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魔剣の呪いがスパルタって!  作者: 軒下水滴
アトラス編
7/31

7.最強と戦ってみた

◆ 7 最強と戦ってみた ◆


『マスター、試しに最強に挑んでみましょう』

「この世界の最強って?」

『ゴードン氏です』


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

挑戦:ゴードン1回目


ゴードン(人間):最強の人間 脳筋なので教え下手

 体力:大 剣技:超上手

 闘気:大 闘気の制御:超上手

 魔力:大 魔法:生活魔法を少々


タクマ(人間)

 体力:大

 剣技:かなり上手い

 闘気:大

 闘気の制御:かなり上手い

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 しみったれ魔法 他

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


「ゴードンさん、お手合わせお願いします」

「わかった、おれ専用の模擬剣を持ってくとしよう」


【村の側の草原】

 ゴードンさんが模擬剣を持って現れた。

 あの両手剣、体より大きくねー?


 10メートルくらい離れて向かい合う。

「さて、始めるか」

 ゴードンさんが両手剣を片手で持って構える。

「え、そのでかい両手剣を片手持ちするんですか?」

「今日限定だ」

「それでも勝てる自信があるということですね?」

「問題ない」

 ゴードンさんになめられているようだ。なら認識を改めさせてやる。

 おれは、一足飛びでゴードンさんに飛びかかり上から剣を振り下ろす。

「ガキン」

 2つの剣が交差した

 そのまま10数回攻撃を行ったが、すべて受け止められた。

「今度はこっちから行くぞ」

 と、早くて重い剣をガンガン打ち込んでくる。フェイントも何もあったもんじゃない。

(スパルタン、ゴードンさんがフェイント使ってこない。手抜きか?)

『いえ、彼はフェイントを使わないようです』


 おれがフェイントを入れ、流れを作ろうとする。

 ゴードンさんがおれのフェイント全に反応してるが、フェイントに引っ掛かったことさえ意に返さない。

(スパルタン、ゴードンさんがフェイントすべてに引っかかってくれているんだが、剣の戻りが早いんで意味ないんですけど)

『マスター、ゴードン氏の剣の速さは異常です』


---


「《ボッグ(泥沼)》」

 苦し紛れに地面を泥沼化する。

 しかしゴードンさんは沈まない。


 一旦距離を取る。

「今沈まなかったのは風魔法ですか?」

 何をしたのか分からなかったので、ゴードンさんに聞いてみた。

「いや、闘気だよ。闘気でも少しだけなら体を浮かせることが出来る。高くとか長時間とかは無理だがな」

 ゴードンさんが説明してくれた。


 ゴードンさん相手に小細工は通用しないか!?

 今はフェイントが効かない。ならより早く剣を振ればいい。

 おれは、ゴードンさんに向かって飛び込んでいく。

 と、飛び込んだ瞬間、ゴードンさんの剣が横薙ぎに襲ってきた。

 魔剣スパルタンで受け止める。が、斬撃が重すぎて踏み止まれない。

 おれは、その衝撃に逆らわずに、そのまま同じ方向に飛んでみた。


……


 1キロメートルくらい飛ばされました。


 ゴードンさんが自転車で迎えに来た。

「ずいぶん飛んだな!?」

 ゴードンさんが笑いながらいう。


 おれはこれ以上継続不可と判断し、

「すみません、今のおれの力量では無理です。」

「そうか、いいとこいってると思うが」

「また後日立ち合いお願いします」

 そういって、ゴードンさんと別れた。


「なあスパルタン、戦闘スタイルを二刀流にしてもいいか?」

『あまりお勧め出来ません』

「リハク師匠にも相談してみるか」


………

……


 リハク師匠の元に向かった。

「リハク師匠、ゴードンさんに私のフェイントが全く通用しませんでした」

「うむ、あやつはフェイントに引っかかってもなお余裕があるという感じだからな」

「剣の速度が足りません。戦闘スタイルを変えて、双剣を使って勝負してもよろしいでしょうか?」

「工夫するのはいいことだ。

二刀流といったらパトリシアか。話をつけておくんで、明日、パトリシアに聞いてみるといい」

「ありがとうございます」


………

……


翌日:

「おはようございます。パトリシアさん」

「ああ、おはようタクマ。双剣を習いたいんだって?」

「はい、剣の速度を上げたくて」

「双剣にすると、むしろ一つ一つの攻撃速度が落ちるよ。よっぽど剣を軽くするなら別だけど。

私も昔、剣の速度を上げようと随分悩んでいろいろ試した時期があったけど、すべてうまくいかなかったよ」

「そうですか?どんなことを試したんですか?」

「そうさねー、一番可能性があったのは《風魔法で剣の速度を上げる》だね」

「うまくいかなかったのですか?」

「タイミングと方向が合わず、駄目だったよ。

まず、発動するまでに時間がかかる。それと自分が思っているのと違う方向に加速する」


『マスター、なら短い時間に発動でき、作用する方向を確実に制御出来る魔法なら問題ないということです』

魔剣スパルタンが提案してきた。

 発動時間はそもそもかなり早いほうだ、あとは作用する方向の制御か?

