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493:新たな種族

マギカテクニカ漫画版第1巻が4/12(火)、そして書籍第6巻が4/19(火)発売となっております。

詳細はツイッターをご確認ください!

手に入れられた方は、是非アマゾンレビュー、および巻末の読者アンケートにご協力ください!

https://twitter.com/AllenSeaze











『レベルが上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』

『《刀神》のスキルレベルが上昇しました』

『《格闘術》のスキルレベルが上昇しました』

『《昇華魔法》のスキルレベルが上昇しました』

『《神霊魔法》のスキルレベルが上昇しました』

『《致命の一刺し》のスキルレベルが上昇しました』

『《MP自動超回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《奪命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『【呪衝閃】のテクニックを習得しました』

『《練命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『【命衝閃】のテクニックを習得しました』

『《蒐魂剣》のスキルレベルが上昇しました』

『【破衝閃】のテクニックを習得しました』

『《テイム》のスキルレベルが上昇しました』

『《HP自動超回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《生命力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔技共演》のスキルレベルが上昇しました』

『《クロスレンジ》のスキルレベルが上昇しました』

『《回復特性》のスキルレベルが上昇しました』

『《高位戦闘技能》のスキルレベルが上昇しました』

『《剣氣収斂》のスキルレベルが上昇しました』

『《血の代償》のスキルレベルが上昇しました』

『《立体走法》のスキルレベルが上昇しました』

『《会心破断》のスキルレベルが上昇しました』

『《再生者リジェネレイター》のスキルレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《ルミナ》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《セイラン》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《シリウス》のレベルが上昇しました』



 元々本体ではなかったらしきエリザリットは、そのままあっさりと姿を消した。

 再度出現する様子はないし、本当に撤退したのだろう。深く息を吐き、緊張と共に戦闘状態を解除する。

 そして、それと共に右腕と刃に灯っていた赤黒い羅刹の炎は消え去った。



「再使用は一時間かぁ……あんまり連発できるスキルじゃないですね」

「早速スキルの確認か? まあ、確かに強力なスキルではあったがな」

「先生はもうちょっとスキルの確認をした方がいいと思いますよ?」



 半眼でこちらを見つめてくる緋真には肩を竦めて返し、餓狼丸を鞘に納める。

 思いがけないアクシデントはあったものの、何とかレベルキャップの解放を完了することができた。

 色々と気になることはあるが――まずは、あの女のことを確認しておくべきだろう。



「緋真、あいつはどうした?」

「あいつって、あの悪魔……ああいや、もう悪魔じゃないんでしたっけ? 急いでたから、特に話もしませんでしたけど」

「ふむ……そうか。まあ、確認はしておくべきだな」



 言いつつ、視線を神殿の方へと向ける。

 そちらには、ロムペリアがゆっくりとこちらに向かってくる姿があった。

 戦闘が終わったことを察知したのだろう、その足取りはしっかりとしたものであり、先程のように不安定な様子はない。

 アリスはそんな彼女のことを警戒している様子であるが、今はそれも必要ないだろう。



「ロムペリア、調子はどうだ?」

「少なくとも、ここに来るまでの死にそうな倦怠感は無いわね。とはいえ、あまりいいとも言えないけど」

「何か問題があるのか?」

「……真化による種族変更で、想像以上のリソースを消費したわ。今の私は、人間で言うところのレベル50程度しかないわ」

「レベルキャップ解放種族なのにレベル50って、何だか変な状態ですね」



 俺に対して弱みを見せたくないのか、不承不承といった様子でロムペリアは告げる。

 何とも不思議な状況ではあるが、悪魔が人間になるには相応の代償が必要になったのだろう。

 ともあれ――俺たちもロムペリアも、自分たちの目的を達成することができたわけだ。



「お前はこれからどうするつもりだ?」

「変わらないわ。これまで通り己を鍛え上げ、そしていずれは貴方に挑む。そのために、魔物と戦い続けるだけよ」

「……そうか。まあ、人間になって色々と勝手が変わるだろうから、必要なものがあったら魔物の素材を回収して人間の街で売るといい。色々と物資も買えるようになるだろう」

「ちょっと先生、大丈夫なんですか、それ?」



 緋真の懸念は尤もだろう。

 今は人間の一種族になったとはいえ、ロムペリアは元々悪魔だ。

 それを人間の中に放り込んで大丈夫なのかという不安はどうしてもあるだろう。

 だが、俺はそれも問題は無いと思っている。まあ、恐らく人としての常識は皆無だろうが、これから人間として生きていく以上は必要なことだ。



「人間になった以上、必ず人間の営みの中で生きることになる。それはどうしたところで避けられない道だろう。その中で、お前はきっと直面する筈だ。お前が為したことと、お前が成すべきこと……その両方に」

