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559:一段落











『レベルが上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』

『《刀神》のスキルレベルが上昇しました』

『《格闘術》のスキルレベルが上昇しました』

『《昇華魔法》のスキルレベルが上昇しました』

『《神霊魔法》のスキルレベルが上昇しました』

『《致命の一刺し》のスキルレベルが上昇しました』

『《MP自動超回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《奪命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《練命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《蒐魂剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《テイム》のスキルレベルが上昇しました』

『《HP自動超回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《生命力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔技共演》のスキルレベルが上昇しました』

『《クロスレンジ》のスキルレベルが上昇しました』

『《回復特性》のスキルレベルが上昇しました』

『《超位戦闘技能》のスキルレベルが上昇しました』

『《剣氣収斂》のスキルレベルが上昇しました』

『《見識》のスキルレベルが上昇しました』

『《血の代償》のスキルレベルが上昇しました』

『《立体走法》のスキルレベルが上昇しました』

『《会心破断》のスキルレベルが上昇しました』

『《再生者リジェネレイター》のスキルレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《ルミナ》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《セイラン》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《シリウス》のレベルが上昇しました』



 全ての敵を壊滅させ、ようやく一息つく。

 何だかんだと、敵の数は多かった。おかげで、中々に時間がかかってしまったものだ。

 幸いなことに、あれ以上はグレーターデーモンも出現しなかったため、それ以上の苦戦はなかったが、面倒なことは面倒だ。

 ひょっとしたらあれ以上の増援もあったのかもしれないが、そうだとしたらそちらは撤退してしまったのだろう。

 俺たちがエリザリットと戦っている内にここまで到着できなかったことが、奴らの敗因だ。



「何とかなったが……エリザリットめ、面倒なことを」



 エリザリットによる単独での攻撃は、こちらにとっては都合が良くも悪くもあるものであった。

 悪い点は言うまでもなく、対処するために戦力を割かなければならないことだ。

 俺とセイランが群の対処から抜けて、エリザリットに集中しなければならなかった。

 今回は敵の増援が間に合わなかったため何とかなったが、その数によっては緋真たちだけでは対処しきれなくなる可能性もあるだろう。

 無論、そう簡単に押し切られることも無いだろうが。


 逆に良かった点は、エリザリットがあの街の悪魔とまるで連携が取れていなかったことだ。

 もしも奴があいつらと息を合わせて攻撃してきた場合、俺たちはまず間違いなく壊滅していた。

 何しろ、奴らには迫撃砲がある。そのキルゾーンとなっている地点でエリザリットが襲ってくれば、俺たちは爆撃に晒されながら奴への対処をすることになっていたのだから。

 そうなれば、流石に手が回らなくなり、こちらが押し潰されていたことだろう。



「一応、目標の一部は達成できましたね」

「確かに、それはその通りだな……街に攻撃はできたし、迫撃砲の情報も増え、更にエリザリットを釣り出すことにも成功した。その上で勝てているんだから大戦果であることは間違いない」



 だが、今後のことを考えると頭が痛いと言わざるを得ないことも事実だ。

 先に言った可能性を、何も解決することができていないのだから当然だが。

 迫撃砲の性質はある程度分かったから、対処は可能。機動部隊についても、どのようなタイミングで利用してくるのかもある程度情報を得ることはできた。

 そして、エリザリットが出現することも、予想が的中した形だ。

 しかし、その三つに同時に対処するとなると、流石に手が足りない。いずれは破綻してしまうことになるだろう。



(二つまでならまだ何とかなるんだがな……つまり、エリザリットがあの街の悪魔と協力しないことが前提。希望的観測に過ぎる)



 今回は息を合わせることなく襲ってきたが、今後もそうなるとは限らない。

 そもそも、偶然タイミングが噛み合ってしまうだけでも厄介な状況に追い込まれてしまうことになる。

 こうなると、流石に安易に戦うことは憚られた。



(西側の方で戦えば迫撃砲は来ない可能性は高いが、機動部隊が出てくるせいで稼ぎには向かない。そもそも今も迫撃砲が配備されていないかどうかは不明……結局、どこからやってもあまり変わらないか)



