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近衛戦記  作者: 島隼
第三章 帝国の策動
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第二話 民の意思 後編

 日が沈み夕闇も消えかけた頃、ガイズは帝都の自宅へと向かって魔石が灯る街道を歩いていた。そこは帝都の中心部を走る通りであり、この時間は仕事帰りの民達でかなりの賑わいを見せている。

「民の意思か……」

 ガイズは歩きながらバルドの言葉を思い出していた。戦争を止められない失意からか、その足取りは重い。

「この国では本当に帝国を覇権を望まぬ者、他国との共存を望む者は少数なのだろうか……」

 バルドの言った『民の意思』という言葉がガイズの胸に深く残っていた。うつむいたまま歩いていたガイズは後ろから小走りに近づく足音に気付くと歩みを止め、振り返ると一人の男の姿が目にとまる。

「おお、やはりガイズ殿か」

 近づいてきた男が、ガイズの顔を確認すると共に歩み始めた。

「フェルツ殿か。お主も今お帰りか?」

「うむ。お主に話があって探しておったのだが、城の者がもう出たと言うのでな。慌てて追ってきたのよ」

 後ろから近づいて来た男はガイズと同じ評議員であり、考え方も他の評議員に比べもっともガイズに近い。ダルリア王国侵攻に反対した三名の評議員の一人で、年齢もガイズと同程度である。反対したガイズ以外の残りの二人は、このフェルツ・トリアスとティーシア・ニスターだった。

「探していた?」

「うむ。評議会の後に少々気になる話を耳にしたのでな。お主は評議会の後どこに行っておったのじゃ? すぐに姿が見えなくなってしまったが」

「わしか? わしは陛下の元へ行っておったよ。直接話がしたくての」

「陛下の元へ? 何をしにいったのじゃ?」

「……ふむ。ここで話すのもなんじゃ。どこかで食事でもしながら話そう」

 ガイズとフェルツは近くの食堂に入ると、一番奥の他の席から少し離れた小さな円卓に座った。広めの食堂ではあったが、食事時には少し早いこともあり店内の席は半分も埋まっていない。二人は軽めの食事を注文すると先ほどの続きを話し始めた。

「それで陛下の元へは何をしに? まさか侵攻をやめさせようとしたのか?」

「うむ。なんとか思いとどまってくれんかと思っての。しかし、受け入れられんかった。むしろ陛下の信念を見せつけられたよ」

「また無茶なことをしたの。陛下は法に則り政策提案を評議会の審議にかけ、そして評議会はそれを承認した。法に則った行動である以上、反対意見を述べれば間違っておるのはこちらじゃぞ」

「それはわかっておるが……」

 ガイズは顔を曇らせた。

「陛下は何と言っておったのじゃ? やはり信任投票を意識しての行動じゃったか?」

「……いや。わしもそう思っておったのじゃが、違ったよ。陛下は実直なまでに帝国の民の意思に応えようとしておった」

 ガイズは円卓に置かれていた水を一口飲む。

「民の意思? 民がダルリア王国侵攻を望んでおるということか……。確かに、それはそうかもしれんの。そうであるからこそ、来年に評議会選挙を控えた我々評議員もダルリア王国侵攻を承認したとも言える」

「陛下もこの時期に評議会の審議にかけたのは、今が評議会に民の意思がもっとも反映されるからとのことじゃった」

「なるほどの。陛下が国王になってから約二十年か。さすがに心得ておられる」

「いや、そうではない。先程もいったがの、ダルリア王国侵攻は信任投票を考えた政略などではなく、陛下は本当に民の意思、望みを叶えることに尽力しておられたよ。……フェルツ殿、帝国の民は本当にダルリア王国への侵攻、そしてダルリア王国を支配下に置くことを望んでおるのじゃろうか? 陛下はダルリア王国を支配下に置き、いずれは大陸全土を帝国が支配することがこの大陸の真の平和に繋がると言っておった。そして、それが帝国の民の望みじゃと」

「帝国の民の望みか……。わしの個人的な考えとしては、民が大陸の支配を望んでいるということは間違いが無かろう。じゃが、大陸を支配する理由は少々違うような気がするの」

「理由が違う?」

 ガイズの問いにフェルツは頷くと小声で「少し見ておれ」と言い、ほぼ同時に料理を運んできた四十歳程の店主を呼び止めた。

「店主よ。少々話を聞かせてくれ。お主はアルデア帝国はさらに領土の拡大や支配国を増やしたほうがよいと思うかの?」

「ん? 何だじいさん達は急に?」

「ああ、すまんの。わしらは作家のようなことをやっておってな。帝国の歴史書のようなものを書こうと思っておるのじゃ。それで、過去の領土拡大やそれについての意見を集めておるのよ」

