表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magica Technica ~剣鬼羅刹のVRMMO戦刀録~  作者: Allen
DW ~Demon's War~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

555/987

550:情報整理

本日、漫画版マギカテクニカの第2巻が発売となりました。

全国書店、オンラインショップから購入できますので、是非チェックをお願いします!











「まさかあの群れを餌にした情報収集だったってことはないだろうな……いや、ありそうだな」

「何だか、勝ったのに嬉しくなさそうね?」

「まあな……結果としてはいい方だが、判明した事実だけでも頭が痛い状況だ」



 いつの間にか姿を現したアリスにそう返しつつ、俺は彼女と共に緋真たちの方へと帰還する。

 迫撃砲による爆撃、少数精鋭による偵察小隊、そしてグレーターデーモンという新たな種。

 どれもこれも、決して安易に流すことはできない重要な情報だ。

 それを、圧倒的少数であった俺たちを相手に持ち出してきたということも頭が痛い事実である。



「とりあえず、少し情報を整理しておく。ちょっと待っててもらえるか?」

「ああ、私もスキル進化があるから、それはちょうどいいわね」



 そういうアリスではあるが、少々悩ましそうな表情ではある。

 まあ、今はスキルポイントが少ない状況であると言っていたし、それも仕方のないことではあるだろうが。

 スキル進化は何かとタイミングが重なりやすい。上位スキルも増えてきたし、ポイントは入用だろう。

 尤も、スキルポイントはレベルアップでしか得ることはできないし、避けようのない事態ではあるのだが。

 ともあれ、まずは今回の発見についてアルトリウスに報告を上げることとしよう。



「……アルトリウス、聞こえているか?」

『はい、お疲れ様です。そろそろ来る頃だと思ってました』

「相変わらずだな。とりあえず、例の都市を偵察してみた結果を報告する」

『ええ、お願いします。攻撃するまでに、少しでも情報は欲しいところですから』



 アルトリウスの返答に頷き、俺は報告を開始する。

 今回判明した情報は、あの都市を攻めるに当たっては障害となるような内容ばかりだ。

 今はプレイヤー全体の増強に勤しんでいるため、すぐに攻撃に移るということはないだろうが――それでも、情報が早いに越したことはない。



『……成程。上位種の存在については予想していましたが、それが編成された精鋭部隊。しかも高機動の偵察部隊ですか。予備がいた可能性は?』

「俺が感知できた範囲では存在しなかったが、それより外にいたら分からんな」



 戦闘に集中していたという点もあるが、あの状態ではさらに遠くで身を潜めている存在を感知することは難しい。

 殺意を向けてきたのであれば話は別だったが、流石に完全に隠れて偵察している相手を発見することはまず無理だろう。



『今のところ判明している範囲では、東に行くほど名無しの悪魔の能力が高くなってきているということです。グレーターデーモンに関しては今回が初めての報告でしたが、これに関しては予想できていましたね』

「そりゃまあ、今までもそうだったからな」

『ですね。ともあれ、そういった組織だった行動をする悪魔や、個としての能力が高い悪魔――東側で見られるようになるそれらは、まず間違いなくエインセルの配下に当たる悪魔です』



 その言葉に、俺は目を細める。

 大公エインセル、その配下に属する悪魔たち。元々そうではないかと予想はしていたが、アルトリウスたちも裏付けを取っていたか。

 その点がはっきりしたのであれば、多少はやり易くなる部分もある。

 今後の相手の戦力分析にも、この情報は役に立つことだろう。



『しかし、迫撃砲については今回が初めての情報です。そこに仕掛けられていたということは、他の都市にも配備されている可能性は高いですね』

「俺たちを相手に使ってきたということは、見せてもいい札であるってことだろうしな」

『相手としても、まだ試験段階ということかもしれませんね。戦力として運用するには、まだ安定性が足りないのかもしれません』



 確かに、定点爆撃しかできないのであれば、相手の動きに応じた運用は難しい。

 あると分かっていれば、回避できてしまう程度のものでしかなくなるのだ。

 逆に、その状況で使ってきたということは、防衛の戦力としてはまだあまり期待していないということなのだろう。



『軍曹と相談して、対応策を検討します。クオンさんは――』

「もう何度か当たって、性能を確かめてみる。可能なら鹵獲や破壊も試したいが……流石に難しいだろうな」

『そこまでの無茶は言いませんが、何か分かりましたら、またお願いします』



 あっさりとした報告ではあったが、収穫もあった。

 とりあえず、しばらくはあの都市への攻撃を続けることになるだろう。

 エリザリットはまだこちらの存在を感知してはいないだろうし、当初の目的を達成できたわけではないのだから。

 あのクソガキが反応するまで、この作戦を続けることになるだろう。



「さて、と……アリス、そっちはどんな具合だ?」

「《立体走法》が《空歩》に進化したわ。まあ、分かってた範囲だけど」

「《空歩》ね。便利そうなんだよな、あれ」

「先生が取得したらどんな動きをするのか、ちょっと怖いんですけど」



 緋真も既に取得している、《空歩》のスキル。

 空中に足を付けられるようになるという効果だが、習得した緋真は中々にアクロバティックな動きをしている。

 どうやらレベルに応じて足を付けられる歩数が増えていくようであるし、成長すればより自由に動き回れるようになるだろう。



「俺の《立体走法》はまだレベル27だからな……進化するにはまだまだかかりそうだ」

「走ってればそのうち上がりますけどね」

「それだけのために走り回るのもつまらんからな。そのうち上がるだろうさ。さて――」



 他にスキル進化は無いが、俺の《昇華魔法》に新たな呪文が増えている。

 取得した呪文は【ハイエンハンス】……その名の通り、【エンハンス】の上位版だ。

 効果は特に変わるものではなく、単純に魔法性能の上昇幅が大きいだけの呪文。

 まあ、おかしな効果がない方が分かり易くて助かるというものだが。



(どっちにしろ、MPがきついことに変わりはないんだがな)



