第二十七話 女形態と面倒事の匂い
「はぁ...はぁ...何するんですか貴女は!」
「いや、だって...私よりデカかったし...」
「だからって私の胸を揉んで良いことにはならないでしょうが!?」
なんて事をしてくれてんだこのBBAは
「もう夜中なんですけどどうするですか?サヤカさん?」
「何かよそよそしくなってない?...ベットもあることだしここで一晩泊めて貰うよ」
「じゃあ私は、外で徹夜作業してますね?音がなったらすいません」
「一緒に寝ないの?」
「何を言ってるんですか!?」
「いや、だってフレアちゃんだし...」
「君づけって言いませんでしたっけ!?」
「いや、だってさっきから無意識だと思うけど女口調になってるよ?一人称も私になってるし...」
「え?」
マジで?
「多分それが称号の影響なんだろうね、恐ろしいや」
「えぇぇぇぇ!?」
「多分女状態だと私には欲情しないと思うから、大丈夫だよ」
「そうなのかなぁ?」
サヤカさんが言うならそうでしょうね
あれ?思考まで変わってきてないか?
「まぁいいか、じゃあ自分も横にならせて頂けますね?」
「......男のフレア君だったら、そもそもそんな簡単に入らないよ、ベットには」
「何か言いまして?」
「また口調変わってるよ」
「あ!」
朝になったようだ。
隣でサヤカがまだすやすや寝ている、肌のツヤが凄いなぁ...プニプニしてる...
「むぅ...」
あ、癖になりそう、この感じ。
プニプニ プニプニ プニプニ
「ふぁぁ...何頬っぺを触ってるんだいフレア君」
「あ、いえ!肌のプニプニ感が羨ましいとかそんな事は思ってませんわ!」
「フレア君...普通の男はそんな事は気にしないよ...かなり影響受けてるね?」
「え?」
「え?もう違和感感じなくなってるの?」
「どういうことですの?'女'の私がそれを羨ましいと思わないとでも?」
「あれ?」
「え?」
「君は男でしょ?」
「私は女ですわ」
「すぐに性別を男に変えるんだ...今すぐに」
「え?はぁ、分かりましたわ」
ステータス確認機能で、性別の所をタッチ
「あれ?何かあったのんですか?サヤカさん」
「あぁ、これがフレア君だぁ...」
「どういうことですか?」
「いいや、何でもない、気にしなくていいよ」
「?」
「で、この後どうするんですか?」
「帰ろうか」
「今回言った事は誰にも言っちゃいけませんよ」
「分かってるよ」
「じゃあ帰りますか」
「そうだね」
そのまま家に向かう俺達。
門に辿り着いたが、何か様子がおかしい、何があったんだ?
「あ、居た!」
ん?あれは...誰だっけ
「リアちゃんだよ、ほら、この国の王女様の」
「あぁ...何で王女様自身がここにいるんですかね?」
「馬鹿だよねあの子」
「聞こえてますよ!」
「しかも地獄耳」
「厄介だねぇ」
そのまま普通に、王女様の前まで歩いていく俺達。
「で、一体なんのようだい?リアちゃん」
「ちゃん付けはもうやめてくださいよ...って!そんな事より何処行ってたんですか!?探しましたよ!」
「そんな事より、ここに居てもいいんですか?リア様」
「良いんです!態々神託を受けてまで来たんですから!」
「どういうことですか?」
「彼女は、神託、といって。教会の神様の像の前で聞きたいことを祈ると、神が暇だったら教えてくれるっていう技能を持ってるんだよ」
「神が暇だったらですか...」
「まぁそんな事より、何でもそれを使ってまでここに来たかだよねぇ...」
「そうです!貴方方には、城に来て貰います!」
また面倒事かぁ...
男子とも女子とも言えない存在
成長上昇率:50%
その他:その時の性別で一晩を明かすと自分の意識がそっちの性別に変わる。(元の性別に戻る時は一晩明かす必要なし)