 フェルツは自分達の身分は明かさずに誤魔化した。

「へぇ~。そいつはすげぇな。俺の意見も載るのか。そうだな、当然帝国は今後も領土拡大や支配国を増やしていくべきだろ。この帝国がこのまま大人しくしているなんて有り得ねぇよ」

「それは何故じゃ?」

「何故って、そんなの決まってるじゃねぇか。支配国が増えれば俺たち帝国の民は税が下がったり、支配国の物が安く買えたりするじゃねぇか。最近は全然そういう恩恵に預かれねぇ。陛下にもそろそろそういう行動を起こしてもらいたいもんだな」

「なるほどの。いや、参考になった。ありがとう」

「へっへっへ。気にすんな。本が出来たら送ってくれよ」

「うむ。本を出したらの」

 店主は上機嫌に二人の円卓から去っていった。

「……フェルツ殿」

「見たか? あれが実態じゃよ。おの男が特殊なのでは無い。この国で帝国が支配を広げることを望む者のほとんどが同じ意見じゃ。そして、支配を広げることを望む者は陛下の言う通り非常に多かろう。それは何故か。この国は過去に支配を広げる度に民に減税や、そこから取得出来る品々を民に配ってきた。要は甘い汁を与えてきたのよ。それが支配国から絞りとっている汁だとは告げずにの。一度その汁の味を知ってしまえば、また欲しくなるのは必然よ」

「なるほどの。帝国の民が欲しておるのは、支配後の甘い汁というわけか」

「うむ。陛下の言う大陸統一後にもたらされる平和など、考えておる者は少ないじゃろう。いや、むしろ実感が無いと言ったほうがよいの。ここ最近は抑えているとはいえ、帝国は何度も他国への侵攻を繰り返してきた。あの男の年齢からすれば、何度も経験しておるじゃろう。しかし、帝国の民にとっての戦争とは他国への侵攻であり、遠い地での出来事だ。帝国自体が攻め込まれたことはもう何十年も無い。この国自身は現在でも平和そのものじゃ。平和という意味では民はこれ以上を欲していまい。そして、支配国がどのような状況に置かれているか。それによって帝国へどのような感情を抱いておるかも知らぬ者も多いじゃろう。それが将来、帝国にとって脅威となるかもしれないことなど考えたこともあるまいな」

「民にそのような考えが蔓延しておったとは……」

「はっはっは。ガイズ殿。お主は十二分に支持が高いからの。それに胡座をかいて民の意思を聞いていなかったのでは無いか?」

「――そう、かもしれんの」

 フェルツは冗談交じりに言ったが、ガイズは言葉に詰まる。ガイズは高齢者からの支持が非常に高く、現役世代からの高い支持を得ている国王バルドとは別の支持層を獲得している評議員だった。

「しかしの、ガイズ殿。わしは民がそこまで考えていないからといって、民が悪いとは思わぬよ。この大陸の中では帝国は豊かな国ではあるが、それでも自らの生活を維持するために日々汗水を流しておる者も多く、帝国の国としての将来よりも自らの将来を見通すことで精一杯な者も大勢いる。そのような者達に国家百年の大計を描けというほうが無理な話じゃろう?」

「しかし、陛下はその民の意思に応えようとしておられる……」

「うむ。問題はそこよな。民の意思は陛下の言われる通りダルリア王国への侵攻を願っておる。それは間違い無いであろう。だが、それを実現すれば他国との緊張を生み、そしていずれ大陸は戦火に包まれることは必定だろうの」

 フェルツはそう言うと、店主が運んできただし汁に漬けられた野菜の漬物を口に運ぶ。

「安易に民の意思に応えてはいけないということか?」

「難しいところよな。陛下も、そして我々も、民より選ばれた民の代表者じゃ。その我々が民の意思を聞かなくてよいのか、というとそれは違う気がする。民が望んでいることを叶えていかなくては民より選ばれている意味が無い」

