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【祝10000PV感謝】異世界でもギターシリーズ  作者: bbbcat
第2章 異世界でもギターしかなかった ~叩く女と2つの塔~
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「これからのこと」

シンフォニア掲示板


 佐倉幸さくらこうの事

・転生の女神による転生ボーナスで、音楽の能力値が現世の100倍にアップ

・ギターの魔力の1つ 【音楽は言語を越える】

 幸のギターに魅力されたものは、例え魔物であっても、意思疎通が可能になる。

 さらにこの力は協奏した場合、ライブを通じて他人とも仲良くなる様に、音楽を聴いていた者同士も意思疎通が可能になる。

・ギターの魔力の1つ 【心酔】

 幸のギターに魅了されたものに、命令を下せる魔法の力だ。

・ギターの魔力の1つ【協奏】

 幸が誰かと共に演奏すると、相乗的に、ギターの魔力の力が増幅される。



 この世界の事

この世界は6つの国からなる。

【レナシー共和国】、【ミグニクト】、【ファードナル】、 【ソドム】、【ライトメイト】、【シグルド連邦】

・世界で1番大きかった国【ドルトナティア】が、一年前に突然消えた?

・楽奴と言う、音楽をさせられる専門の奴隷がいる。

 この世界の人々は音楽が大嫌いで、その結果なのか、音楽が聞こえなくなった。

 そして、音楽は、まるで黒光りするGのように、存在するだけで気持ちの悪いものとなっている。

 そのような音楽の待遇の中、楽奴は何故か、音楽をすることを強いられている。

 もちろん。自由や平等といった人権はない。

*************************************

【ゲリラライブまであと24日】


…………。


……。


 ザンスターの森にベースキャンプを張り、6日ほど経過していた頃だった。

 幸とキヨラとピーネは頭を突き合わして、テントの中で話し合いをしていた。

それはこのザンスター・サオルーズを攻略するための、【成すため】の作戦である。


「この町に着いて、今で6日くらい経ったんだけど、正直かなり上手く言ってるんだよね。」

開口一番幸が切り出す。


                     ◇◇◇


 ザンスター・サオルーズ攻略の鍵は2つ。

一つは月に一度行われる、町の楽奴、町民全てが集まる町民会議。

 【成すため】の旅の目的は、行く先々で楽奴として生きている人々の解放、それとそこで生活している全ての人々に音楽を取り戻してもらう事だ。

 町民会議は、全ての町の人が集まる。領主が来るときに《占有預かりの楽奴》も来る。

ここでライブを行う事が出来たら、一撃で目標が達成されであろう。

 この町の楽奴は、既に領主の(そば)にいる占有預かりの楽奴を覗いて全て解放を出来ており、あとは、“町民会議”のゲリラライブさへ上手く行えれば大成功だ。


 もう一つは、馬車を買うための、シーガーディアンの塔の攻略。

全部で5階ある塔で、これはもう既に2階まで攻略している。


 次の町民会議が行われるのは、3週間ほど先の話である。

                     

                     ◇◇◇


「そうだね。二日間ダンジョンに潜ってもう2階も攻略したわけだし、ダンジョン攻略はかなり良いペースだよね。」

キヨラは続ける。


「それでね、ダンジョンの攻略は、幸とピーネで十分だと思うの。

 私は、町の方をもっと深く知ったり、楽奴の子達と関係を深めたりしたらいいのかなって思ってる。」

キヨラの最善の解答。


 ダンジョン探索に関して、現状、雑魚敵はピーネが、ボスは幸がいなしている。

そこにキヨラの力はあまり意味をなしていない。


「そうだね。ゲリラライブの方法も考えないと行けないしね。

 それにもう町民会議でやる曲を決めて、町の楽奴の子達と先に合わせて(複数人で演奏の練習する事)おいた方が良いかも知れないね。」

幸もキヨラの意見に賛同する。


 幸のギターの能力に【協奏】というものがある。

これは共に演奏するものが多ければ多いほど、幸の能力が拡張されるというものだ。

住民は1500人を超える。その規模の前でライブする以上、町の楽奴の力は当然借りたい。


 そして町民会議についての問題は、どのようにゲリラライブを行うか。

また、領主についての情報が現状薄い。ここについての調査は必ず必要である。


「そうだね、ダンジョン探索も大事だけど、町の方も重要だ。」

幸も力の分散には賛成であった。


「よく分かんないけど……、そうしよう!!!」

ピーネが“えっへん”と何故か鼻を高くして言った。


 ここからのザンスター・サオルーズでの活動は、ダンジョン探索が、幸とピーネ。

町の調査や、ゲリラライブの為の行動はキヨラと決まった。


 この分担が吉と出るのか凶と出るのか、この時点では誰も分からなかった。


…………。


……。


*************************************

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