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【祝10000PV感謝】異世界でもギターシリーズ  作者: bbbcat
第1章 異世界でもギターしかなかった ~迷わずの森とチケット大作戦~
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「チケット完成!」

シンフォニア掲示板


 佐倉幸さくらこうの事

・転生の女神による転生ボーナスで、音楽の能力値が現世の100倍にアップ

・ギターの魔力の1つ 【音楽は言語を越える】

 幸のギターに魅力されたものは、例え魔物であっても、意思疎通が可能になる

・ギターの魔力の1つ 【心酔】

 幸のギターに魅了されたものに、命令を下せる魔法の力だ。



 この世界の事

この世界は6つの国からなる。

【レナシー共和国】、【ミグニクト】、【ファードナル】、 【ソドム】、【ライトメイト】、【シグルド連邦】

・世界で1番大きかった国【ドルトナティア】が、一年前に突然消えた?

・楽奴と言う、音楽をさせられる専門の奴隷がいる。

 この世界の人々は音楽が大嫌いで、その結果なのか、音楽が聞こえなくなった。

 そして、音楽は、まるで黒光りするGのように、存在するだけで気持ちの悪いものとなっている。

 そのような音楽の待遇の中、楽奴は何故か、音楽をすることを強いられている。

 もちろん。自由や平等といった人権はない。



****************************


「「紙が出来た〜!!」」

キヨラと幸の大喝采。


 縦約2m、横約1.5mの大きな紙。

棒に巻き付けて作ったので表裏で2枚出来た。

それを端の所で、サイクロプスが切り落として完成。


「これをだいたいこのぐらいに切って欲しいんだ!!」

幸は両手の平を使い表現する。


 チケットのサイズは、だいたい縦75mm.横150mmくらいだろうか。

それであるならば、だいたい一枚につき250枚程チケットが作れる計算だ。


 サイクロプスが目にも止まらぬ速さで切り分けていく。

それをみんなで拾い集める。

 500枚の紙切れ。


 それの一枚に昨日のキャンプファイヤーの燃えカスの炭で、キヨラが字を書く。

[この世の物とは思えない、不思議な世界へご招待。

今宵限りの見世物へあなたをご招待します。]


「ダースパちゃん!

 この黒をなぞりながら、カラフルに糸で彩って!」


「任せて!」


キヨラの要望に応え、大蜘蛛は、様々な色の糸を使って職人技の様に、文字を浮き彫りにしていく。


 朝から始まったチケット作り。

最後は手書きの地味ながらに大変な作業。


 幸はこの世界の文字は転生の特典なのか、理解出来た。

ただ、読むというよりかは解るという感覚である。

 幸も、字を模様の様に捉えて、キヨラの書いた字を同じようになぞり、炭字を担当した。

ダースパちゃんと3人で黙々とチケットを完成させて行く。


………………。


…………。


……。


日が1番上に上がった頃に、ピーネが起きて来た。


「幸!キヨラ!

 何してる!

 なんか書いてる!!」

チケット作戦の事を知らないピーネが、そう叫びながら、空からやって来た。


「ピーネ、遅過ぎー!

 みんなの力を借りてこれを作ったんだよ!

 ほら最後の一枚!!」

キヨラがそう応えながら、書き切った腕を高く上げた。


最後にカラフルな糸が紡がれ……。


「「みんなありがとう!!」」


「「「「「「「チケットが出来たー!!!」」」」」」」


制作に関わった、スライム、サイクロプス、大蜘蛛、ケンタウロス×2、そしてキヨラと幸が大きな声で喜び合う。

 ピーネも良く分かっていないが大はしゃぎ。


「なんだこれ!

 この紙なんなんだ?」

ピーネがチケットを掴んでヒラヒラする。


「これを、バーウの村の人達に配るんだよ。

 俺がいた世界での、ライブを見るための許可証みたいなもんだね。」

幸が事情の知らないピーネに言う。


「あとはこれを配るだけだけど……。

 人は受け取ってくれるのだろうか……。」


 結局、楽器を持っていた、幸もキヨラもバーウの村の人に嫌われており、チケットを渡すと言う行為が1番大変である。


「それはもうやってみるしかないね。

 でも、きっと大丈夫。

 幸がみんなの為に精一杯頑張るんだよ!

 絶対気持ちみんなに伝わるよ!!」

キヨラは笑顔で告げた。


「俺は何したらいい!?

 俺ももちろん手伝うからな!!」

ピーネが胸を「どん」と打ち、任せろのポーズ。

「どん」に合わせてぶるん!と何かが跳ねた。


今から行けば、チケットを配りに奮闘しても、夜にはギリギリ間に合うだろう。

やはりバンドのライブは夜なのである。


幸、キヨラは自分の楽器とハープを持ちピーネに掴まれて、またバーウの村へと飛んでいくのであった。


…………。


……。


************************


出会ってくださりありがとうございます!


ブックマークや感想など書いていただいたりしたら、本当に励みになります。

去年の終わり頃から始めてフォワーやブックマーク全然ないので、嘆いております。

リタイアせず、頑張ろうと思っておりますので、何卒応援よろしくお願いします!

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