入学編登場人物 と レベルの目安
マルコ 一年生 ねずみ色の髪 どぶねずみ色の瞳。
主人公。
十才で両親と故郷を失い天涯孤独の身となり、冒険者となるも『スライム使い』の烙印を押される。
冒険者としてくすぶること半年、無謀にも魔大陸に渡り、なんやかんやあって魔王をも上回る実力を身につけた。
人類種最強の呼び声が高い魔王をラスボスとするなら裏ボスである。
呆れるほど強いが、呆れさせるのは強さばかりではない。 レベル八三。
シルフィ 一年生 翠銀の髪 瑠璃紺の瞳。
ヒロイン。
適性に『聖女』と記されてしまったがゆえに、次の聖女となるのを運命づけられた少女。
聖地と大陸中の神殿を統括する聖女の権力は、大国の国家元首にも引けを取らない。たとえるなら世界中の製薬会社と病院の元締めみたいな存在。
シルフィの『聖女』はあくまで適性であり、現時点で役職や立場を伴うものではない。それでも伯爵家の三男どころか、ただの皇女に過ぎないヘルミナよりもずっと重要人物だったりする。 レベル三七。
ディアドラ 六十才? 金髪緑眼 ハーフエルフ。
パラティウム帝立学園の理事長。
大陸最高の魔法使いの一人ともいわれる。
マルコのスカウトに成功したのは、おそらく作中最高の超絶ファインプレイ。
理事長を泣かせてはいけない、いじめてはいけない、怒らせてはいけない、は学園教師陣の暗黙のルール。
しかし、怒らせてはいけないが、怒られることはいいことだと主張する異端の一派も存在する。
S級冒険者となる目安がレベル五十だということを踏まえると、彼女のレベル六三の凄みは伝わりやすい。
ヘルミナ 二年生 ワインレッドの髪 ルビーの瞳。
ツインドリルが自慢のお騒がせ皇女様。
情報通なのは帝國の諜報部を使っているから。
シルフィを猫かわいがりしている。
ジュリアス 一年生 金髪碧眼。
マルコの被害者一号にして友達二号。
末は帝國騎士かと将来を嘱望される少年。
かませというなかれ、アリアハンを旅だってスライムと遭遇したと思ったら内部データがダークドレアムだっただけの話である。ひどいなおい。
マルコという友人を得て彼の成長は加速していく。 レベル十五。
オキア 一年生 茶髪 ダークブラウンの瞳。
マルコの友達一号。
主人公とか勇者という言葉が似合う才能あふれる少年。
有名冒険者を目指している。冒険者活動支援会に入る。 レベル十四。
ルカ 一年生 黒髪黒目。
頭に青いターバンを巻いている魔物使いの少女。
魔物愛好会に入る。使役する従魔はローリングバードのチュリオ。
モフモフ好き。 レベル十三。
学園長 年齢六十? レベル四十?
白髪の品のいいお婆ちゃん。ディアドラの幼なじみ。
ディアドラほどではないが一流の魔法使い。
こっそりさりげな~く幼なじみの良縁を探す彼女は、ディアドラ理事長ファンクラブにとって長きにわたる不倶戴天の仇敵である。
でも寿命やら何やらで、釣り合いが取れる人は中々見つからない。
エルフを探すも、エルフにとって同じ地に定住し仕事に追われるディアドラの生活は理解しがたいものだったりする。
三年後、孫が入学式でディアドラに一目惚れして彼女は頭を抱えることになる。
大まかなレベルとランクの目安。あくまで目安。
レベル最高は魔王の九一、実質最強のマルコは二位。
レベル九十、魔王。
レベル八十、マルコと魔王軍四天王。
レベル七十、伝説の英雄級。
レベル六十、大国のトップクラス、S級上位。
レベル五十以上、S級相当。
レベル四十以上、A級相当。
レベル三十前後でB級、二十以下でもC級にはなれる。
次回嘘予告
パラティウム帝立学園を裏で牛耳る生徒会。
生徒会長ヘルミナの真っ赤なドリルがマルコを狙い雄々しく轟く。
「……ごめんなさい」「スライム使いを入れたって噂とかされると恥ずかしいし」
料理倶楽部、お菓子研究会に拒絶された失意のマルコは学園の変革を決意し立ち上がる。
「スライム使いに清き一票を!」
『皇女のドリルは天を穿つドリル!』