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477:状況確認











『レベルが上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』

『《刀神》のスキルレベルが上昇しました』

『《致命の一刺し》のスキルレベルが上昇しました』

『《MP自動大回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《奪命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《練命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《蒐魂剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《テイム》のスキルレベルが上昇しました』

『《HP自動大回復》のスキルレベルが上昇しました』

『《生命力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《クロスレンジ》のスキルレベルが上昇しました』

『《高位戦闘技能》のスキルレベルが上昇しました』

『《剣氣収斂》のスキルレベルが上昇しました』

『《立体走法》のスキルレベルが上昇しました』

『《会心破断》のスキルレベルが上昇しました』

『《再生者リジェネレイター》のスキルレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《ルミナ》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《セイラン》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《シリウス》のレベルが上昇しました』



 あれから撤退している最中にもう一度悪魔の群れと遭遇し、それを倒したところ再びレベルが上がった。

 どうやら、先程の戦闘でかなりの量の経験値を貯め込んでいたようだ。

 まあ、一時間以上もの長きに亘り、休憩することも無く敵を倒し続けていたのだ。

 その苦労に見合うだけの経験値は得られていたということだろう。



「ふぅ、人心地ついたか」

「いつでも逃げられたとはいえ、流石に大変でしたよ……」

「そう言うな、おかげでレベルキャップも近付いただろう?」



 これからの戦いに備え、レベルは早めに上げておきたいところだ。

 個人的には、アルトリウスやエレノアが態勢を整えるよりも早く、試練を完了させてしまいたいと思っている。

 あの霊峰を確保するとなれば、必ずや状況が動くことになるだろう。

 その時、敵がどのような戦力を差し向けてくるかは全くの謎だ。

 だが公爵級を想定するのであれば、やはりレベルキャップは解放しておきたい。

 どうしたところで、今の状態では奴らに対抗することは難しいのだから。



「さてと……色々と成長したな」

「ですね。ちょっと確認タイムにしましょうか」



 言いつつ、緋真はインベントリから聖火のランタンを取り出す。

 確認中に敵と遭遇しても面倒であるし、賢明な判断だと言えるだろう。

 さて、俺の方で変わったのは、ルミナとセイランのレベルが節目を超えて新たなスキルを覚えたことだろう。

 といっても、先日進化してからそれほど時間は立っていないし、大きな変化にはなっていないようであるが。



(ふむ……魔法系の成長が多いな)



 ルミナで言えば、《大空魔法》と《風属性超強化》。セイランで言えば、《大空魔法》と《神鳴魔法》。

 どちらも、魔法に関係する成長であると言えるだろう。

 とはいえ、内容についてはそれほど疑問に思うほどのものではない。

 ルミナとセイランの両方が覚えた《大空魔法》は、風属性の魔法の三段階目。

 そして、セイランが覚えた《神鳴魔法》は、雷属性の魔法の三段階目だろう。

 緋真が持っている《灼炎魔法》や、ルミナがこれまで使っていた《天光魔法》と同じ、高レベルの魔法が扱えるようになるスキルだ。



「これなら、風属性の方も火力が期待できるようになるか」



 尤も、ルミナは好んで光属性を使っているし、風属性は補助に使う程度であろうが。

 今後上手く扱って戦力にしていくのか、或いはこれまでと同じく補助に使っていくのか――その辺りはルミナのやりやすいようにするべきであるし、俺が口を挟むことではないだろう。

