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15話 最後の修行 前編

またもや説明回




周りを見ると全てが白で構成されている。真っ白な世界。ここが魔法空間である。


さて、仕上げの修行で3年の内、1ヶ月を勉学に当てる。シルファー曰く、


「勝つために必要なのは、知識だ。が、まだお前は知識が足りん。知識がなければ、幾ら強大な力を持っていようとも負けることもある。

試しに聞くがお前は、魔法を行う上でのメリット、デメリットは知ってるか?詠唱の効果は?必要性は?よくよく考えたら全然知らんだろ?

我はまだお前に知識を授けていない。力をただ与えただけだ。ここ1ヶ月は勉学に励め」


との事だ。


(勉強なんて3ヶ月振りか久々だな)


おさらいとして、魔力の出来方は、簡単で魔素を取り込めばいいのだ。が、そこで取り込み過ぎても駄目だ。人が貯蓄できる魔力量は決まっており、その限度を超えると『魔力太り』と言う現象が起きる。


食べ過ぎて太っちゃったみたいな物で、魔力量の少ないものがなりがちの現象である。


次は魔法だ。魔法とは、魔力を使う方法を略している。魔力を唯一使える方法が魔法。

そして魔法だが、体内にある魔力を体外に出すことで行える。そして体外に出す際に自分のイメージを具現化するということだ。


例として、主従契約の魔法だが、

これはイメージで契約書を具現化する。それを対象に渡し了承で契約が成立するということだ。


魔法のメリットとしては、便利という事の1点だろう。イメージするだけでそれが具現化する。


だが、具現化する物の大きさ、難しさによってそれに見合う量の魔力を消費するため少し面倒臭いというのがデメリットだ。


"魔力を消費したら回復すればいいじゃん"と思うのだが、先程も言った通り『魔力太り』が起きる。別に太った所で別に支障は起きないだろと思うが、駄目なのだ。


そもそも魔素と言う物質に耐える為に、レベルやステータスを進化して得た。では何故進化せざるを得なかったのか、もちろん毒と言うのも理由の1つだが、その毒に侵される後が、1番の理由だ。それは、『魔人化』である。


『魔人化』それは、魔族とも魔物とも違う別の生命体。そこに理性は無く、知性はあるのだ。つまり見境なく襲ってくる敵で、尚且つ頭もキレると言う化け物が誕生するのだ。


『魔人』の特徴としては、皮膚が褐色になり、目は赤く充血していると言う事だ。


そんな強く成れるのなら『魔人化』してしまえと思うだろうが、駄目なのだ。『魔人化』すると別の()()()()()、今までの人格は()()()()のだ。


無から何かを生み出す魔素は、人格をもつくりだす。体内で魔素が変換し人格が造られるのだ。実質上の死、誰もやりたがらないし、やりたくもない。プラス、痛みも尋常じゃないとくれば、魔力の回復のし過ぎは体の害になると計画的に使用しなければならない。


