第五話 実力試しと変な線と点
訓練場にやって来た。
(お、あの人が相手かな?)
写真に撮ってみる
レックス LV26
HP 400 MP 150
STR82 VIT96 DEX120 AGI134 INT98 LUC89
SP120 OMSP30
次のレベルまで後4256EXP
スキル
剣術 34/40 火術LV2 9/60 耐弓術 30/40
アビリティ
空気 騎士 勇者の卵
称号
天才
これで強いのか?...分からん
「お母様、この方が私の相手ですか?」
「そうよ」
「こんにちは、僕はレックス 実力は王宮騎士に近いぐらいかな?よろしくね」
「自分はフレア こちらこそよろしくお願いします」
「フレア、この方は貴方のアクアと同じく『天才』と呼ばれる程の実力者よまだ年齢が15歳と低いけどね」
「そうなんですか」
これが天才と呼ばれる人なのか『勇者の卵』を持ってるって事は、この人がもしかしたら勇者になるかも知れない人なのか
「二人とも武器を用意しておいたわ、選んでね」
「「はい!」」
剣 短剣 大剣 槍 と四つか。
自分は短剣にするか2個使って二刀流にしてみよう。
レックスさんは普通の剣か
「フレア?置いておいて何だけど短剣でいいのかしら?」
「あぁ大丈夫です」
短剣が思いの外手に馴染む
(これは...いいぞ)
「フレア君?リーチの差とかもあるし剣で戦ってくれると実力も分かりやすくていいんだけど?」
「いえ、これで結構です」
「そ、そう 」
二人で訓練場の真ん中に立つ
「「よろしくお願いします」」
「それでは二人とも準備はいいいわね?」
「「はい!」」
「それでは...始め!」
リーリアの合図。
最初に動き出したのはフレア。
素早く後ろに下がり相手の様子を伺う。
次に動いたのはレックス、一旦後ろに下がり一言。
「おいで」
その一言を聞きフレアが。
「分かりました」
そう言いクラウチングスタートの構えに。
「行くぞ!」
走り出したように見えた。
しかし、走り出した瞬間しか見えなかった。
次にフレアが見えたのはレックスの首元に短剣を突き立てている所だった。
「「!?」」
驚く、レックスとリーリア。
「終わりです」
「え、えぇ 勝者、フレア!」
レックスは何が起きたか分からなかった
(あれは?走り出しただけなのか?転移魔術等では無いのか?!)
「フレア君?あれは一体何をしたんだい?」
「あれ?」
「一瞬で自分の所に来た奴だよ」
「'軽く'走っただけですよ」
「「軽く!?」」
尚、フレアもこんなにスピードが出ることは予想してなかった。
「はい」
「え、えっとちょっとフレアは部屋に戻っててくれる?レックスさんと話をするから」
「分かりました」
「では、失礼致します」
~~~~~リーリア視点~~~~~
フレアが行った後、二人で少し話をしていた。
「レックス?あれは何をしたか分かる?」
「い、いえ自分も動き出しまでしか見えませんでした あれは魔術では無いのですよね?」
「えぇ、魔術の波動が全くしませんでしたもの」
「あれで5歳とは...あれを良く今まで隠せてましたね」
「あの子力がかなり強いだけ、とか言っておきながらあの速さとは」
「え!?あれ、速さだけが凄いんじゃないんですか!?」
「多分そうよ」
「いくら自分も『天才』と呼ばれていても、アレには勝てませんよ!?」
「えぇ多分この国じゃあの速さ以外も何かあるなら、勝てる人は誰も居ませんわよ」
「フレア君ってもしや『勇者』ですか?」
「いいえ、確かに勇者並ですが肝心の《ステータス》が見れないらしいわ」
「あれで『勇者』じゃないんですか!?フレア君は何者なんですか?」
「私にも分からないわ ただ一つ言えるとすれば、多分、あの子は将来何かをやらかすわね」
部屋に帰って来た。
戦闘中気になる事が二つあった。
相手を観察するとふと相手の頭の上に《ランク:D》 と書かれている事に気付いた。
まぁそれは気になるが異世界転生特典という所だろう。
もう一つは、
相手の服と体に何だが服には線が、体には点が付いていた。
今では部屋の物全てに似たような物が付いていた。
(試してみるか)
試しにさっきさりげなく盗んできた短剣でいらない服の線を切ってみる。
すると、切った線が霧のように消える。そしてその服はまるで元々そうであったかのように、糸が全部ほどけていた
「え!?」
なんでだ!?
そうだ!Q&Aなら分かるかも
『物にある線や点』
『』
あれ?なんで答えてくれないんだ?!
G端末アップデート(?)が合ってから色々な事が起きすぎるぞ!?
一体どういうことなんだ!?
元ネタは分かる人は分かるでしょうが、線や点の正体は
『直死の魔眼』 です。
所々違うかもしれませんがそこはパロディという事で許してください。