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Magica Technica ~剣鬼羅刹のVRMMO戦刀録~  作者: Allen
DF ~Dragon's Field~

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347/987

343:帝国へ

書籍版マギカテクニカ3巻、3/19(金)に発売となります。

情報は順次、活動報告とツイッターにアップしていきますので、ご確認ください!


HJノベルズ紹介ページ

http://hobbyjapan.co.jp/hjnovels/lineup/detail/263.html


Twitter

https://twitter.com/AllenSeaze












 グランドドラゴンとの戦闘エリアをスルーして、帝国の領内へと入る。

 己の目で見た印象のみで言えば、あまり特筆すべき特徴のないエリアだ。

 というより、街道としてかなり整備されている様子で、交通の便は非常に良い場所になっているようだ。

 アドミス聖王国からシェンドラン帝国へと続く街道、つまりは大国同士を結ぶ交通路だ。整備されているのも当然というものだろう。

 とはいえ、このまま街道を進んでいてはそうそう魔物にも出会えない。移動が目的とはいえ、別段急いでいるわけではないのだ。

 街道を見失わないようにしつつも、少し離れるぐらいがちょうどいいだろう。



「緋真、今度はどんな国なんだ?」

「一般的な話ですよね? この大陸で最大の国力を持つ軍事国家で、唯一現地人のみで悪魔を退けることに成功したとか、そんな程度しか知りませんけど」

「特色とかそういう部分を知りたいんだがな……」

「それは流石に分かりませんよ。実際に行ってみないことには不明な点も多いですし」

「ま、そりゃそうだわな」



 一応、既に『キャメロット』や『エレノア商会』の一部は入っているようだが、あまり詳しい話は聞かなかった。

 聖女ローゼミアからは、真龍と契約した唯一の国であるという話は聞けたが、実態の部分は良く分かっていない。

 彼女は箱入りであったし、実際に足を運んだことは無いのだろう。伝聞だけでは、詳しい状況の把握には至らないのだ。



「ふむ……真龍と契約、銀龍王ねぇ」



 こうして空を見上げた所で、ドラゴンの姿が見当たるわけではない。

 シリウスが領内に足を踏み入れたことで、何かしらの反応があるかもしれないとは考えていたのだが、どうやらその様子も無いようだ。


 領地の規模だけで言えば、シェンドラン帝国はおおよそアドミス聖王国に匹敵する。

 俺たちがアドミス聖王国に足を踏み入れた時には、既に国が崩壊していたため、国としての様相は正直分からなかったのだが……帝国を観光することでそれもある程度は見えてくるだろうか。

