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死にゆく花  作者: カビマロ
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思い出の鎖と新しい希望。


私は貴方を食べれなかった。

食べれば呪いが解けて解放される筈だった。


でも、例えあれから100年苦しんでいても、これから永遠に苦しんでいくとしても、貴方と過ごした思い出があれば耐えられると思えた。


一緒に罪を重ねてくれた貴方。貴方が死ぬまで私を幸せにしてくれた。あの時の時間が今の私を保っていられる。


飢えて、身体が腐って、死を越えた苦しみを味わいながら、私はその思い出にすがって生きる。


なんの為に生きているのかも分からずに。

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