第十二話 勇者認定の儀
今日は勇者認定の儀の日になった。
ちなみに今までの学部では、どんなことをしたかと言うと。
武術では闘気という、武術のスキルみたいな物を学んだ。
HPがを少しずつ消費して、身体能力を一時的に上げる、という効果だった。
自分のHPだと、本当に意味のないぐらいの消費だったから、結構使いそうだ。
魔術では、細かい調整や、上級魔術などに挑戦を始めた。
魔方陣を魔力で描くという方法を、ここでは、取っていた。
通常は、紙やら何やらに書いておいてそこで詠唱をして発動、という形だが。
魔力で描くと、詠唱と共に魔方陣が作られるため、途中で邪魔をするためには、紙などを燃やしたり出来ず、魔力で邪魔をするしかなくなるわけだ。
その分、集中が必要なのだが。
貴族の勉強では、一般常識から、細かい歴史まで、かなり幅広い所までやっていた。
貴族というより、もはや雑学の勉強をしているように感じた。
そして最後に、冒険の勉強では、実際に冒険者の方の依頼に着いていって、教えてもらうという方法を取っていた。
学部の中では、一番面白かったと思う。
ただ、トラップや、薬草、魔物の見分け方だけで、実際に戦闘はしてないので、レベルが上がらなかったのが少し嫌だったかな。
今日は朝から皆、何処か不安がっている。
まぁ自分のせいなんだが。
絶対俺が『勇者』に認定されると確定されている。
俺もなれたらなれたで良かったんだが、まぁ無理だろう。
1%を引き当てろと言われても普通に無理だ。
ちなみに学園は、勇者の日とやらで休みだ。
お陰で、真っ昼間から、ショッピングに行けるのだがね。
女性の方の体だが。
もう周りから見られる視点にも馴れてきた、最近はクイサが付いてこなくても、一人で来れるようになった。
さて、イフリールの事だが、そこまで進展がなかった。
昔に凄い事をしたとは言われたが、内容までは聞かされてない。
まぁ破壊者と元勇者の称号で大体分かるがな。
ちなみに、前に来たネロだが、その後はそこまで突っ掛かってこなかった。
他の女子も、少し一言入れるだけで、ネロほど、突撃はしてこなかった。
お陰で平穏な生活を歩めているが、このショッピングの時間に、男の方で来たことがあり、その時は、凄い色々言われた。
多分学園が、学園で変に突っかかるなとか、みたいな事を言ったのだろう。
結局まだ、ショッピングには女子で来るしかないんだがね。
~~~~~勇者認定の儀~~~~~
ザワザワ ザワザワ
「一体誰になるんだ...?」
「やっぱり、噂のフレア・ロードスターか?」
「だろうな」
「あそこまで神に愛されているような人を見たことありませんよ」
「我等が神よ!勇者の姿を写したまえ!」
ホワワーン
水晶玉に出た名前は、フレア・ロードスターでは無かった。
「アクア・ロードスター」
「「「!?」」」
「そんな!?フレア・ロードスターではない!?」
「いや、でも、ロードスター家の者ではあるぞ!」
「フレアに隠れて余り表に出なかったが彼も『天才』だった。多分、隠していたんだろう」
「今すぐロードスター家の者に連絡を取れ!そして、街の者に今すぐ情報を広めよ!」
「「「は!」」」
~~~~~イフリール視点~~~~~
「フレア君が『勇者』じゃなかった!?」
「ええ、彼は『勇者』ではありませんでした」
「『勇者』でもないのにあの実力...?」
「にわかには信じられませんがね」
「これは...」
「少し彼にも話してみたらどうです?」
「どうすれば...勇者でもない彼は、一体何処にその'力'を向ける?」
「さぁ?」
「さぁ?じゃないぞ!?」
「それこそ、彼の知る情報の数で決まるんじゃないんですか?」
「どういうことだ?」
「今の内に取り込んで置けばいいんですよ、魔王や獣人に取り込まれる前にね」
「無理だ!フレアの力は私のような『勇者』が相手してなんとかなるレベルだ!一つの国家に置ける訳がない!」
「国家が駄目なら神頼みでもすればいいんじゃないんですかねぇ」
「無茶な事を言い寄る...」
家に帰って来た。
あれ?何か様子が可笑しいぞ。
「あ、フレア様!」
「何だ?クイサ」
「勇者がアクア様に認定されました!」
「お?マジで!?今すぐアクアの所へ!」
「こちらです!」
「アクア兄さん?」
「《ステータス》が見れる!?」
「マジか...」
カシャッ
アクア・ロードスター LV1
HP:450 MP:600
STR 120 VIT 124 DEX 126
AGI 120 INT 264 LUC 350
次のLVまで32EXP
SP 100 OMSP 20
スキル
剣術LV8 (78/100) 火炎術LV3(26/50) 水氷LV2(27/40) 耐物術 勇者術
アビリティ
HP自動回復 MP自動回復 《勇者》
称号
勇者 天才
ー?...地味じゃね?
アビリティで成長率が上がるとかか?
「おーい!アクア兄さん?」
「あ、あぁなんだフレア」
「勇者になったって本当?」
「あぁ、これでお前の背中を見れる用になったかな」
「え?」
「あ、ごめん。なんでもないよ」
背中を見れるねぇ...ステータスで言ったら全然足元にも及ばないけどね。
おっと、嫌味は考えちゃいけねぇな。
「これからどうするの?」
「取り敢えず王様に呼ばれてるから行ってくるよ」
「頑張ってな」
「おう!」
さて、勇者の効果を見たし、もうする事が無くなったな。
風呂でも入るか。
「クイサ、風呂の用意を頼む」
「え?アクア様の事はよろしいので?」
「今は考えるから落ち着かせてくれ」
「は、分かりました」
さて、佐藤沙也加がどう動くかが今後の注目点だな。
俺が『勇者』になった後の事以外を全然考えて居なかったようだが、今後、俺に何を言ってくるかねぇ?
アクアの今の能力は勇者としては少し低いです。
今後どうするかはまだ考えていません。