 そこまで考えた所で、俺は思わず苦笑を零した。そんな俺の姿に、隣を歩く緋真が疑問符を浮かべる。



「先生? どうかしたんですか?」

「いや、気が抜けているものだと思ってな」



 しばらくの間は、悪魔からの襲撃を受けることはない。

 奴らが仇敵であると分かっただけに、奴らからの干渉が無いという事実にリラックスしているのだ。

 この世界の真実を知ってから、ここまでリラックスしてゲームをプレイしていることがあっただろうか。


 元々、この世界はゲームとして作られ、発展してきた。本来であれば、これこそがこの世界のあるべき姿なのだろう。

 そんなゲームの世界で、何も難しいことは考えずに挑戦を続ける――その方が、幸せだったのかもしれない。

 だが、最早そんな想像に意味はない。これはあの戦いの続きなのだと、既に理解できているからだ。

 奴らを仕留めるまで、止まることはあり得ない。故に、これはきっと、最後の休暇となることだろう。

 ともあれ――それならば、今この状況を楽しみながら前に進むまでだ。



「リラックスしすぎた。ここまで近づかれるまで気づけなかったとはな。ほら、向こうから来てるぞ」

「……それでも気付いたの私とほぼ同時じゃないですか」

「そりゃ緩みすぎってこった。ほら、準備しろ」



 若干背の高い草の生えているエリア、その奥から聞こえてくる接近音に、目を細めながら餓狼丸を抜き放つ。

 それと共に草の中から姿を現したのは、背の低いドラゴンであった。


■ディノラプトル

 種別:魔物

 レベル:62

 状態:アクティブ

 属性:水

 戦闘位置:地上・水中


 大きさは、およそ進化前のシリウスと同じ程度。小型とはいえ、人間とほぼ変わらぬ大きさがあると言っても過言ではない。

 ドラゴンとは言ったが、その見た目はどちらかというと恐竜だろう。

 翼も無く、二本足で立ち、前足はそれほど大きくはない。となると、主武装は牙と尻尾、後は体当たりと言ったところか。

 魔法を使ってくる可能性もあるため注意しつつ、魔法の詠唱を完了させながら前に出る。



「【ミスリルエッジ】、【ミスリルスキン】、【武具精霊召喚】、【エンハンス】、《剣氣収斂》」



 初見の敵であるため、手加減はしない。全力で攻撃力を強化しつつ、ディノラプトルの群れへと向けて突撃した。

 相手の数は八体。レベルは格下とは言え、数では相手の方が有利だ。

 まずは慎重に、相手の性質を見極めることとしよう。


 歩法――間碧。


 大口を開けて噛みつこうとしてきたディノラプトルを回避しながら、群れの向こう側まで通り抜ける。

 俺への攻撃を外したディノラプトルは、若干つんのめるようにバランスを崩し――そこに、嵐を纏うセイランが突っ込んだ。

 体重では明らかにセイランの方が上であるし、ディノラプトルにその勢いを妨げる手段はないらしい。

 その様子を横目に見ながら即座に反転、こちらへと振り返ろうとしている個体へと向けて刃を振るう。



「『生奪』」



 斬法――剛の型、輪旋。


 弧を描く一閃は、振り返り様の首の動きに合わせて叩き付けられ、その長い首を鱗ごと綺麗に切り裂いた。

 急所を斬り裂かれたディノラプトルは大きく怯み、しかしそのまま倒れることはない。

 どうやら、防御力は普通であるものの、体力の総量がかなり高いようだ。

 急所に一撃を貰ったくせに、まるで戦意を衰えさせることなくこちらを睨みつけている。

 無論、それをただ眺めているつもりも無いわけだが。



「しッ!」



 返す刀の一閃で、ディノラプトルの首を下から斬り上げる。

