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5.国と魔王城

俺は侯爵邸を出てから近くの町に向かっていた。

目立ちすぎる髪色にはボロ布を纏って隠していた。

侯爵邸からは煙が上がっているのでそろそろ何があったか気が付かれそうだ。

急がなくてはならない。

見つかるかもしれない心配というよりも、町と町の間で監視が厳しくなってしまったら動きにくいからだ。

オースティン家はそれなりに名の通った家でもあるので、事件の事が明るみになれば犯人捜しで警備の目が厳しくなるだろう。

平民の間では町と町の移動は乗り合いの馬車が主だ。

その馬車の検問が厳しくなったりしたらやっかいだ。


ゲームの舞台であるせいか、この国は四方が海に囲まれて孤立している。

大きな橋があり、そこからしか他国に行けないような地形であった。

ゲーム中では橋は工事中という設定で他国にはいけなかったが、国自体は大きかったのでなんの疑問も持たなかったな。

それ以外のマップはゲーム内では出てこないから、手っ取り早く周りを海で遮断していたのだろう。

今考えると他国とのやり取りが大変そうではある。

いや逆に規制できていいのかな?

そのあたりの事は俺にはよくわからなかったが、とりあえず橋の近くの町まで行かないと他国には行けないので行く先は決まった。

少ない路銀は上手く使っていかなくてはならないが、いざとなったらスキルで乗り越えようと思っていた。

商人の荷馬車に潜むんだ。

褒められた事ではないが仕方ない。

この国を守るためだと多少は多めに見てほしい所だった。


そうこの国は危機に陥るのだ。

それこそが作品イチの嫌われ者であるヴェルの所業だった。


カインは弟以外の家族と家を失い、それでも前向きに生きていた。

まだ15歳のカインだがこの国では16歳からは成人扱いであったので、早々に学園を飛び級で卒業して侯爵家の跡取りとして奔走していた。

カインは立派に勤めていた。弟の事もよく面倒を見て唯一の家族として大事にしてきたと思う。

カインは元々騎士になりたかったようだった。

侯爵家は実子である弟にこそ継がれるべきだと、自分は何かあった時に支える騎士になりたいと言っていた。

だからヴェルが大きくなるまでは家を保ち、成人したら家を譲るつもりでいたようだ。

それから10年程たちカインが26歳、ヴェルも成人の歳の16歳になった時、カインは勇者と出会う。

魔王復活の危機に陥ったこの国を救うために仲間にならないかと誘いを受けるのだ。

先にも行ったがこの国は隣接する国もなく孤立状態であった。

橋の反対側の国の端っこに位置するところに、魔王城が急に現れるのが物語の始まりだ。

一番にこの国が乗っ取られる危険があった。

この国が魔王に乗っ取られでもしたら真っ先に橋が落とされるであろう。

そうなる前に勇者となった主人公が魔王を倒すべく立ち上がるのであった。

そんな主人公に心打たれたカインは一緒に旅をすることになる。

弟も調度成人の歳でもあり、自分に万が一のことがあっても大丈夫だろうと旅に出る。

そうして主人公と共に色々な所に行き敵を倒し沢山の仲間を増やしていく。


そんな中、事件は起きる。

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