表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

5

 


 

 ぁあ~私のバカ!何で本当の名前告げちゃったかな

 絶対悪い予感しかないのに

 でも、何んか……偽名言っても見抜かれそうだったし………バレたらきっと不敬罪とかだよね

 ニコニコしながらこっちを見ているクルー何とかチヨ?………ビタス公爵令息

 最初と最後しか記憶に残らない

 まぁ大変、私の海馬が!

 名前が長い、6文字まででお願いします

 あんまり頭良くないのよ

 暗算は掛け算なら二桁から怪しくなるからねー

 どうにか誤魔化して一目散にお家に帰りましょう

 「お恥ずかしいのですが、少し食べ過ぎまして手洗いに」

 お腹を壊してると言ってるのだから止められまい

 我ながらいい案だ

 実際其れなりに食べてるし

 前世はビッフェ系は元を取れるまで帰りませんでしたが、何か?

 ケーキ美味しきだが我が身が可愛い、今回は涙を飲んで諦めましょう!……さようなら………私の、マカ………ロォォォォォォォォンンンンン!!

 「では御前失礼致します」

 あれー?腰を離してくれません!力を緩めてくれません!なので私は動けません!

 本当にお腹ゴロゴロだったら大変よ

 色々と………醜態しかないわ

 心で悪態ついてたら身体が突然浮いた

 「それはいけない。私がお連れしよう」

 人の温もりを半身に感じ手足に感じる拘束感

 お姫様抱っこだ

 そんなことされたら中身喪女の私が喜んじゃうよ!

 「ハワワワワワワワワワワワワワワワワワ……………」

 一瞬にして無くなる私の語力

 イヤァァァァァァァァァ!!

 美少年が甘い!

 行き成り人生糖度が濃くなった

 辞めて~糖尿病になっちゃう!

 待て!待て待てそんなことされたら益々逃亡を測れない

 「あの……降ろして下さい…………」

 「大丈夫。直ぐに連れて行くから」

 彼の顔が悪魔の笑みに見えた


 姫抱っこで手洗いに連れていかれた私

 只今個室に籠もっております

 扉の前にはクルービタス?公爵令息が居ります

 人生ってトイレでも詰むのね

 「大丈夫かい?手伝おうか?」

 何を?公爵令息が伯爵令息の下の世話を?

 子供じゃないのでダイジョーブで~す

 はっ!まさか、幼児に見られていた?

 王子のお茶会は8歳~12歳までの未就学児が呼ばれている

 私8歳?いいえこれでも11歳

 自分でトイレに行ける年齢です

 「ママー、トイレー」とは言いません

 そうか!彼は私を8歳児と間違えた

 そして彼は多分12歳、この位の時の4歳差は大きい

 事情が分かればあの笑みも怖くない

 ジット見られていたのも幼児が何故ここに?

 保護されたわけか

 フッ。ちょと悲しくなってきた…………泣かないもん………

 トイレ臭くなる前に出るか

 個室の扉を開ければ優しく微笑む公爵令息が迎えてくれた

 「体調はどうですか?」

 「もう大丈夫です。ご心配おかけいたしました」

 「まだ顔色が悪い、家まで送ります」

 顔色は自前ですけど

 色々スッキリして血色はいいはずです

 「見ず知らずの貴方にそこまでご迷惑をおかけする訳には参りません。もう1人でも大丈夫ですので会場にお戻り下さい。まだお茶会は始まったばかりですので」

 訳:喪女はこれ以上美少年と一緒にいるのは限界です、1人にして下さい。貴方はこちらに構わず美少年達の集いにお帰り下さい

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