「そうなのじゃ。わしが悩んでおるのもそこでの。陛下は本当に実直に帝国の民の意思に応えようとしておった。それが間違いとは思えんのよ。民に選ばれた、民の代表者が民の意思を聞かぬなどあり得ぬということなのじゃろう。わしはこの大陸ではこれ以上の戦争は必要無いと思っておる。他の国々と友好を結び、共に歩むことが大陸全体の利益だと言ったのだがの、他の国々と共に歩むことなど民は望んでいない。それは母神の思慮だと断じられてしまったよ。だがの、わしは何もそん大それたことを望んでおるわけではない。他国と友好を結び、敵を作らず、利益を共に享受していくことで、帝国の経済も発展していく。それは民にとっても大きな利益となるはずじゃ。確かに攻め落としてその国の利益を無理やり取得したほうが手っ取り早いかもしれん。だが、それではその国の民から恨みを買い、敵を生む。陛下は恨みを買ったとしても大量の協力金を出させることにより、相手の抵抗する力を抑制するつもりのようじゃが、そのようなことをしては相手の経済は発展していかない。それでは最初に徴収した以上の利益は望めぬ。そうなれば帝国の民は次を望むじゃろう。それを繰り返し、いずれ大陸が統一された時、同時にこの大陸は疲弊しているであろう。その後は帝国は自力のみで発展していかねばならぬ。大量の貧困支配国を抱えての」

 ガイズはこの戦争の先にある帝国の将来を憂うと、それを払うかのようにゆっくりと首を振った。

「陛下はそこまでは見えていないと?」

「いや、そうではない。考え方の根本が違うのよ。わしは将来的に帝国は他国と友好を結び、共存していくことが帝国にとって最善の道だと主張したのだが、陛下に言わせると、わし個人が帝国の将来を決めていることこそが間違いだと。帝国の将来は一部の者が決めるのではなく、帝国の民の意思を一つ一つ実現したその先にあるというようなことを言われておった。無論それが良い方向であるか、悪い方向であるかはわからぬがの。どちらにしろそれが民が選択した結果であるとな。執政者は民の意思の中で最大限に努力せよということなのだろう」

「それは民にとっては酷な話ではないだろうか? さっきの男を見た通り、民はそこまで考えて意思を示しているわけではない。自分たちの今を考えて意思を示しているだけだ。この国の将来も他の国の民のことも考えておるわけではないじゃろう。それは考えられる者が考えるべきではないだろうか?」

 フェルツは帝国の将来に対する責任を民に取らせるという意見には賛同出来ないようだった。

「それでは、お主はダルリア王国のように元老政治を行う方が良いと思うのか?」

「そんなことは言っておらん。一部の者が権力を握り、それを維持し続ければ民の意思は届かず汚職にまみれる。ダルリア王国があの政体でうまくいっているのは歴史の成せる技よ。建国以来一度も政体が変わることもなく民の意思を聞く方法を模索し続け、汚職と是正を繰り返し、非常に永い年月を掛けて今の安定を手に入れたのだ。帝国が今更昔のように元老政治に戻ったところでダルリア王国のようにうまくいくはずがない。わしが言いたいのは、民は国王選抜選挙や信任投票、そして評議員選挙の時には何十年も先の帝国の将来や、他国との関係まで考えて投票しておるわけでは無いということじゃ。今の自分自身、先のことはせいぜい子の代のことくらいまでしか考えていまい。それがわかっているから選挙や信任投票の際、特に任期のある評議員は民が今欲していることに敏感に反応し、それを政策として掲げ集票に走る。そして、国王側もそれを利用して、自らの提案を承認させやすくしておるのじゃ」

「確かにの。そもそも評議員は政策提案など出来んのにの……」

 ガイズは自嘲気味に笑った。評議会は国王の政策に対する審議会であり、有事以外で自ら政策提案を行うことは出来ない。出来るとすれば、国王に助言として進言する程度で、国王がそれを認めれば国王政策として実行に移される。

「国王、そして評議会は民はそこまでの意思を示していないと認識し、帝国の行く末や他国との関係は我々が考えていくしか無いのであろう」

「それでは結果として得られる政策、そして辿り着く将来は誰の意思の具現したものになるのだろうか?」

 フェルツの言葉に、ガイズはバルドが自らにしたような質問をフェルツに返した。

「……民の意思が反映されておらぬと言いたいのか? 先程も言うたが、民にそんな先のことや外のことを考えさせるのは無理じゃ。だからといって、そういうことを考えなくてよいかと言えばそうではないじゃろう?」

「では、国王は民の意思の実現ではなく、民の意思と帝国の将来を共に考え我々評議会に提案し、承認を得るべきということか?」

「うむ」

「それは陛下は納得せぬことじゃろうな。陛下は民の意思の外側で政策を決めることに反対のようじゃ。帝国の将来は民の意思の先に築かれ、民がその責任を負うべきと考えておられる」

