登場人物⑩
本章は新キャラがあまりいませんでした。
◇カーミン・ニ・サネア
コアンドロの元部下であり、恋人でもある。
戦闘力は低く、軍に所属していた当時は主に部隊補助を担当していた。作戦中に穢れに汚染された毒蛇に噛まれたことで仮死状態に陥り、老化しないまま数十年を過ごした。
目が覚めたら恋人が見る影も無く老け込んでおり、しかも国と対立している、という状況に困惑している。
そして、寝ていただけの自分が何故巻き込まれているのか、今なお理解出来ていない。
◇ヴィヌス
ようやく名前をつけてもらった龍。
勝手気儘に空を飛び、腹が減ったら家畜を襲うという生活をしていたが、ファラに見つかって痛い目を見る羽目になった。龍としては比較的若い個体であり、経験不足が災いした結果である。
自分を手酷く打ち負した相手ではあるものの、不本意な命令をされないため、フェリスを結構気に入っている。ただ、主人はよくいなくなるな、暇だな、とは思っている。
◇カノース・サナク・ノクス
教国マーディンにおける教主。
鍛え上げた肉体で敵を打ち砕き、引き千切る戦い方により、『解体』の称号を得ている。体術と陽術を主体とする、メリエラ・カッツェの完全上位互換。
彼の先祖は祭壇からの依頼を達成したことにより、魔術式の穢れ祓いを会得した。ただし依頼内容が『汚染地区の開墾』という、単に必要だからこなした作業であるため、祭壇の存在を一族の誰も知らずにいる。