「……どういう意味よ、それは」

「いずれ分かるさ。それまでは、思うままに生きてみるといい。その果てで俺に再び挑むというのであれば、俺はその挑戦を受けるだけだ」

「言ったわね」



 ロムペリアは獰猛に笑む。ここまで辿り着いたのも、全てはその願いがあってこそなのだろう。

 こいつが人間として生きる中で、その考えに変化が生じるのかどうか――その答えは、いずれはっきりとすることだろう。



「手を貸して貰ったことには礼を言うわ。けど、私の目標は変わらない。いつか必ず、私は貴方に挑み、勝利する。待っていることね」



 そう告げて、ロムペリアは己の足元に魔法陣を展開する。

 それと共に、彼女の体はその場から一瞬で消え去った。

 どうやら、魔法そのものは以前からのものをそのまま利用できるらしい。



「先生、大丈夫なんですか、彼女?」

「さてなぁ。それはあいつ次第だ。だがどのような形であれ、挑んでくるのであればそれに応えるまでさ」



 願わくば、もう少し人間性を獲得して欲しいところではあるが――まあ、ロムペリアの答えに期待することとしよう。

 何にせよ、これで目標を達成することができた。

 まずは、それによって変わった内容を確認することとしよう。



「それで、お前は羅刹族を選択したのか?」

「こっちは羅刹女族でしたけど……たぶん同じような内容だと思います。私の方はちょっと魔法にも振ってる感じの成長でしたけど」

「ふむ……どっちにしろ鬼人族の希少種か?」

「それはそうっぽいですね。種族スキルは……先生も《夜叉業》でしたよね?」

「そうだな。やはり基本は同じということか」



 羅刹女――まあ、名前からして女性専用の種族なのだろう。

 能力自体も俺と同じであるようだし、ある程度は想像がつくか。



「それで、アリスの方はどうなんだ?」

「私のは闇月族エクリプス。マーナガルム関連の種族らしいわよ? 種族スキルは《闇月の魔眼》。目を合わせた相手に発動し、耐性を無視して強制的に『放心』状態を与えるスキルよ」