 相変わらず、【武具神霊召喚】によるMPの制限はきついものがある。

 とはいえ、俺が持っているスキルや呪文の中でも、際立って強大なものがこの呪文だ。これを使わないという選択肢はないだろう。

 【ハイエンハンス】については、MPに余裕があるときや、使ってもすぐに回復できるタイミングで使うこととしよう。


 他に追加となったのは、ルミナとセイランのスキルだろう。

 レベルが節目を迎えたことで、いくつかのスキルが強化されたようだ。



「ルミナは《光属性超強化》、《風属性超強化》、《MP自動超回復》と《超位魔法陣》、それから《精霊強化》か。セイランの方は《風属性超強化》と《雷属性超強化》、そして……《纏嵐》か」



 ルミナの方は随分と沢山上がってくれたものだ。

 属性強化系については分かりやすい、魔法の属性攻撃を強化するスキルだ。

 地味ではあるが、単純に火力が上がる。分かりやすく使い易い、便利なスキルだと言えるだろう。

 そして、自動回復系と魔法陣系スキルの強化も、魔法を多用するルミナには大きな強化となってくれるはずだ。

 注目すべきは、新たに追加となったスキルたちであろう。



「《精霊強化》は……その名の通りのスキルか?」

「はい、召喚した精霊たちを強化するスキルです」

「あれも中々に便利なスキルだからな。結構な戦力強化になってくれそうだ」



 そこそこに手数を増やしてくれる《精霊召喚》が、更に個体の能力を強化してくれるというのはありがたい。

 欲を言えば効果時間が伸びて欲しいところではあるのだが、流石にそこまで都合良くはいかないか。



「それでセイラン、《纏嵐》ってのはどういうスキルだ?」

「クェエ!」



 俺の問いに対し、セイランは『見てみろ!』と言わんばかりの誇らしげな様子で、そのスキルを発動させた。

 瞬間、セイランの体を黒い風が包み込み、その体に纏わり付き這い回るように覆い始める。

 この姿は見たことがある。以前に進化の試練で戦ったワイルドハントが使っていたスキルだ。

 体の表面に纏わり付くように嵐を纏い、大幅に機動力を向上させるスキル。

 直接戦ったからこそ分かるが、あのスキルはまさに脅威そのものであった。

 パーティで戦ったから何とかなったが、もしも俺とセイランだけで戦っていたら追い付けずに敗北していたかもしれない。



「なるほど、こいつは強力なスキルだ。俺の方が振り落とされないかどうか心配だがな」



 今でさえ、セイランの機動力はかなり高いのだ。

 《帯電》を使ったスピードまではまだ対応できているが、この《纏嵐》による機動力には果たして対応できるかどうか。

 まあぶっつけ本番で試すのも怖い部分はあるし、後々試してみることとしよう。



「さて……それじゃあ、もう一回だな」

「言うと思ってましたけど、もうやるんですか?」

「少し確かめたいこともあるからな。一度やるのに時間がかかることでもあるし、今日は次で終わりにしておくが」



 あの都市がどのような対応に出てくるのか、それを確かめる必要もある。

 果たして、エリザリットは出てくるのか。そして、エインセルの悪魔たちはどう動くのか。

 実際に、この目で見て確かめることとしよう。












■アバター名:アリシェラ

■性別:女

■種族:闇月族エクリプス

■レベル:106

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:40

VIT:25

INT:50

MND:25

AGI:80

DEX:80

■スキル

ウェポンスキル:《闇殺刃:Lv.27》

 《短弓術:Lv.48》

マジックスキル:《深淵魔法:Lv.7》

 《闇月魔法:Lv.2》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.31》

 《姿なき侵入者インビジブル:Lv.12》

 《上位毒耐性:Lv.34》

 《フェイタルエッジ:Lv.7》

 《回復特性:Lv.16》

 《闇属性超強化:Lv.3》

 《ピアシングエッジ:Lv.13》

 《トキシックエッジ:Lv.3》

 《無影発動:Lv.48》

 《真実の目トゥルースサイト:Lv.19》

 《パルクール:Lv.7》

 《投擲術:Lv.46》

 《肉抉:Lv.42》

 《ミアズマウェポン:Lv.53》

 《空歩:Lv.1》

 《魔技共演:Lv.24》

 《月属性強化:Lv.49》

 《ブリンクアヴォイド:Lv.31》

 《死神の手:Lv.20》

サブスキル:《採取:Lv.23》

 《調薬:Lv.28》

 《偽装:Lv.27》

 《閃光魔法:Lv.1》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《闇月の魔眼》

称号スキル:《天月狼の導き》

■現在SP:8

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マギカテクニカ書籍版第13巻、1/19(月)発売です!
書籍情報はTwitter, 活動報告にて公開中です!
表紙絵


ご購入はAmazonから!


  https://x.com/AllenSeaze
書籍化情報や連載情報等呟いています。
宜しければフォローをお願いいたします。


― 新着の感想 ―
[良い点] コミカライズ版2巻読みました。 クオンが引率の先生状態なのよきよき(´ω`)
[一言] >あの群れを餌にした情報収集 こういう場合、ちゃんとした指揮官が存在しているってことになるんだよねー…… >空歩 重力から解放されたシェラートとかwヤバイw もう一回とか、シェラートも物…
[一言] 555更新おめでとうございます(^^) コミック電書購入しました(^^)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