 とはいえ、エリザリットの分身の破壊に成功したことは事実。

 ロムペリアの言を信用するのであれば、エリザリットはしばらく出現することはないだろう。

 それを信用するのであれば、しばらくは奴のことを考える必要は無くなる。

 まあ、いつ復活するのかも分からないため、信用しきれるものではないのだが。



「……どう攻めるか、ちょっと考える必要があるな」



 とりあえず、エリザリットを釣れたことだけでも収穫と考えておこう。

 どのように戦うかはアルトリウスの奴に相談するとして――



「お前たちは確認は終わったか?」

「ちょっと待ってください。私は新しい呪文を覚えたので」

「私はスキルの進化。だけど、またポイントが厳しいわね」



 どうやら、二人は何かしらの成長があったようだ。

 俺の方は特に何もないため暇ではあるのだが、次の戦闘にも繋がるため、慎重に検証するべきだろう。

 まあ、何も無い場所であるため、一応聖火のランタンは使っておくのだが。



「アリス、スキルポイントは大丈夫なのか?」

「まあ、何とか。次とその次ぐらいの成長はどうにかなると思うわ」

「スキルポイントを貯めないことには今後が厳しそうだな」



 俺の言葉は否定できないのか、アリスは悩ましげな様子で肩を竦める。

 しかしながら、強くなっていることもまた事実。今後のためにも、少しでも強化は必要だろう。



「それで、何が成長したんだ?」

「《月属性強化》。色々と面白い効果だから、ちょくちょく使うのよね、月属性って」

「ほう、なら《月属性大強化》か?」

「……それがちょっと驚いたのだけど、全く違うスキル名だったのよ。しかも、レベル50での進化だし」

「そういえば、大強化への進化は普通30だったな。そっちでは進化しなかったのか」

「ええ……色々な意味で、月属性は特別な魔法のようね」



 マーナガルム関連で手に入れた月属性の魔法であるが、ここにきて不思議な要素が増えてきている。

 種族真化への影響もあったようだし、今後も何かしら影響が出てくるかもしれないな。



「じゃあ、スキル名は何になったんだ?」

「《闇月の理》ね。例によって、選択肢に《天月の理》もあったわ」

「ふむ……誰か天月側の属性を取ってるプレイヤーがいれば色々と分かるんだがな」



 マーナガルムは、一応プレイヤーの間でも話題に上がっているネームドモンスターだ。

 尤も、その真の姿である天月狼と戦って勝利したプレイヤーは一人もいないのだが。

 レベル100を超えたプレイヤーたちですら、殆ど勝負にならずに壊滅しているのだから、あの狼の全力は果たしてどこまでのものなのか。

 龍王と同等と言われても納得できるレベルだろう。



「スキルの効果は……基本的には単純な強化ね。闇月属性限定だけど。一部デバフを強化する効果もあるみたいね」

「成程な。まあ、パッシブ効果だし、使用感も変わらないなら問題ないだろう」



 とりあえず、アリスのスキルはいいとして――どちらかというと、大きく影響が発生するのは緋真の魔法の方だろう。

 常用される緋真の魔法は、戦闘の結果に大きく影響を及ぼす。

 そう思いながら緋真に視線を向ければ、何やら得意げな表情で胸を張りながら答えた。



「私が覚えたのは【ボルケーノ】っていう呪文ですね。そこそこ威力が高くて範囲もある、便利そうな魔法ですよ」

「ほう……範囲で使えるのはありがたいな」

「はい。しかも、《オーバースペル》とかのスキルで消費MPを増やすと、その分だけ範囲も広がるんです」



 緋真の言葉に、思わず眼を見開く。

 そういった効果のある呪文は、これまで聞いたことが無かった。

 やはり、高位の呪文になるとそういった効果も増えてくるのだろうか。



「装填した時の効果も検証が必要だな」

「ですね、使うのが楽しみです」

「ああ、ただし……あの街を攻撃するのは一旦保留だが」



 流石に、状況を整理しなければまた戦うことは難しい。

 今後の戦い方については、アルトリウスに助言を聞いておきたいところだ。

 であれば、今日は他の場所で狩りをするべきだろう。



「了解です、私としては歓迎ですけどね」

「ったく……まあいい、検証がてら適当に戦って行くとするか」



 呆れを交えて嘆息を零し、街から離れる形で歩き出す。

 それと同時に、視線をある方向へ――先ほどの戦いで、赤い魔法が飛来した方向へと向ける。

 しかし、そちらには影も形も気配すらなく、何かがいた痕跡を探ることもできない。

 ――軽く肩を竦め、俺はその場を後にしたのだった。











■アバター名:クオン

■性別:男

■種族:羅刹族

■レベル:108

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:85

VIT:53

INT:55

MND:40

AGI:39

DEX:30

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.29》

 《格闘術:Lv.46》

マジックスキル:《昇華魔法:Lv.42》

 《神霊魔法:Lv.17》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.32》

 《MP自動超回復:Lv.10》

 《奪命剣:Lv.67》

 《練命剣:Lv.67》

 《蒐魂剣:Lv.67》

 《テイム:Lv.81》

 《HP自動超回復:Lv.10》

 《生命力操作:Lv.88》

 《魔力操作:Lv.87》

 《魔技共演:Lv.53》

 《クロスレンジ:Lv.29》

 《回復特性:Lv.37》

 《超位戦闘技能:Lv.3》

 《剣氣収斂:Lv.62》

 《見識:Lv.21》

 《血の代償:Lv.28》

 《立体走法:Lv.29》

 《会心破断:Lv.36》

 《再生者リジェネレイター:Lv.20》

サブスキル:《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《夜叉業》

称号スキル:《剣鬼羅刹》

■現在SP:40






■アバター名:緋真

