第十一話 佐藤沙也加
家に帰って来た。
「よーし見てみるか......え!?」
伊藤 沙也加 Lv215
HP 2600 MP 7000
STR 800 VIT 970 DEX 980
AGI 1130 INT 3000 LUC 240
次のLVまで167894EXP
SP 2400 OMSP 3400
スキル
物術Lv6 (245/400) 拳術Lv5 (298/300) 耐神 勇者術LV10 《#%&¥#?》
アビリティ
HP自動回復3 MP自動回復2 武術の才能 魔術の才能 勇者 不死身 魔力操作極
称号
転移者 元勇者 原神の加護を受けしもの 探求者 国を作りし者 忘れ去られし者 破壊者 化け物
「え!?...なんだこれ...」
そんなまさか、あんなのが、《伝説の勇者》?あんな大体ボケーってしてる奴がか!?
「どうかなさいましたか?」
「あ、いや、なんでもない」
言わない方がいいよな。
それにしても、転移者ってのはどういう事だ?
名前も偽ってるし。
確か《伝説の勇者》は転生者だったはずだ。
それに、忘れ去られし者ってなんだ?不死身ってなんだ?破壊者ってなんだ?
疑問が物凄い出てくるぞ...
後でその名前で読んでみるか?
いや、駄目だ、まだ早い。
まだ'信じられない''信じちゃ駄目だ'
裏切られる可能性がある。安易に信じるのは危険だ。
それにしても、伊藤沙也加、前に聞いたことがあると思うんだがなぁ...
疑問をまとめて思ったが、取り敢えず、一旦様子をみよう、そうすれば、何か分かるだろ。
明日からは少し警戒した方がいいかもな
~~~~~伊藤沙也加視点~~~~~
「あれが、今代の勇者か...私の話を信用してくれるだろうか」
「サヤカ・サトウ、何故名前を彼に偽ったんですか?」
「まだその時では無いからね、勇者認定の儀で彼が呼ばれた時にでも説明しようかと思ってね」
「まだ、彼が勇者にはならないと?」
「あぁ、普段は隠しているが、戦闘の時の彼の目は、ここに来たばかりの私と同じだったからね。まぁ最近の私はおとなしいがね」
「貴方と同じ目をしていたんですか?」
「そうだね、破壊者と呼ばれた自分の時と同じ目だったさ」
「そんな人には見えませんでしたがね」
「授業をしていけばいずれ分かるさ」
「そうですかね」
「そうさ、彼も私もそんな簡単には隠せないさ、この衝動はさ」
ディダス学園、その地下でほんの数分の時間の出来事である。
「クシュンッ」
「大丈夫ですか?」
「誰か噂してるのかなぁ」
「してますよね、絶対」
「あぁ、してるだろうなぁ」
「「全教科学部の事で」」
「はぁ~外に出るだけで同じ年齢の奴等から、すっごい見られるんだけど」
「変装でもすればいいんじゃないですか?」
「そんな技術ないよ...」
「あるじゃないですか」
「んぬ?」
「ステータス確認の裏機能、《性別転換》が」
「あぁ!その手があったか!...って、嫌だよ!」
「いいじゃないですか、女になった時の容姿はとても可愛かったですよ」
「そう言う問題じゃないんだが?」
「大丈夫です、服はありますから」
「なんであるの!?」
「給料で購入しました」
「え、えぇ?」
「そう言う事なんで、次から出掛ける時は女の子になりましょうねぇ?」
「い、嫌だよ!」
「問答無用ですよ」
「そ、そんなぁー」
次の日から、とても可愛い何処に住んでいるのか分からない女の子の噂が一向に止まなくなったという、事があったとか無かったとか
-----学部初日-----
今日は学部での初めての授業だ。
佐藤沙也加の事も気になるが今は勉強をしておけば特に何も言われないだろう。
ここ最近で一番重要なのは、一ヶ月後に迫った、《勇者認定の儀》だ。
自分は呼ばれないが、もしかしたら、家のアクアや、レックスさんが呼ばれるかもしれない。
勇者になったときのステータス上昇率をみてみたい所だ。
今日は午後6時あたりまで授業のようで今は午前8時あたりだ。
時計が無いのが地味に辛い。
イフリールが居る教室にやってきた。
行きまでにかなり質問されたが曖昧に答えておいた。
有名になるのは辛い。
ガチャ
「お、来たねフレア君」
「おはようございます、イフリール先生」
「遅刻しなくて良かったわー」
「するわけないじゃないですか」
「真面目君だねー」
「何言ってるんですか...」
「一時間目は学園ルール説明だからねー」
「分かりました」
特に尻尾は出さないな...カマをかけてみるか
「あ、そういえばイフリール先生」
「なにー?」
「何歳ぐらいなんですか?」
「...女性に年齢を聞くのは良くないと思うよ?」
「えーイフリール先生って若そうに見えるから、何で学園長やれてるのかなって気になったんですー」
「秘密にさせて貰うねー?」
「えー」
「それ以上言うと、成績下げるからねー」
「すーいませーん」
「コラー」
「授業始まりますヨー」
「あぁ、もうそんな時間か...覚えておいてねー?」
「何の事でしょうねぇー」
チッ下手に嘘を付くようなら徹底的に掘り下げるつもりだったのに。
「悪い顔をしてるぞフレア君ー?(怪しまれてる...?何故だ?)」
「始めましょうよ」
「そうだねー」
二時間目 武術雑学
それとなくカマをかけたり、かけられたりを繰り返した
三時間目 魔術雑学
ここは真面目にやった、かなり理解が出来た、魔術を少し自由に動かす事が少し出来た
四時間目 貴族雑学
ある程度理解していたので、カマをかなりかけていた。
昼飯
俺は今、学食に来ている。
なんというか、食堂みたいな所だった。
「えーと、このコカトリス定食を一つ」
「あいよー」
「すみません」
「ん?」
「貴方がフレアさんですか?」
「え?だれ?」
「私の名前は、ネロ、ネロ・シュバルツ」
「え、あ、自分の名前は」
「知ってます、フレア、フレア・ロードスター、勇者認定の儀の最有力候補、属性は全属性、魔力は学園長に少し足りないぐらい、武術はBランク以上、『天才』中の天才のフレアさんですね」
「はえ?」
「弱い振りしても無理ですよ。私の属性は、鑑定、物なら情報が、人ならある程度のランク訳が出来る。貴方の実力はもう把握しています」
「え、えぇ?そ、それで何のようかな?」
「単刀直入に言います!結婚してください!」
「...?」
「私の家がもう少しで潰れそうなんです!ですから、『勇者』になると思うフレアさんに、養って貰えないかなぁと思っています」
「いや、無理ですよ」
「な、なんでですか?!」
「自分はそもそも『勇者』にはなれないし」
「何を仰いますか!?貴方以外に『勇者』になれる人なんて全然居ませんよ!」
「え、えぇー(どうしようかな...そうだ!)」
「どうなさいました?」
「自分は神様にこう言われました『君はかなり強くなってるけど、僕が謝って君の『勇者』への道を潰しちゃったからさ、無理なんだ』とね」
「そんなの偽物です!」
「どうせ、認定の儀に分かるさ、取り敢えず今は無理」
「ぐぬぬ、分かりましたよ!もし『勇者』になれたら、覚えておいてくださいね?」
「あぁーはいはい」
「では、また」
「フレア君だっけ?災難だったねぇ...ほら、コカトリス定食だよ!」
「ありがとうございます」
もしかしたら認定の儀まで、かなりこんなことが多くなるのかなぁ...
読んでいただきありがとうございます




