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名前を覚えられない私への罰
家に着くまで繰り返し耳元で名前を囁かれ私の神経をゴリゴリ削られ今じゃ風前の灯よ
逃げようと藻掻いたが私の身体を固定するシートベルトが離してくれなかった
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテェェ!耳ニ息ヲカケナイデェ!匂イヲ嗅ガナイデヨ!オ腹ヲ揉マナイデクダサイィィイヒヒックックスグッタイヒィッ!其ニ何カ来チャウッッッアンッヤダモウッ!変態!!
自分が耳が弱いことを知った
囁かれる度に息が耳を刺激する
くすぐったくて悶えたがなんだか其れとは違う感覚
ゾクゾク?ゾワゾワ?何で?
内緒話でもないのに必要ないよね
変な声でそうな口を一文字に結んで耐える私
泣きたくなる
匂いを嗅がれるのは純粋に恥ずかしい………
今世で1番冷や汗かいた日に醸し出す汗の匂いはきっと臭い筈
猫吸いみたいに髪に顔を埋められ大きく息を吸われた
匂いフェチなの?
首筋に鼻を押し付け匂いを嗅ぐ姿は変態みたい
見えないけどね
思い出したけど前世は弟がいた、クラブ帰りの弟の匂いはペットのポチのお気に入り
特に靴を嗅いだポチはトリップしてたなぁ
クルー様はそのうちトリップするかも知れない
責任はもてないんですけど
シートベルト代わりのクルー様の手がお腹を擦ってくる
前世幼き時、腹痛を母に訴えたらお腹をのの字に優しく撫でてくれました
きっとクレー様も其れと同じ筈
私のお腹を優しく………撫で撫でされる
時々マッサージも兼ねて揉んできた
どうしてかな?何故か母親と違いいやらしく感じるのは如何なものでしょう
私の心が穢れてるからでしょうか?
そして腰を擦って来る手は腰痛を心配されてるのでしょうか?
アラサー時代は腰痛持ちでしたが今は11歳です
心配無用だよ
腰にある手に大丈夫だと軽く叩けば手を握られた
お互いの指と指を絡めた恋人繋ぎだ
右手と左手、左手と右手、自分の腹部はクロスされ自分で自分を拘束する感じになった
あれ~可笑しいなぁ……………益々クルー様に密着してしまう
手はにぎにぎされてるし
どうゆう戯れ?
お父様やお兄様にも膝に乗せられるけどそれだけよ
男児同士の距離感分からない
私に分かるのは男児は人をからかって遊ぶ習性があるということだ
罰は続くよお家まで
速くお家に着かないかな…………