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豊かな髭を蓄えた二人の対面の時まで

 履き古した僕の薄桃色の靴下に空いた穴から、神様が少しとぼけた表情でこちらを覗いている。


「いったいそんな所で何をしているんで?」


 少し困りながら僕が聞くと、神様の奴、靴下のやわらかな生地を身体にしっかり巻きつけて。


「ぬくいぬくい」


 そう言ったきり、寝息を立てて眠りこけてしまった。それも随分と可愛らしい寝顔と来た。


 いつまで経っても出てきやしないから、クリスマスにはこの靴下をベッドの横に使おうと決めたのさ。

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