「エリザリットが動きを止めていたのはそれが原因か」



 恐らくは、アリスが《月魔法》を持っているが故に出現した種族なのだろう。

 今のアリスの瞳は普段通りの紅だが、先程黒い影を纏っていた時の彼女の瞳は、暗い銀色に輝いていた。

 目を合わせた相手の動きを一瞬止める、というと正直あまり強そうには聞こえないが、耐性を無視するという点が凄まじい。

 つまりアリスは、どのような相手であったとしても、必ずその動きを止めることができるということだろう。

 まあ、目を合わせなければならないという制約はあるようだが。



「とにかく、これでレベルアップに関しての制限も無くなったわけだし――また心置きなく悪魔を狩れるってことだな」

「まあ、経験値の無駄は無くなりますけどね。でも、その前にアルトリウスさんに報告しなくていいんですか?」

「あっちも忙しそうだからな、向こうから用事があった時にでも顔を出せばいいんじゃないか?」

「確かに忙しそうではありますけどねぇ……レベルキャップの解放なんて、全てのプレイヤーが知りたい情報だと思いますよ?」

「いずれは通る道であることは事実だな」



 アルトリウスを筆頭とした『キャメロット』も、近い内にここを訪れることになるのだろう。

 その時にあいつらがどのような種族になるのか、それは中々に楽しみではある。

 まあ、何はともあれ――



「何をするにしても、まずは下山だな」

「ですね……神殿で転移とかできないですかね?」

「全てのプレイヤーが空を飛べるわけでもないし、できるんじゃないかしら?」



 ここから徒歩で帰るのも大変だし、恐らく何かしらの方法があるのだろう。

 そう考えながら神殿へと向かい――アルトリウスからの通話が届いたのは、ちょうどその時であった。











■アバター名:クオン

■性別:男

■種族:羅刹族

■レベル:101

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:80

VIT:52

INT:55

MND:38

AGI:36

DEX:27

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.22》

 《格闘術:Lv.38》

マジックスキル:《昇華魔法:Lv.35》

 《神霊魔法:Lv.11》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.25》

 《MP自動超回復:Lv.2》

 《奪命剣:Lv.60》

 《練命剣:Lv.60》

 《蒐魂剣:Lv.60》

 《テイム:Lv.72》

 《HP自動超回復:Lv.2》

 《生命力操作:Lv.80》

 《魔力操作:Lv.80》

 《魔技共演:Lv.50》

 《クロスレンジ:Lv.21》

 《回復特性:Lv.30》

 《高位戦闘技能:Lv.44》

 《剣氣収斂:Lv.55》

 《見識:Lv.15》

 《血の代償:Lv.19》

 《立体走法:Lv.21》

 《会心破断:Lv.29》

 《再生者リジェネレイター:Lv.13》

サブスキル:《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《夜叉業》

称号スキル:《剣鬼羅刹》

■現在SP:32






■アバター名:緋真

■性別:女

■種族:羅刹女族

■レベル:101

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:72

VIT:50

INT:64

MND:40

AGI:35

DEX:25

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.22》

 《格闘術:Lv.46》

マジックスキル:《灼炎魔法:Lv.14》

 《昇華魔法:Lv.10》

セットスキル:《武神闘気:Lv.2》

 《スペルエンハンス:Lv.50》MAX

 《火属性大強化:Lv.47》

 《回復特性:Lv.22》

 《炎身:Lv.38》

 《致命の一刺し:Lv.20》

 《超位戦闘技能:Lv.2》

 《空歩:Lv.2》

 《術理掌握:Lv.16》

 《MP自動大回復:Lv.45》

 《多重詠唱:Lv.40》

 《蒐魂剣:Lv.35》

 《魔力操作:Lv.63》

 《並列魔法:Lv.6》

 《魔技共演:Lv.23》

 《燎原の火:Lv.43》

 《二刀流:Lv.39》

 《賢人の智慧:Lv.29》

 《見識:Lv.11》

サブスキル:《採取:Lv.7》

 《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《夜叉業》

称号スキル:《緋の剣姫》

■現在SP:36






■モンスター名:ルミナ

■性別:メス

■種族:ヴァルハラガーディアン

■レベル:15

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:72

VIT:40

INT:72

MND:40

AGI:50

DEX:38

■スキル

ウェポンスキル:《刀神》

 《神槍》

マジックスキル:《天光魔法》

 《大空魔法》

スキル:《光属性超強化》

 《戦乙女の戦翼》

 《魔法抵抗:極大》

 《物理抵抗:大》

 《MP自動大回復》

 《高位魔法陣》

 《ブーストアクセル》

 《空歩》

 《風属性超強化》

 《HP自動大回復》

 《光輝の戦鎧》

 《戦乙女の加護》

 《半神》

 《精霊の囁き》

 《吶喊》

 《霊撃》

 《精霊召喚》

称号スキル:《精霊王の眷属》






■モンスター名:セイラン

■性別:オス

■種族:ワイルドハント

■レベル:15

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:95

VIT:50

INT:50

MND:35

AGI:75

DEX:40

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《天嵐魔法》

 《大空魔法》

スキル:《風属性大強化》

 《天駆》

 《騎乗》

 《物理抵抗:大》

 《痛恨撃》

 《剛爪撃》

 《覇王気》

 《騎乗者大強化》

 《天歩》

 《マルチターゲット》

 《神鳴魔法》

 《雷属性大強化》

 《魔法抵抗:大》

 《空中機動》

 《嵐属性超強化》

 《吶喊》

 《帯電》

 《亡霊召喚》

称号スキル:《嵐の王》






■アバター名:アリシェラ

■性別:女

■種族:闇月族エクリプス

■レベル:101

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:40

VIT:20

INT:50

MND:20

AGI:80

DEX:80

■スキル

ウェポンスキル:《闇殺刃:Lv.22》

 《短弓術:Lv.41》

マジックスキル:《深淵魔法:Lv.2》

 《月魔法:Lv.45》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.25》

 《姿なき侵入者インビジブル:Lv.7》

 《上位毒耐性:Lv.29》

 《フェイタルエッジ:Lv.2》

 《回復特性:Lv.10》

 《闇属性大強化:Lv.49》

 《ピアシングエッジ:Lv.8》

 《ベノムエッジ:Lv.47》

 《無影発動:Lv.43》

 《真実の目トゥルースサイト:Lv.14》

 《パルクール:Lv.2》

 《投擲術:Lv.39》

 《肉抉:Lv.36》

 《ミアズマウェポン:Lv.48》

 《立体走法:Lv.45》

 《魔技共演:Lv.21》

 《月属性強化:Lv.42》

 《ブリンクアヴォイド:Lv.26》

 《死神の手:Lv.14》

サブスキル:《採取:Lv.23》

 《調薬:Lv.28》

 《偽装:Lv.27》

 《閃光魔法:Lv.1》

 《聖女の祝福》

種族スキル:《闇月の魔眼》

称号スキル:《天月狼の導き》

■現在SP:26






■モンスター名:シリウス

■性別:オス

■種族:ブレイドドラゴン

■レベル:8

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:90

VIT:90

INT:50

MND:51

AGI:55

DEX:55

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《昇華魔法》

スキル:《剛爪撃》

 《穿鋭牙》

 《吶喊》

 《ブレス》

 《物理抵抗:大》

 《硬質化》

 《鋭斬鱗》

 《鋭刃翼》

 《斬尾撃》

 《魔法抵抗:大》

 《覇気》

 《移動要塞》

 《研磨》

 《小型化》

 《龍気》

 《バインドハウル》

 《自己修復》

 《鱗弾》

 《魔剣化》

称号スキル:《真龍》

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マギカテクニカ書籍版第12巻、7/18(金)発売です!
書籍情報はTwitter, 活動報告にて公開中です!
表紙絵


ご購入はAmazonから!


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書籍化情報や連載情報等呟いています。
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― 新着の感想 ―
[気になる点] レベルが上がったということは、魔法による分身であってもリソースを割かれていると考えていいのでしょうか。 侯爵級の強さの分身かつそれを使い捨てても問題がないとすると、本体はロムペリア…
[一言] その挑戦を受けるだけだ、ただその時を死合です。全て我が武の道、森羅万象の境地に至った。
[一言] >直面する こればかりは実際に体験するしかないわね…… >エクリプス まさかのマーナガルム関連w狼がニヤリする顔が浮ぶわw >アルトリウスからの通話 タイミング良過ぎw そろそろおっぱじ…
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