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第十六話 かの短剣名は...

 フレアは、一人訓練場で短剣の練習をしていた。


「なんだかなぁ」


 一応家にあった、短剣の方で訓練を始めたのはいいのだが、どうにも身に力が入らない。


「やっぱ慣れちゃってたからなぁ」


 頭を抱えて一旦休憩していると。


「フレア様」

「ん?なんだ、クイサ」


 クイサがやって来た。

 後ろに何か持っているので、何だろうか、と疑問に思っていると。


「フレア様、これを受け取ってください!」

「ん?え?」


(まさか...これは...プロポーズって奴じゃないのか!?)


「え、いや、急に!?」

「え?」

「あ、いや、何でもない、ありがとう」

「はい」

「これは、何処で開ければ?」

「ここで構いません」

「そう?」


 プレゼントボックスみたいな物を開けていく。


「え?」

「はい?」

「あ、これって、指輪とかそんなんじゃないのか...」

「指輪がよかったのですか?作れますが」

「あ、いや、何でもないよ。えっと...これは?」

「私の神剣鍛冶の力で作った短剣で御座います」

「あぁ、あの10LVの...えっと、一体どういう剣なんだ?」

「貴方のスマホのアイテム鑑定機能を使えばよろしいかと」

「あ、そんなのもあったね...よいしょっと」


 カシャッ



NO name ×2


武装タイプ 短剣


ランク 準神剣


成長剣能力アンリミテッドソードスキルLV1


能力

使えば使うほど成長します。

武装タイプをLVが上がるにつれて増やせます。

魔の力を込めることが可能です。



「強くね?」

「はい、我ながら水銀(ミスリル)でここまでの物を作れるとは思ってませんでした」

「ありがとう、クイサ」

「いいえ、マスター(フレア様)の精神管理も私の仕事ですゆえ」

「そう。 じゃあ試しに使ってみてもいいか?」

「どうぞ」


 剣を握る


『我々は、壊れた剣達の残留なり』

『御主は、我々の悲願を達成できるか?』

『我々は、壊れた剣達の悲願より現れた、成長剣アンリミテッドソードの思考なり』

『御主は、壊す事なく、我々の力を成長しきる事は出来るか?』

『我々は、壊れた剣の希望なり』

『御主は、我々の希望足り得るか?』


 喋り出した!?


「クイサ!?こんな能力あるなんて見れなかったぞ!?」

「え?何の事でしょう」

「え?」


『我々の力は、今まで壊れた剣達の集合体なり』

『御主の、加護如きでは、到底看破出来ぬ存在よ』



「え?じゃあ何で...」


 神剣じゃなくて、準神剣として現れたんだ?


『我々の力は、あくまで成長等までしか加護を付けられなかった』

『御主の使い魔の力によってやっと、準神剣になれたにすぎぬ』

『我々のみでは、あくまで、魔剣までだっただろう』

『御主の使い魔のお陰で成長ランクが一つ上がった』

『我々は、あくまで成長までだったが、武装形態までも変更が可能になった』

『御主の使い魔の力によって』

『我々は、さらに無限の可能性を得た』

『御主が成長をさせれば、いずれ、神すらも殺す剣(ゴッドキラー)の領域まで行けるだろう』

『我々は、そこまでを望む』

『御主は、やりきる覚悟はあるか?』


 え?そこまでやらなきゃいけないのか?...


「うぅむ」

「フレア様?さっきからどうしたのですか?」

「あ、いや、ちょっとこの剣がさ、自分を強くしろって言うんだよね」

「喋れるんですか!?」

「あ、ああ」

「そんな能力書いてありませんでしたけどね」

「今まで存在していた壊れた剣の怨念が宿ったみたいで、加護如きじゃ無理だってさ」

「なんでそんなのが私の作った剣に?」

「確かにそうだね」


 聞いてみるか


『疑問に答えてやろう』

『我々がこの剣に宿れた理由だが』

『他に魔剣並の実力を作れる鍛冶屋が中々居なかったのだ』

『それに、水銀並までの鉱石を使った剣にしか憑依出来ないという縛りがあったのでな』

『必死に探してやっとこの剣を見つけたのだ』

『どうだ?我々を強くしてみないか?』


「クイサ、教えてくれたぞ。かくかくしかじか」

「なるほど...ってなんか縛り強くですか?」

「そうだね」

「フレア様はどうするんですか?」

「ん?」

「いや、鍛えるのかなーって」

「そりゃ、折角クイサが作ってくれたんだから、使うにきまってるでしょ」


 その言葉を聞いたクイサの顔が赤くなる


「そんな言葉を恥ずかしげもなく言えるフレア様は卑怯だと思います」

「?」


『御主の言葉、信じるぞ?』

『これで我々の未練も無くなる...』


 ちょっ!?待ってくれ!まだお前らの名前を聞いていない!


『あぁそうかすまなかったな』

『そうだな...「限界へと目指す剣(リバイタス)」なんてどうだ?』


「そうか...お前らの気持ちは受け取った、後は任せておけ、リバイタス」


 そう空へ彼らを思い浮かび、呟く


「えぇ...」


 唐突な展開に付いて行けないクイサが居たことにフレアは気づけなかった



自分で書いてて恥ずかしいときがありますが、私は元気です。


このリバイタスですが、最終的には遠距離系の武器に変化するかもしれません

能力の 武装タイプを増やす事が出来る という能力で、槍や大剣、それに弓、なんなら、この世界にない銃等にする事が出来ます。

主人公に銃を使わせるのはあっても後々になりますがね

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