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黒猫な俺の異世界生活とおっさんな俺の現代生活が楽しくてたまらない!  作者: TB


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第17話 薬草農園の開発

 マリアの腕の中で朝を迎えた。

 目の前に二つのふくらみが有ったから、取り敢えず頬ずりしてみたぜ!


「うーん、あ、テネブルおはよう」

「おはようマリア」


 やっぱり黒猫の姿だとオッパイに頬ずりしても、叫ばれないんだな。

 良いのか悪いのか良く解んないぜ。


 もし俺が向こうの姿で、同じ事やったら結構な案件だよね?


「マリア、昨日は寝る前にちゃんと魔力が空になるまでヒールの魔法を使っただろ?」

「うん、やってみたよ」


「何回使えたか覚えてるかい?」

「えーとね十二回だったかな」


「今日も寝る前にやってみて何回使えたかしっかり数えてね」

「うん、解ったけどそれはどんな効果があると思うの?」


「恐らくだけど、使えば使う程魔力は伸びると思うんだよね。俺の予想が間違いじゃ無かったら、次のステップの魔法を覚える為に一定の魔力が必要とかじゃ無いのかな? って思ってさ。これを続けてたらそう遠くないうちに、次の段階の魔法を覚えれると思うよ」

「そうなんだね、テネブルの言う事を信じて頑張ってみるよ」


 俺はラノベ知識から予想出来る事を、取り敢えず口にしてみてるだけなんだけどね!


 マリアが顔を洗って、体を拭いてから孤児院に出向いた。

 当然俺は、ガン見してたけど猫だから大丈夫! なはず……

 シスターが女の子たちと朝ご飯の準備をしてた。


「おはようみんな、朝ご飯のお手伝いに来たよ」

「「「おはようマリアお姉ちゃん」」」


 俺もみんなに向かって「おはよう」と言ったけど、当然聞こえたのは「ニャニャア」だったぜ。

 でもみんな察してくれて「おはようテネブル」って言ってくれたから、ちょっと嬉しかった。


「シスター、ママの所に挨拶に言って来るね」

「きっとお母さんも喜ぶよ」


 マリアと俺はキャロルママの所に行って「おはようございます」と挨拶をした。

 ママも俺達の顔を見るとちょっと嬉しそうだった。


 マリアが、ヒールを掛けると少し表情が明るくなった。


「もう少しで、朝ご飯が用意できるから、持って来ますね」

「ありがとう。マリアのヒールのお陰で、少し体が楽になったから、みんなの所に連れて行ってもらえるかい?」と言われたので、ママを車いすに乗せて、食堂まで連れて行って上げた。