 一方で、セイランの方はどちらの魔法もよく使っている。

 風属性と雷属性のどちらも、セイランにとってはメインウェポンとなる武器だ。

 それらを織り交ぜた波状攻撃は、俺であっても回避が難しいほどの代物になっているだろう。

 尤も――



「あまりバカスカ撃つとMPが持たないんだがな」

「クェェ」

「ま、戦う時は注意しろよ? あまり調子に乗って撃ちすぎないようにすることだ」



 セイランは物理、魔法の両方で高い火力を有している。

 だが、MPの総量はルミナなどに比べるとどうしても劣ってしまうのが現状であった。

 強力な魔法は、それだけ多くのMPを消費することになる。

 あまり調子に乗って魔法を使っていると、一気にガス欠に陥ってしまうことだろう。

 戦い慣れているためそうそう配分を間違えるということは無いだろうが、気を付けておきたいところだ。



「こっちはこんなもんか……緋真、アリス。そっちは何か変わったか?」

「私の方は新しい魔法とスキルですね。アリスさんはどうです?」

「私も新しい魔法。スキルはもうちょっとかしら」



 どうやら、今回は全体的に、新しい魔法を習得するタイミングであったようだ。

 まあ、選択肢が増えることになるし、対応力が上がることにも繋がるだろう。



「で、どんな魔法を覚えたんだ?」

「私の方は【フレイムポイント】っていう魔法ですね。見た目はレーザーっぽい感じの魔法です」

「直射するタイプか……使い勝手がいいのかは分からんな」



 レーザーというからには、直線で飛ぶようなイメージの魔法になるのだろう。

 真っ直ぐしか撃てない代わり、着弾までの速さは非常に速いと言ったところか。

 どんな魔法なのか気にはなるが、ランタンの効果内では外に影響を及ぼす魔法を発動することができない。

 高い火力を有する緋真の魔法をこんな狭いエリア内で使うわけにもいかないし、後で戦闘時にでも確認するべきだろう。



「ちなみに、スキルは《遅延魔法》が《並列魔法》に進化しました。魔法の同時詠唱可能数が増えて、しかも時間遅延も短くなりましたね」

「お前はどんどんMPの管理が面倒臭くなっていくな?」

「言わないでくださいよ、自覚はあるんですから……」



 緋真は火力はすさまじいのだが、その分燃費が悪い。

 《MP自動回復》系やら《蒐魂剣》やらで補ってはいるのだが、それでもMPポーションの世話になる場面は多かった。

 今のところは補えているので問題は無いのだが、少し対策は考えておいた方がいいだろう。



「で、アリスの方は?」

「私は《月魔法》の新しい呪文。まあまあ便利そうよ?」

「……そういえば、《月魔法》にはどんな呪文があるのか全然聞いてなかったな」



 特殊な魔法である《月魔法》だが、あまり派手な効果のある呪文は少ない。

 しかもアリスは隠れながら魔法を使っているので、俺もあまり目撃していないのだ。



「《月魔法》には攻撃用の呪文が殆ど無いから。一応、【クレセントエッジ】っていう魔法があるけど、結構派手に光るから使ってないわね」

「最初の呪文は【ムーンライト】だったが、あれも光るよな?」

「ええ、状態異常を与えられるのは便利でいいのだけどね。最近は使ってないわ」



 こいつも今更ながら、本当に極端なタイプの戦い方だ。

 それで上手く戦えているのだから文句はないが、折角のレアな魔法もこれでは形無しだろう。



「で、他に使える魔法はあるのか?」

「そうね。あのマーナガルムが使っていた、姿を消して短距離を移動する呪文の【エクリプス】、それとさっき覚えた呪文かしら」



 言いつつ、アリスは何やら魔力を集中させ始める。

 ここで使える呪文ということは、やはり攻撃系ではないということか。

 果たしてどのような効果の呪文になるのか――期待と共にその詠唱完了を待てば、アリスは珍しく呪文の名前を口にしながら魔法を発動した。



「【ムーンレイク】」



 月の湖――端的なその名前を口にした瞬間、アリスの気配が消え去った。

 彼女の姿は変わらずに目の前に存在している。にもかかわらず、その姿から彼女の気配を感じ取ることができないのだ。

 それだけならば、気配を強制的に消す魔法だと考えただろう。

 だが、この魔法はそうじゃない。もっと、厄介で性質の悪い魔法だ。

 そう確信しつつ、俺は己の背後に振り返った。



「湖面の月ってわけか。搦め手の呪文ばっかりだな」

「でも、いい効果でしょう?」



 そこには、もう一人アリスの姿があった。

 否、気配はこちらから感じる以上、こちらが本物なのだろう。



「自分の虚像を作り出しつつ転移する魔法。距離は短いし、使い慣れないと色々失敗しそうだけど……これなら、正面から背後が取れるわ」

「しかも虚像の方まで動くんですね、これ」

「鏡写しにしか動かないみたいだけどね」



 再び虚像の方を見てみれば、緋真の言う通り、本物の動きをなぞるように動いている。

 気配も音も無いのだが、一瞬で入れ替わってしまった場合、俺でも一瞬騙される可能性がある。

 アリスのスタイルには非常に使いやすい呪文だろう。



「地味だが強力だな、お前さんの場合」

「そうね。便利そうだし、しばらくは練習してみるわ」



 まあ、どんな成長にせよ、習熟しなければ身につけたとは言えない。

 しばらくは、この周囲の悪魔や魔物で練習してみるしかないだろう。











■アバター名:クオン

■性別:男

■種族:人間族ヒューマン

■レベル:96

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:58

VIT:42

INT:58

MND:42

AGI:25

DEX:25

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.18》

 《格闘術:Lv.34》

マジックスキル:《昇華魔法:Lv.31》

 《神霊魔法:Lv.7》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.21》

 《MP自動大回復:Lv.47》

 《奪命剣:Lv.55》

 《練命剣:Lv.55》

 《蒐魂剣:Lv.55》

 《テイム:Lv.68》

 《HP自動大回復:Lv.47》

 《生命力操作:Lv.75》

 《魔力操作:Lv.75》

 《魔技共演:Lv.47》

 《クロスレンジ:Lv.16》

 《回復特性:Lv.25》

 《高位戦闘技能:Lv.39》

 《剣氣収斂:Lv.51》

 《見識:Lv.11》

 《血の代償:Lv.14》

