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さようならの作用

 彼女の頭脳はどこがどう繋がっているのか、決して過去を記憶しないらしい。かわりに頭蓋骨のゆりかごの中、未来が詰まっている。


 初めて出会ったその時には僕のこと、ほとんど知っていて、様々なことを教えてくれた。


 会う度に僕と彼女の関係は浅くなり、最初は名前で呼ばれていたのに、とうとう名字にさんを付けられた。


 そしてその時がやって来て、彼女は言う。


「はじめまして」


 彼女は目と口、笑顔を作っていた。


 僕は言う。


「さようなら」


 僕は目と鼻、泣き顔を作っていた

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