「それは無責任過ぎるだろう。国王が民の意思のままに事を進め、結果が悲惨なことになったとしても、それは民が選んだことだから仕方無いと言うのか?」

「無責任と言えばそうかもしれぬが、国王の行動原理としては間違っておるのじゃろうか? 国王は民の意思の執行者として、民の意思の実現に全力を尽くすのは正しいことのように思う。問題は、それを国王と同じ目線で審議し承認してしまうことではないじゃろうか?」

「……問題は、評議会のほうにあると言いたいのか? 議長の言葉とは思えぬの。しかし、評議員も帝国の民だ。民の意思には逆らえん。選挙を控えたこの時期では尚更じゃろう」

「わしはそこに問題があると思う。審議者たる評議員が民の意思の実現を政策として掲げておるのがそもそもおかしいのよ。基準が国王選抜選挙と同じじゃ。本来は別な視点で政策の審議し、承認の可否を決めねばならぬのじゃ」

「別な視点?」

「うむ。現在と将来、内と外、それらを明確に分ける必要があったのじゃと思うよ。現在と内政から政策を考え、将来と外交の視点から審議に掛ける。さすれば国王は評議会の承認を得るために自ずと将来と外交を考える。もちろん、将来と外交の考え方も選挙時に政策として掲げ、民の審判を仰いだ上でのものだ。そうであれば、帝国の将来を考えるのは民の意思であることに間違いは無い。そういう政策を掲げられておれば、今回の提案も否決に持って行くことが出来たように思うのだ」

 ガイズの言葉にフェルツは驚いた。

「ガイズ殿は今の選挙制度のやり方が間違っておると言いたいのか? それはこの国の根本を揺るがすことぞ」

「そこまで大袈裟なことを言っておるわけではない。選挙制度を変えるといっておるのではなく、政策の掲げ方には国王側と評議員側で一定の規則が必要じゃと思うだけよ。いや、少々話がずれてしまったようだな。どの道今それをここで議論したところで、すでに承認してしまったことは覆らん。わしの考え方が間違っておるとしても、今回の戦争だけは止めたいと思うのがわしの本音じゃの。陛下の元へ行った理由と陛下が言われたことは今話したとおりじゃ。お主もわしに何か話があったのではないのか?」

 ガイズはフェルツが自分を探していたことを思い出した。

「おお、そうじゃった。忘れるところじゃったわい。評議会のあとに議事堂に魔石を納めに来ておった知人の商人から奇妙な噂を聞いたのじゃ」

「奇妙な噂?」

「うむ。ロビエス共和国の商人に聞いた話らしいのだが、セシル王国の国王ヴィント・セシアルが近々ダルリア王国へと出向くらしく、ダルリア王国の商人達の間ではその話題で持ち切りじゃというのじゃ」

 アルデア帝国とロビエス共和国では支配層の直接的な外交は無いが、民間の間ではわずかながら交易が行われている。

「セシル王国とダルリア王国は今まで外交関係があったわけではないじゃろう?」

「うむ。しかもその理由が、内容はわからんのだが同盟の締結を行うらしいのじゃ」

「セシル王国とダルリア王国が同盟? 考えられぬことでは無いが」

「そうなのじゃが、帝国がダルリア王国へ侵攻しようとしているこの時期に、というのがいささか気になっての」

「確かにの。陛下は知っておるのじゃろうか。もしくは既に知っていて、前回と同じように牽制目的で侵攻しようとしているのか?」

「いや、それは無いじゃろう。そうであれば、そう言えばいいことじゃしの。隠す意味などない。この件は明日にでもわしの方から陛下に報告しようと思っておる」

「しかし、もしその同盟が軍事同盟であるならば厄介なことになるの。この戦争、陛下が言われるように短期間では終わらぬのでは無いか? かなりの長期戦となるやもしれぬ」

「うむ。セシル王国の軍の規模は小さいが、増強されることには変わりない。じゃが、わしらにとっては幸運となるやもしれぬ。この事で陛下が侵攻を思いとどまってくれる可能性もある」

「確かにうまく危機を煽ることが出来れば、その可能性はあるの。見方によっては良い知らせではある」

「それで、お主にもうまく伝える方法を共に考えてもらおうと探しておったのよ」

「それは喜んで協力させてもらおう。この戦争を止める最後の望みかもしれん」

 ガイズは戦争回避に一縷の望みを見つけ、表情が緩んだように見える。ガイズは初めて運ばれてきた料理に口を付けると、二人はその店で閉店近くまで、この件に関して話し合った。

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