 俺は同じ切り口へと正確に刃を走らせ、その首を断ち斬った。

 流石に首を断たれればそれまでなのか、ディノラプトルの一体はそのまま横倒しに倒れた。

 そのまま、更に襲い掛かってきた別の個体の突撃を回避しつつ、周囲の状況を確認する。



「ふむ……結構、やりやすい相手かもしれないな」



 最初にセイランが蹴散らしたおかげで、動ける相手が少なくなっている。

 そして蹴倒したうちの二体は、後から飛び掛かったシリウスが、その強靭な前足で踏みつけている状態であった。

 鋭すぎるシリウスの爪はディノラプトルの胴に突き刺さっており、逆に反撃しようとするディノラプトルの牙は、しかしシリウスの鱗を貫けずに弾かれている。

 強固な鱗を持つシリウスは、物理攻撃に対してはめっぽう強いのだ。



「おっと!」



 体を横向きにして、範囲を広くしながら体当たりを狙ってくるディノラプトル。

 その体の下を潜り抜けるようにしながら刃を走らせ、鱗に包まれた体へと傷をつける。

 さらにその身へと蹴りを入れてバランスを崩させつつ、そちらへと向けて更に接近した。



「――『生奪』!」



 斬法――剛の型、穿牙。


 突き出した刃がディノラプトルの胴を貫き、振り下ろした刃が臓腑を裂く。

 体力が高いため、これだけでどうにかなるわけではないようだが、大きくダメージを負ったことには間違いない。

 既に緋真とアリスが一体倒し切り、ルミナとセイランも協力して二体を片付けかけている。

 シリウスは捕えた二体に牙を突き立てており、これを倒すのも時間の問題だろう。

 では――こいつも終わらせてやるとするか。



「《練命剣》、【命輝閃】」



 生命力を纏う刃が、大きく弧を描いてディノラプトルを斬り裂く。

 例え体力に優れていようとも、攻撃力を大幅に増強した俺にとっては大差のない相手だ。

 ディーンクラッドと戦うことを想定したこの攻撃力は、ディノラプトル相手には既に過剰なものだ。

 強化された一閃は容易くディノラプトルの鱗を貫き、その命脈を断ち斬った。



『レベルが上がりました。ステータスポイントを割り振ってください』

『《刀術》のスキルレベルが上昇しました』

『《格闘術》のスキルレベルが上昇しました』

『《昇華魔法》のスキルレベルが上昇しました』

『《練命剣》のスキルレベルが上昇しました』

『《テイム》のスキルレベルが上昇しました』

『【クイックチェンジ】のテクニックを習得しました』

『《生命力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《魔力操作》のスキルレベルが上昇しました』

『《剣氣収斂》のスキルレベルが上昇しました』

『《背水》のスキルレベルが上昇しました』

『《走破》のスキルレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《ルミナ》のレベルが上昇しました』

『テイムモンスター《セイラン》のレベルが上昇しました』



 どうやら、あまり難しい相手ではなかったようだ。

 物理攻撃一辺倒であったし、シリウスを育てるにはちょうどいい相手になるかもしれない。

 こいつらの攻撃では、物理攻撃に耐性のあるシリウスにはあまりダメージが通らないだろう。

 今日は帝国最初の街に着いた辺りで十分だろうし、そこまでのんびりと敵を倒しながら進むとしようか。


 とはいえ、まずはレベルアップの確認だ。今回のレベルアップで《テイム》に新たなテクニックである【クイックチェンジ】が手に入り、ルミナとセイランも節目のレベルに到達したことで新たなスキルを取得したようだ。