■性別:女

■種族:羅刹女族

■レベル:108

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:76

VIT:50

INT:68

MND:40

AGI:36

DEX:30

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.29》

 《武王:Lv.4》

マジックスキル:《灼炎魔法:Lv.20》

 《昇華魔法:Lv.18》

セットスキル:《武神闘気:Lv.9》

 《オーバースペル:Lv.7》

 《火属性超強化:Lv.5》

 《回復特性:Lv.30》

 《炎身:Lv.44》

 《致命の一刺し:Lv.28》

 《超位戦闘技能:Lv.9》

 《空歩:Lv.9》

 《術理掌握:Lv.23》

 《MP自動超回復:Lv.4》

 《多重詠唱:Lv.46》

 《蒐魂剣:Lv.43》

 《魔力操作:Lv.71》

 《並列魔法:Lv.15》

 《魔技共演:Lv.28》

 《燎原の火:Lv.50》

 《二刀流:Lv.45》

 《賢人の智慧:Lv.37》

 《見識:Lv.17》

サブスキル:《採取:Lv.7》

 《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《夜叉業》

称号スキル:《緋の剣姫》

■現在SP:20






■モンスター名:ルミナ

■性別:メス

■種族:ヴァルハラガーディアン

■レベル:22

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:79

VIT:40

INT:79

MND:40

AGI:50

DEX:38

■スキル

ウェポンスキル:《刀神》

 《神槍》

マジックスキル:《天光魔法》

 《大空魔法》

スキル:《光属性超強化》

 《戦乙女の戦翼》

 《魔法抵抗:極大》

 《物理抵抗:大》

 《MP自動超回復》

 《超位魔法陣》

 《ブーストアクセル》

 《空歩》

 《風属性超強化》

 《HP自動大回復》

 《光輝の戦鎧》

 《戦乙女の加護》

 《半神》

 《精霊の囁き》

 《吶喊》

 《霊撃》

 《精霊召喚》

 《精霊強化》

称号スキル:《精霊王の眷属》






■モンスター名:セイラン

■性別:オス

■種族:ワイルドハント

■レベル:22

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:98

VIT:50

INT:55

MND:40

AGI:76

DEX:40

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《天嵐魔法》

 《大空魔法》

スキル:《風属性超強化》

 《天駆》

 《騎乗》

 《物理抵抗:大》

 《痛恨撃》

 《剛爪撃》

 《覇王気》

 《騎乗者大強化》

 《天歩》

 《マルチターゲット》

 《神鳴魔法》

 《雷属性超強化》

 《魔法抵抗:大》

 《空中機動》

 《嵐属性超強化》

 《吶喊》

 《帯電》

 《亡霊召喚》

 《纏嵐》

称号スキル:《嵐の王》






■アバター名:アリシェラ

■性別:女

■種族:闇月族エクリプス

■レベル:108

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:40

VIT:27

INT:50

MND:27

AGI:80

DEX:80

■スキル

ウェポンスキル:《闇殺刃:Lv.29》

 《短弓術:Lv.49》

マジックスキル:《深淵魔法:Lv.9》

 《闇月魔法:Lv.3》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.33》

 《姿なき侵入者インビジブル:Lv.14》

 《上位毒耐性:Lv.35》

 《フェイタルエッジ:Lv.9》

 《回復特性:Lv.17》

 《闇属性超強化:Lv.4》

 《ピアシングエッジ:Lv.15》

 《トキシックエッジ:Lv.4》

 《無影発動:Lv.49》

 《真実の目トゥルースサイト:Lv.21》

 《パルクール:Lv.9》

 《投擲術:Lv.47》

 《肉抉:Lv.44》

 《ミアズマウェポン:Lv.55》

 《空歩:Lv.3》

 《魔技共演:Lv.25》

 《闇月の理:Lv.1》

 《ブリンクアヴォイド:Lv.33》

 《死神の手:Lv.22》

サブスキル:《採取:Lv.23》

 《調薬:Lv.28》

 《偽装:Lv.27》

 《閃光魔法:Lv.1》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《闇月の魔眼》

称号スキル:《天月狼の導き》

■現在SP:8






■モンスター名:シリウス

■性別:オス

■種族:ブレイドドラゴン

■レベル:15

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:93

VIT:93

INT:54

MND:55

AGI:55

DEX:55

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《昇華魔法》

スキル:《剛爪撃》

 《穿鋭牙》

 《吶喊》

 《ブレス》

 《物理抵抗:極大》

 《硬質化》

 《鋭斬鱗》

 《鋭刃翼》

 《斬尾撃》

 《魔法抵抗:大》

 《覇気》

 《移動要塞》

 《研磨》

 《小型化》

 《龍気》

 《バインドハウル》

 《自己修復》

 《鱗弾》

 《魔剣化》

称号スキル:《真龍》

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マギカテクニカ書籍版第12巻、7/18(金)発売です!
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