次に詠唱だが、これは、先程言ったイメージを具現化する際の補助システムみたいなものだ。

詠唱のメリットは、魔法の成功率を上がる事だ。


この成功率とは、魔法の場合イメージ通りいく確率の事だ。イメージが凄くてもその通りにいかないことがある。その確率を低くするのがこの詠唱だ。


だが、デメリットもある。それは難しい魔法になればなるほど詠唱にかかる時間が増えるとの事だ。


だからそのデメリットを目立たなくするために色々なことが開発されてきた。


その1つが詠唱省略というものだ。これは詠唱を省略することによってイメージしたいものをより的確により明確にするために詠唱を短くするための方法。


だが、これは行うのに実力が要する。

才能と大量の練習でようやく成功するのだ。


他にも無詠唱というものがあるのだが、これはイメージをそのまま魔力に伝えると言う技法だ。


これがほかの二つとどう違うかと言うとひとえに威力の違いだろう。同じ初級魔法を放っても威力が違う。無詠唱の方が威力が桁違いに高いのだ。


そしてこの無詠唱だが、詠唱省略よりも難しい。頭で全てを理解しそれを、イメージとして魔力に伝える。高等技術だ。


魔法の種類もあり、精霊魔法。神聖魔法等色々だ。


まず精霊魔法とは、詠唱省略や無詠唱をしなくても詠唱のまま強く魔法を放つための方法。

これは精霊と契約し精霊の力を使って魔法の威力を上げる事だ


ちなみに詠唱省略や無詠唱で精霊魔法を行うことはできるがそれは非常に難しい。精霊にイメージを伝えなければならないからだ。


詠唱をすると、その詠唱を聞いて何をするかを知り精霊が魔法を放つ。


これをしないのが、詠唱省略や無詠唱なのだが、それは、『省略して分かって』とか、『言わないで察して』みたいな事なのだ。


だからこそ難しいのだが、長年契約し続けた精霊とはこれができるという。


次に神聖魔法。これは詠唱でしか発動しない魔法だ。何故かと言うと神に精霊の役割をさせるからだ。


神と契約し、魔法を行う行為。無詠唱なんか無礼にも程があるだろう。だからこそ詠唱しかしないのだ。


ちなみに、紫炎達をこの世界に呼んだ転移魔法だが、これは神聖魔法だったりする。


じゃなきゃこちらに呼び出せるわけないだろう?世界と世界を繋げるなんて神にしか無理な話だ。


元の世界に戻る為には、王国に戻り、術者にお願いをするか、自分で神と契約しなければならない。非常に面倒臭い事だ。


(とりあえず、これ以外の魔法も教わったが、今はいいか)


そして丁度1ヶ月を経った時、勉学が終わり、そして、実践に入っていく·····


筋トレは体が壊れない様に体を作るためだ。

だからと言ってガチムチマッチョになる必要は無い。ある程度の筋肉と頑丈さがあればいいのだ。なので毎日の筋トレは短時間で終わらせ、


すぐに模擬戦に入る。模擬戦とは、あの時と同じでシルファーと戦う。だが、毎日シルファーと戦っていては為にはならない。


ので、


「スライムを倒せ」


スライムと戦ったのだ。もちろん余裕で倒せると踏んでいたのだが、


「はぁ?おいっ、てめぇどうなってやがる」


全くもって倒せなかった。紫炎の攻撃は受けても直ぐに再生し、そして微力なタックルをかましてくる。


「スライムは、何処かに核がある。見つけ出し壊せッ!」


倒すコツはシルファーが言った通り、核の破壊だ。だが、簡単な事ではない。核が小さ過ぎるのだ。結果、楽に倒すのに1ヶ月を要した。


「お前は確かに、力を手にしている。だが、手にしているだけで身についてはいない。たかがスライム如きに時間を要しているのがその証拠、実践で、合理的な動きを手にし相手を見極めろ」


そんな忠告を胸に刻み、次に戦ったのはドラゴンだ。が、これにはすぐに勝てた。


元々、龍の鱗は馬鹿みたいに堅い。それを破壊するのは至難の業なのだが、


(こちとら『人外レベル』と表示された程攻撃力が高いんだんだよなぁ)


それが癇に障ったのか、シルファーが契約魔法を唱える。すると龍に似たしかし人の姿をした男が現れた。


「お久しぶりです。元気にしてましたか?」


シルファーに話しかけている。


「元気もなにも我は魔王を辞めた」


「ほう、ではそこの小僧が後継者という事ですね?」


「話が早くて助かる。それでなのだが、お主、確か年頃の娘居ただろ?そいつを呼び出して欲しい」


「話はわかりました。大方、あっさり何かを成されて、それが気に触り私を呼び出したのですね?」


「·····そんなことはいい、さっさと呼び出せ」


(すげぇ、当たってる)


長年の付き合いからか、見事にシルファーの考えを当てた男は、機嫌を損ねたシルファーを宥める。


「わかりましたから落ち着いて下さい」


そう言って男は召喚魔法を使う。召喚魔法とは、呼び出したいやつを召喚させる魔法である。そして魔法陣から現れたのは、


「何ー?お父さんまた誰かをぶっ飛ばしていいの?」


台詞からヤバい女だった。

書き直しました。

今思ったのですが、この小説、回想と、説明が多い気が·····

ま、まぁこれからそんな事は減っていくので読みやすくなると思います。


誤字脱字、日本語の不思議な部分などございましたら報告下さい。

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