「お母さん大丈夫なの?」


 シスターが少し心配そうにしたけど「マリアのお陰で少し体調がいいから、たまにはみんなの顔を見ながら食べたいと思ったのよ」


 子供達もみんな嬉しそうだった。


「私が、もう少しランクの高い魔法が使える様になったら、もっと楽になれると思うから、頑張るね」

「マリア、嬉しいけど無理をしたら駄目だよ?」


 何だか幸せな光景だなと思う。

 子供達も、ちゃんと三食ご飯を食べれるようになって、表情が明るくなったように感じる。


 ご飯を食べながら、みんなに「マリアのお手伝いをして貰いたいけど大丈夫かな?」と聞いて貰った。


 みんな声を揃えて「はーーい」って元気に返事をしてくれる。


「そう言う事だからママ、シスター、子供達を借りるね。お昼前には戻って来るよ」

「気を付けてねマリア。みんなもマリアお姉ちゃんを困らせたりしたら駄目だよ?」


「「「はーい」」」


 うん。

 元気で気持ちのいい返事だぜ。


 みんなを連れて、街の西門から外に出た。

 昨日の夕方お願いをしたにもかかわらず、朝からサンチェスさんが何人かの人を連れて、土地に杭を打って鉄条網を張って、区画を整備してくれていた。


「おはようございます、サンチェスさん」とマリアが挨拶すると、サンチェスさんも「おはようマリア、希望の里の子供達もおはよう」と笑顔で言ってくれた。


 子供達も「サンチェスさんおはようございます!」って元気に言ってたぜ。

「マリア、この柵の中の土地は、自由に使って良いからね、街に近いから魔物は出たりしないと思うけど、もし魔物が出たら門番の人に伝えて倒して貰えばいいからね」

「はい解りました、私達が居ない時にはそうするように徹底させます」


 今日は農作業用の道具を何も用意してなかったし、くい打ちと鉄条網を張る仕事を、みんなでやろうと思ってたので、する事が無くなっちゃった。


 時間ができたのでサンチェスさんに農具を売ってる所を紹介して貰って、みんなで使う農具を買いに行く事にした。


 くい打ちも終ったのでサンチェスさん達も一緒に街へと戻って行ったよ。

 魔物の内臓を切り刻んだりしなければいけないから、包丁とまな板の大きめの物と、農具を一通り買い揃えた。

 水は近場に小川が流れているので、そこから木桶で運ぶ事にはなるけど、子供たちに与える仕事だから丁度いいかなと思う。


「マリア、薬草には種とか出来るのかな?」

「うん、成長すると白い花が咲いて花が落ちた後に種が出来るよ。毒消し草は紫色の花だよ」


「季節とかあるの?」

「薬草と毒消し草は一年中雪が降る時でも成長するから、群生地に行くと丁度種が取れる株もある筈だよ」


「そうか、じゃぁ今日は農具も買ったから、一度子供達を送り届けてマリアは俺と群生地で種を集めよう」

「うん解ったよ」


 俺達は子供達を、シスターの元へ送り届けて、薬草の群生地に向かう事にした。

 行く前には冒険者ギルドへ寄って、薬草の群生地周辺で倒せる敵の討伐依頼と、薬草と毒消し草の採取の依頼も受けて置いたぜ!


 今回はウサギの毛皮と、狼の牙が依頼対象の品物だった。

 マリアが薬草と毒消し草の採集をしている間に、俺は付近の気配を探りながら、グレーウルフとキラーラビットを狩りまくったぜ。

 俺のレベルも31まで上がった。

 この辺りの敵だと、ラーニング出来るようなスキルを持って無いからなぁ。

 もう少し強い魔物を探さないといけないな。

 

 目的の薬草と毒消し草の種も、新しい畑に撒くには十分な数を確保して街へと戻りギルドに依頼の達成報告と納品をした。


 今日の収入は四十万ゴールドだったぜ。

 もしかして、マリアって結構お金持ちになって無いか?


「マリア、レベルはいくつになった?」

「今日で14だよ。テネブルのお陰でどんどん強くなれて嬉しいよ」


「マリアは武器は何か持ってるのか?」

「一応これを持ってるけど……」


 そう言って出したのは、刃渡り十五センチメートル程のダガーナイフだった。

「これだと、近寄らないと攻撃できないから、マリアにはもうちょっと射程距離の長い武器が良いかもね、小型の弓とかがいいかな?」

「あのね、テネブル……私も弓が使えたらいいなって思って練習した事有るんだけど、全くセンスが無いって言うか、的に全然当たらないんだよね」


「ええ、そうなのか? 何が駄目だったのかな?」

「理由は解んないんだけど、私はちゃんと狙ったつもりでも、全然違うとこに飛んじゃうの……」


「そっかぁ。それじゃぁ打撃武器とかはどうかな、ちょっと長めの杖とかなら魔物との距離は取れるから、少しは安全に倒せると思うよ。レベルも14だったら結構基礎体力も上がってる筈だし、この辺りの敵なら倒せるんじゃ無いかな?」

「どうだろうね、でもいつまでもテネブルに頼ってばかりでも駄目だから、やってみたいよ」


「俺は一度帰るけど、明日来た時にマリアの武器を買いに行こうね」

「うん解った」


 そう伝えて俺は自分の世界へと戻った。

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