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魔剣の呪いがスパルタって!  作者: 軒下水滴
アトラス編
5/31

5.依頼を受けてみた 3

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

本日の依頼:デーモンの討伐


デーモン(悪魔):悪魔

 魔法攻撃大 物理攻撃中 


タクマ(人間)

 体力:大

 剣技:普通

 闘気:大

 闘気の制御:普通

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 妨害魔法 他

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


【村外れの豪華な屋敷】

「ところで悪魔って斬れるの?」

『はい、闘気が十分なら斬ることも可能です。魔法も有効です』

「闘気足りるかなー…」



 禍々しい黒い服を着た人物を見つけた。

「悪魔だよね?」

『アキバ執事です』

「………」


 とりあえず話しかけてみるか。

「私はタクマ。冒険者の手伝いをしている」

「冒険者の手伝いですか?私はデーモンのアズベル。ここにくる冒険者を狩っています」


 素早く駆け寄り魔剣を一閃するも手応えがない。

「それは幻影です」

 知っていた。挨拶代わりに斬ってみただけだ。


 アズベルが左横に急に現れ剣を突いてきた。

 おれは魔剣で受けとめる。アズベルの気配は感じていたが、やはり急に現れると驚く。

「接近戦が得意なのか?」

アズベルに話しかける。

「魔法も使えますが、こちらのほうが好きなので」

 細身の片手剣だった。スピード重視か!

 斬撃よりも突きを多用してくる。動きも早い。が、剣を交えることなく、すべて体の動きだけで躱すことが出来る。

 20手くらい躱した後、一旦距離を置く

「ほう、すべて躱しますか?」

 少し不服そうにアズベルがいう。

「その腕ではおれを倒せないよ。魔法を使うことを勧めるよ」


「素直に認めましょう。では《フレア(爆炎)》」

 いきなり爆発魔法をぶっ放してきた。

「フュッ」

 魔剣スパルタンで爆炎を斬ってみる。

「ばかな!そんな簡単に魔法が斬れるものなのか!?」

 アズベルが驚愕している。


「フレ…」

「《ジャミング(妨害)》」

 アズベルの魔法を妨害した。

 同時にアズベルに接近し、魔剣でアズベルの胴を横に斬った。

 アズベルの下半身から上半身がずり落ちた。



「スパルタン、これってこのままにしておくと腐るの?」

『数日すると粉々になって拡散します』


 死体の横にアズベルが持っていた剣が落ちていた。

「何んか禍々しいな。持っていても大丈夫?」

『使用者の闘気と魔力の使い方を、多少ですが自動調整してくれる能力があります。持っていても問題ありません』

「貰っていくか。高く売れるといいな」


 依頼達成。戦利品あり。


………

……


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

本日の依頼:ゴーレムの鉄採取


ゴーレム(岩・鉄):岩または鉄でできた戦闘人形。サイズ2メートル。

体系はアンコ型

 魔法抵抗能力大、物理耐性大、移動速度低


タクマ(人間)

 体力:大

 剣技:普通

 闘気:大

 闘気の制御:普通

 魔力:大

 魔法:生活魔法を少々 しみったれ魔法 他

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


【村から遠く離れた迷宮の中】

 岩のゴーレムを発見。

「ロボットですよね」

『ただの岩です』

「………」


 移動速度はかなり遅い。

 ゆっくり近寄り斬りつける。

 真っ二つに斬り裂かれた瞬間、岩ゴーレムがボロボロ崩れていく。

 その中に丸い水晶のようなものが現れた。

 次の瞬間、その丸い水晶のようなものを中心に、崩れて散らばっていた岩が集まり始めた。

『核を中心にゴーレムが再生されています。この核を壊せば再生も止まる』

 急いで核を破壊した。

 再生途中のゴーレムが崩れていく。


……


 その後5時間かけて数百体の岩ゴーレムを撃破するも、肝心の鉄ゴーレムは現れない。

 さらに1時間後、ようやく黒光りのゴーレムを見つける。


 岩ゴーレムと同じように動きが遅い。

「鉄だけど斬れるのか?」

「シュッ」

「ガコ」

 ゆっくりと鉄ゴーレムを斬ってみた。真っ二つに切れた。

 しかし岩ゴーレムと違って、切っても崩れない。崩れていないせいで核も見つけられない。

 核を確認しているうちに、切断部分がお互い近づき、元の姿に復元してしまった。


 回りを見ると岩ゴーレムも数体近づいて来た。邪魔だなー。

「《スリップ(摩擦軽減)》」

 石ゴーレムが次々に滑って転ぶ。

 手あたり次第スリップをかけた。

「あ、間違って鉄ゴーレムにもスリップかけちゃった」

 鉄ゴーレムも滑って転び、そのまま滑ってどんどん離れて行く。


 しばらく滑ると深い縦穴に落ちてしまった。

 慌てて縦穴を確認する。かなり深い。

「これは追うのは無理だな」

『マスター、今回の依頼は鉄ゴーレムの素材の取得です』

「分かっているよ」

 その後も鉄ゴーレムを探したが、現れるのは岩ゴーレムだけだった。


 依頼は失敗。サイクロン号に乗って帰ろう。


 あーあ、やらかしちゃったなー

 おれの頭の中にはあの2人組ロック歌手(?)のフレーズが

(………あ~鉄ゴーレム滑って縦穴落ちちゃったぁ♪)


………

……

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