 【クイックチェンジ】は、パーティに入れているテイムモンスターと、従魔結晶状態のテイムモンスターを高速で入れ替えるテクニックだ。

 シェパードのように複数のテイムモンスターを使役しているプレイヤーならば便利かもしれないが、俺にはあまり使い所のないテクニックだろう。


 ルミナのスキルは、《槍》が《槍術》にランクアップし、新たに《突撃》を手に入れたらしい。

 見るからに槍で突撃しろと言わんばかりの構成だ。

 またセイランは、《痛撃》が《痛恨撃》に、《威圧》が《覇気》にランクアップしたようだ。

 ランクアップであるため性質はあまり変わらないだろうが、変化については実際に試してみる他ないだろう。

 とりあえず、街に着くまでに色々と試してみることとするか。











■アバター名:クオン

■性別:男

■種族:人間族ヒューマン

■レベル:72

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:46

VIT:34

INT:46

MND:34

AGI:21

DEX:21

■スキル

ウェポンスキル:《刀術:Lv.43》

 《格闘術:Lv.12》

マジックスキル:《昇華魔法:Lv.9》

 《降霊魔法:Lv.34》

セットスキル:《死点撃ち:Lv.47》

 《MP自動大回復:Lv.24》

 《奪命剣:Lv.35》

 《練命剣:Lv.36》

 《蒐魂剣:Lv.37》

 《テイム:Lv.50》

 《HP自動大回復:Lv.22》

 《生命力操作:Lv.52》

 《魔力操作:Lv.54》

 《魔技共演:Lv.33》

 《エンゲージ:Lv.18》

 《回復適性:Lv.48》

 《高位戦闘技能:Lv.12》

 《剣氣収斂:Lv.26》

 《識別:Lv.35》

 《背水:Lv.6》

 《走破:Lv.8》

サブスキル:《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《剣鬼羅刹》

■現在SP:48






■アバター名:緋真

■性別:女

■種族:人間族ヒューマン

■レベル:72

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:49

VIT:30

INT:43

MND:30

AGI:25

DEX:25

■スキル

ウェポンスキル:《刀術:Lv.43》

 《格闘術:Lv.25》

マジックスキル:《火炎魔法:Lv.33》

 《強化魔法:Lv.39》

セットスキル:《練闘気:Lv.27》

 《スペルエンハンス:Lv.24》

 《火属性大強化:Lv.20》

 《回復適性:Lv.45》

 《炎身:Lv.6》

 《死点撃ち:Lv.44》

 《高位戦闘技能:Lv.26》

 《立体走法:Lv.25》

 《術理装填:Lv.42》

 《MP自動大回復:Lv.16》

 《多重詠唱:Lv.15》

 《蒐魂剣:Lv.6》

 《魔力操作:Lv.37》

 《遅延魔法:Lv.29》

 《識別:Lv.43》

 《魔技共演:Lv.3》

 《燎原の火:Lv.7》

サブスキル:《採取:Lv.7》

 《採掘:Lv.15》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《緋の剣姫》

■現在SP:55






■モンスター名:ルミナ

■性別:メス

■種族:ヴァルハラリッター

■レベル:20

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:52

VIT:26

INT:59

MND:26

AGI:35

DEX:26

■スキル

ウェポンスキル:《刀術》

 《槍術》

マジックスキル:《閃光魔法》

 《旋風魔法》

スキル:《光属性大強化》

 《戦乙女の戦翼》

 《魔法抵抗:大》

 《物理抵抗:大》

 《MP自動大回復》

 《高位魔法陣》

 《ブーストアクセル》

 《空歩》

 《風属性大強化》

 《HP自動大回復》

 《光輝の鎧》

 《戦乙女の加護》

 《半神》

 《精霊の囁き》

 《突撃》

称号スキル:《精霊王の眷属》






■モンスター名:セイラン

■性別:オス

■種族:ストームグリフォン

■レベル:20

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:64

VIT:40

INT:40

MND:30

AGI:50

DEX:28

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《嵐魔法》

 《旋風魔法》

スキル:《風属性大強化》

 《天駆》

 《騎乗》

 《物理抵抗:大》

 《痛恨撃》

 《剛爪撃》

 《覇気》

 《騎乗者大強化》

 《空歩》

 《マルチターゲット》

 《雷鳴魔法》

 《雷属性大強化》

 《魔法抵抗:大》

 《空中機動》

 《嵐属性大強化》

 《突撃》

称号スキル:《嵐王の系譜》






■アバター名:アリシェラ

■性別:女

■種族:魔人族ダークス

■レベル:72

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:35

VIT:20

INT:35

MND:20

AGI:50

DEX:50

■スキル

ウェポンスキル:《暗剣術:Lv.43》

 《短弓術:Lv.10》

マジックスキル:《暗黒魔法:Lv.23》

 《月魔法:Lv.12》

セットスキル:《死点撃ち:Lv.46》

 《隠密行動:Lv.30》

 《上位毒耐性:Lv.7》

 《アサシネイト:Lv.25》

 《回復適性:Lv.40》

 《闇属性大強化:Lv.23》

 《スティンガー:Lv.28》

 《ベノムエッジ:Lv.22》

 《無影発動:Lv.13》

 《看破:Lv.43》

 《曲芸:Lv.28》

 《投擲術:Lv.15》

 《肉抉:Lv.7》

 《ミアズマウェポン:Lv.25》

 《立体走法:Lv.12》

 《魔技共演:Lv.3》

 《月属性強化:Lv.7》

サブスキル:《採取:Lv.23》

 《調薬:Lv.28》

 《偽装:Lv.27》

 《閃光魔法:Lv.1》

 《聖女の祝福》

称号スキル:《天月狼の導き》

■現在SP:36






■モンスター名:シリウス

■性別:オス

■種族:ソードドラゴン・レッサー

■レベル:1

■ステータス(残りステータスポイント:0)

STR:31

VIT:32

INT:24

MND:25

AGI:30

DEX:29

■スキル

ウェポンスキル:なし

マジックスキル:《強化魔法》

スキル:《爪》

 《牙》

 《突進》

 《ブレス》

 《物理抵抗:中》

 《硬質化》

 《斬鱗》

 《刃翼》

 《尾撃》

 《魔法抵抗:小》

称号スキル:《真龍》

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マギカテクニカ書籍版第13巻、1/19(月)発売です!
書籍情報はTwitter, 活動報告にて公開中です!
表紙絵


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