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記憶喪失者《メモリーロスト》の異世界転生   作者: 月口 夕田
第一章 この世界と幼少期
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第二話 我が家と世界

 この世界に来てから、五年がたった。


 自分が二歳の時に妹が生まれた、名前はルナ・ロードスター

自分達と同じくもうすでにそれなりに言葉が喋れてわりと頭がいい。容姿もとても可愛く自慢の妹だ。


 自分に関しては、 剣術の勉強が始まり、数学や歴史、国語に貴族の常識などの勉強についても始まった。



 今は兄と一緒に剣術の素振りをしている。

 ステータスはもうすでに大人並に達しているため、かなりスピードを落として兄に追い付けそうで追い付けない辺りを意識して素振りをしている。


「98...99...100!」

「お疲れ様」

「また追い付けなかったなぁ百回を差があるのに」

「でも、もう少しで追い付けそうになってるよ!」

「そうだね!頑張らないと!」


 兄は二百回で自分は百回だったので少し追い付けそうぐらいにして次の素振りの時間には追い抜こうと思う。


「休憩にしよう、十分ぐらいしたら呼ぶから休んでてね」

「はぁい」



 休憩してる間に、この三年間で分かった事を話そう。



 まず、この世界の名前だ、『イルシア』 と呼ばれている。

三つの大陸があり、一つ目は新人(ニューマ)の多い土地 二つ目は獣人(ビューマ)が多い土地 三つ目は魔人(ルージュ)が多い土地だ。

 あくまで多いってだけで、ある程度の人数はどの土地にも居る。


 ちなみに、新人、獣人、魔人の違いだが。


 まず、新人は環境の変化に対応しやすく、自分が言うのも何だがG(ゴキブリ)レベルに渋といと思う。


 次に、獣人は武術に優れており、近接戦闘に関しては他の種族とは一線を画している。


 最後に、魔人は文字通り、魔術に優れており、基本的には魔力の多さでは新人、獣人は追い付けない(例外はある)


 容姿に関しては、これといって違いがなく、肌の色が違うだけだ、新人は肌色、獣人は茶色、魔人は白色と言った感じだ。



 次に、自分が住んでいるこの国の事だ、名前は、『ディダス』 と呼ばれている。

 三大国家の内の一つで、人種差別などが無い国と呼ばれている、まぁ、目の届かない所だとあるのかもしれないが。


 この国の概要だが、まず、真ん中に城があり、次に貴族街、最後に平民で東西南北に国から出るための門がある。


(おっと、そろそろ、十分くらいたったかな?)


「おーい」

「はい」

「よし、じゃあ打ち合いを始めようか」

「分かりました」


~~~~~少年打ち合い中~~~~~~~~


「よしこれで終わりだ中に戻ろうか」

「ハァ...ハァ」

「少し落ち着いたらおいで、風呂の準備を頼んでおくから」

「わかり...ました」


 流石に一時間も演技を続けるのは疲れたな。

 それにしても一時間もやって、兄は少ししか疲れてないってすごいな。

(まぁ自分もそこまでなんだが。)

......よし、そろそろ行くか。



「おかえり、フレア」

「ただいま、アクア兄さん」

「風呂の準備も終わってるし、入ってきなよ」

「そうしますね」


 脱衣場で服を脱いでいる、ふと鏡に顔が写る


(自分の容姿ってレベルで言うとどれくらいなんだろうか?イケメンの兄さんには及ばないんだけれども)

(あ、そうだ)


 この三年間でかなり重要な事実を発見した。

 自分のステータスの 性別:男 の部分をタッチすると 性別:女 に変わる。しかも、現実の容姿も男から女に変わるのだ。


(なんでこんな機能があるのだろうか?)


 まぁそこまで興味が無いので使うのはほとんど無いだろうが。


~~~~少年入浴中~~~~~~


「今上がりました」

「お、じゃあ食事にしようか」


 席に座る


「今日の料理は~~~~」

 細かい説明までされるがそこまで興味が無いので割愛だ


「「「頂きます」」」

「いただきます」


 母さん、兄さん、俺、ルナで八人ぐらい使いそうなテーブルで食事をする。


「ルナはきょうどあからべっとまであるけたの」


 今日の出来事を報告するルナ


「おぉすごいじゃないか」


 褒める俺 


「そうなのよ!やっぱり私の子供達は天才ですわ!」


 家族全体に行くお母様


「言い過ぎだよお母様」


 自重させる兄さん


 内容こそ違うが、このような繰り返しが最近はほとんどになっている。

 お父様は時々になるが、来ると


「やっぱり内の家族は皆天才だな!」


 とお母様と似たような事になっている。

 こんな平和がずっと続いていればいいのにな



 ある日、兄さんと買い物に出かける事になった、始めて街に出るので楽しみだ。


 街は凄く賑わっており人がたくさんいた

しかしフレアはそんな事よりも他の事が気になっていた、


(なんでだ?可笑しい、こんなにいる人を見てるとなんだが可笑しな感情が涌き出てくる?)


――――――――――!

―――――――い!

――――おい!


「え?」

「おい!?フレア?大丈夫か?さっきからずっと話しかけてたのに返事をしてなかったぞ?」

「あ、何でもありません!ちょっとこの人の多さにビックリしただけですから」

「そうか?気持ちが悪くなったら言えよ?」

「大丈夫です、すいません」


(なんだ?さっきのフレア、人を見て口元が笑ってたが..?)

(まぁ始めて見た光景に喜んだんだろう)


 そのまま考えるのをやめたアクア。


~~~~少年買い物中~~~~~


「「只今、帰りました!」」

「おかえり、頼んだ物は買ってきた?」

「勿論です!」

「ありがとう フレア、外の街は楽しかった?」

「はい!とても面白かったです」

「なら良かったわ アクア、ちょっとお話があります、あとで私の部屋に来てくれないかしら? あとフレア、ルナの相手をしておいてくれないかしら?」

「「分かりました」」



「お母様達なんの話をしてるんだろうね?」

「きっと私のおはなしですわ!」

「そうだね..きっと、そうだよね!」

「そうですわ!」


 さっきから嫌な予感がするフレア。

 今は、ルナの相手をしよう、そう思い、その考えを放棄するフレア。ここで話を聞いておけば、もしかしたらあんな事にはならなかったのに。


~~~~アクア視点~~~~~

  コンコン 


「お母様、今参りました。」

「アクア、入りなさい」

「分かりました」


  ガチャ


「お母様、何の五用事でしょうか?」

「単刀直入に言うわ」


  唾を飲むアクア


「魔王が、復活したわ」

「?!」


 魔王、それは魔人達の王ではない。

 魔王、それは魔物達の王、それが復活したのだ


「そ、それは本当の事でしょうか?」

「えぇ、だって、第三大陸が魔王に占拠されたって知らせが三日前、来たんだもの」


 第三大陸、それは魔人達が住んでいる大陸の事だ


「そんな?!冗談ですよね?」

「こんな悪質な冗談を付くような人はいません!」

「こ、これだけですよ、ね?」

嫌な予感がするアクア

「いいえ」


「あなた..いや、ジョセフが耐魔軍に徴兵されたわ」

「え、う、嘘、ですよね?」

「嘘であって欲しいわね...」


 そこまで大きくない声が、この時だけは頭にすっと耳に入ってきた。



呼んでいただき有難うございます。


耐魔軍とは、魔物の侵入を最前線で守る軍である。

侵入してこようとする魔物は、かなり強い。


街からの、耐魔軍の印象は、肉盾と思われているとか思われてないとか

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