 爆発魔法でピンポイントに小爆発を起こせは、狙った方向に加速するんじゃないか。

 それと” 思っているのと違う方向に加速”か!相手の意表をつく動きができそうだ。

「わかりました。いい情報ありがとうございます」


………

……


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

挑戦:ゴードン2回目


ゴードン(人間):最強の人間 脳筋なので教え下手

 体力:大

 剣技:超上手

 闘気:大

 闘気の制御:超上手

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々


タクマ(人間)

 体力:大

 剣技:かなり上手い

 闘気:大

 闘気の制御:かなり上手い

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 しみったれ魔法 ボム(爆発魔法) 他

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


【村の側の草原】


 10メートルくらい離れて向かい合う。

「さて、始めるか」

 ゴードンさんが前回とおなじように片手で剣を構える。


 真っすぐゴードンさんに突っ込み剣を振るった。

 相変わらずゴードンさんは、フェイントと本命、全てに反応してくる。

 おれが攻撃している今がチャンスだ。まずは小手試し。


 口に出さずに爆発魔法を発動してみる。

(《ボム(爆発)》)

 振り下ろす剣が加速する。

「おっと」

 ゴードンが少し慌てる。

「今何しやがった?」

「内緒です」


 さらに斬り合う

 剣が躱される。剣先が流れると思った瞬間

(《ボム(爆発)》)

 剣先が鋭い速さで戻ってきて、ゴードンさんを襲う。

「うぉっ」

 ゴードンさんが飛び退く。

「何しやがった?」

「内緒です」


………

……


 数分斬り合い、また剣が躱され剣先が流れた。

(《ボム(爆発)》)

 剣先が鋭い速さで戻ってきて、ゴードンさんを襲う。

「ザシッ」

「っつ」

 剣がゴードンさんの腕に当たった。


「速さは増したが威力がねえな!まあ、当てられるのは嫌なんで両手で持ってやるか」

 ゴードンさんが片手で持っていた両手剣を始めて両手で持った。

 剣を構える姿から威圧を感じる。

 これが本気のゴードンさんか、とんでもねー。逃げたくなるよ。

 だがここで引き下がるわけにはいかない。夢中で切りかかって行った。


 ボコボコでした。


 魔法で剣の速度を上げたり、無理やり剣の方向を変えても、握りが甘くなったり、腰がついていってない分、威力がないのか。


 やっぱり普通に剣の速度を上げて互角に打ち合いたいな。

『マスター、私にお任せを』

 スパルタンが何かいっている。さて、今度はどんな修行をさせられるのやら。


………

……


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

挑戦:ゴードン32回目


ゴードン(人間):最強の人間 脳筋なので教え下手

 体力:大

 剣技:超上手

 闘気:大

 闘気の制御:超上手

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 土魔法を少々


タクマ(人間)

 体力:大

 剣技:超上手

 闘気:大

 闘気の制御:かなり上手

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 しみったれ魔法 爆発魔法 他

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


【村の側の草原】


 10メートルくらい離れて向かい合う。

「さて、始めるか」

 ゴードンさんが初めから両手で剣を構える。


「おらおらおらおら」

 ゴードンさんは初めから全開モードで剣を振るってくる。

「ちょっと、まじ、やめて、やばいっす」

 おれが必死で躱す。


「おらおらおらおら」

 ゴードンさんの剣先を躱して反撃開始する。

「おっと、そいや、そんなもんか、おわっ」

 ゴードンさんが躱し続ける。


……


 押されながらも、なんとか打ち合いが出来るレベルに持ち込んでいるが、なかなか決定打が出ない。

「ガシッ」

 おれがゴードンさんの剣を受け止め、弾き上げる。

「くらえ」

 ゴードンさんが思いっきり剣を振り下ろしてきた。

 おれはゴードンさんの斬撃を半歩引いてギリギリで躱し、ゴードンさんの剣を思いっきり打ち落とした。

 ゴードンさんの剣が地面にめり込む。チャンスだ!

「ザシッ」

「っつ」

 おれの剣がゴードンさんの肩をとらえた。


 そのままの体勢で、しばらく見つめ合う。

「やられたな」

 ゴードンさんが嬉しそうに語る。

「ええ、まぐれです」

 おれも嬉しそうに返す。

「だが、それほどダメージはない。続けるぞ」

 そもそもゴードンさんにダメージを与えられる人なんているのだろうか?


……


 その後、何度か剣が当たったが、結局威力不足なのか倒しきれず。最終的にこっちの体力負けという感じで終わってしまった。

 戦ったときのお互いの動きを回想しながら、並んで自転車を漕ぎ、村に帰った。


………

……


 3か月後、おれはゴードンさんと互角に戦えるようになっていた。



見直せば見直すほど誤字が見つかる。いくらかんでも流れてくる鼻水みたい。終わりがあるのだろうか?

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