ?」

「成人の儀はね十五歳になる年の四月に該当する子供達が教会に呼ばれて司教様の鑑定を受ける儀式だよ。その時に最初のスキルを授かるの」


「あーそうだったんだね。みんな必ず何かは貰えるのかい?」

「えーとね必ず全員じゃ無いんだけど、その時に貰えなかった人でも後から芽生える事もあるんだって」


「そうなんだ、ありがとうマリア」


 総司爺ちゃんはこの世界で目的を見つけるのも楽しみの一つだと言ってたけど、どんな目的になるんだろうな?

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