 《立体走法:Lv.16》

 《会心破断:Lv.24》

 《再生者リジェネレイター:Lv.7》

サブスキル:《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《剣鬼羅刹》

■現在SP:40






■アバター名:緋真

■性別:女

■種族:人間族ヒューマン

■レベル:96

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:60

VIT:39

INT:52

MND:30

AGI:39

DEX:30

■スキル

ウェポンスキル:《刀神:Lv.18》

 《格闘術:Lv.42》

マジックスキル:《灼炎魔法:Lv.10》

 《昇華魔法:Lv.6》

セットスキル:《練闘気:Lv.49》

 《スペルエンハンス:Lv.46》

 《火属性大強化:Lv.43》

 《回復特性:Lv.18》

 《炎身:Lv.34》

 《致命の一刺し:Lv.16》

 《高位戦闘技能:Lv.46》

 《立体走法:Lv.47》

 《術理掌握:Lv.12》

 《MP自動大回復:Lv.41》

 《多重詠唱:Lv.36》

 《蒐魂剣:Lv.30》

 《魔力操作:Lv.58》

 《並列魔法:Lv.1》

 《魔技共演:Lv.19》

 《燎原の火:Lv.38》

 《二刀流:Lv.35》

 《賢人の智慧:Lv.24》

 《見識:Lv.7》

サブスキル:《採取:Lv.7》

 《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《緋の剣姫》

■現在SP:54






■モンスター名:ルミナ

■性別:メス

■種族:ヴァルハラガーディアン

■レベル:11

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:70

VIT:39

INT:70

MND:39

AGI:50

DEX:36

■スキル

ウェポンスキル:《刀神》

 《神槍》

マジックスキル:《天光魔法》

 《大空魔法》

スキル:《光属性超強化》

 《戦乙女の戦翼》

 《魔法抵抗:極大》

 《物理抵抗:大》

 《MP自動大回復》

 《高位魔法陣》

 《ブーストアクセル》

 《空歩》

 《風属性超強化》

 《HP自動大回復》

 《光輝の戦鎧》

 《戦乙女の加護》

 《半神》

 《精霊の囁き》

 《吶喊》

 《霊撃》

 《精霊召喚》

称号スキル:《精霊王の眷属》






■モンスター名:セイラン

■性別:オス

■種族:ワイルドハント

■レベル:11

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:91

VIT:50

INT:50

MND:35

AGI:71

DEX:40

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《天嵐魔法》

 《大空魔法》

スキル:《風属性大強化》

 《天駆》

 《騎乗》

 《物理抵抗:大》

 《痛恨撃》

 《剛爪撃》

 《覇王気》

 《騎乗者大強化》

 《天歩》

 《マルチターゲット》

 《神鳴魔法》

 《雷属性大強化》

 《魔法抵抗:大》

 《空中機動》

 《嵐属性超強化》

 《吶喊》

 《帯電》

 《亡霊召喚》

称号スキル:《嵐の王》






■アバター名:アリシェラ

■性別:女

■種族:魔人族ダークス

■レベル:96

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:40

VIT:20

INT:40

MND:20

AGI:66

DEX:66

■スキル

ウェポンスキル:《闇殺刃:Lv.18》

 《短弓術:Lv.37》

マジックスキル:《暗黒魔法:Lv.47》

 《月魔法:Lv.40》

セットスキル:《致命の一刺し:Lv.21》

 《姿なき侵入者インビジブル:Lv.3》

 《上位毒耐性:Lv.25》

 《アサシネイト:Lv.49》

 《回復特性:Lv.5》

 《闇属性大強化:Lv.45》

 《ピアシングエッジ:Lv.3》

 《ベノムエッジ:Lv.43》

 《無影発動:Lv.38》

 《真実の目トゥルースサイト:Lv.10》

 《曲芸:Lv.49》

 《投擲術:Lv.35》

 《肉抉:Lv.31》

 《ミアズマウェポン:Lv.43》

 《立体走法:Lv.40》

 《魔技共演:Lv.17》

 《月属性強化:Lv.37》

 《ブリンクアヴォイド:Lv.21》

 《死神の手:Lv.8》

サブスキル:《採取:Lv.23》

 《調薬:Lv.28》

 《偽装:Lv.27》

 《閃光魔法:Lv.1》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《天月狼の導き》

■現在SP:40






■モンスター名:シリウス

■性別:オス

■種族:ブレイドドラゴン

■レベル:4

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:87

VIT:87

INT:50

MND:50

AGI:55

DEX:54

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《昇華魔法》

スキル:《剛爪撃》

 《穿鋭牙》

 《吶喊》

 《ブレス》

 《物理抵抗:大》

 《硬質化》

 《鋭斬鱗》

 《鋭刃翼》

 《斬尾撃》

 《魔法抵抗:大》

 《覇気》

 《移動要塞》

 《研磨》

 《小型化》

 《龍気》

 《バインドハウル》

 《自己修復》

 《鱗弾》

 《魔剣化》

称号スキル:《真龍》

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マギカテクニカ書籍版第12巻、7/18(金)発売です!
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― 新着の感想 ―
[一言]  最近レベルアップしたときのステータスをみて気付いたのですが、姫ちゃん魔法を多用しますが、INTとMNDが師匠より低いんですよね。INTは魔法攻撃力、MNDは魔法防御力と最大MPに影響すると…
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