プロローグ4 失敗続きな錬金術
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その後、目を覚ましたエリスにたっぷりと事情聴取をされ、なんとか誤解を解くことに成功した。
「ということは、イコさんはただリリーの汚れた服を脱がそうとしただけと」
「だーかーらー!何回もそういってるでしょ!!
リリーにその服で錬金術はしないでねって言ってるのに隙をみれば着てるし
着てるときに限って暴発率高いし」
「でもあの服可愛いし...」
「な ん で す っ て ?」
「ご、ごめんなさい...」
「まったく、そういう強情なところもあんたの師匠にそっくりよ。
類は友を呼ぶってこういうことをいうのね。」
「あっ!だったら師匠の友達のイコちゃんも同じ強情ってこtひはいひはいへふ!!」むにーん
「減らない口はこの口かしら?」
「ほへんははい!ひはいへふ!」
「分かればいいのよ分かれば!」
「うぅ…痛かったよエリちゃん…」
「自業自得ですよ、すみませんでしたイコさん」
「あんたが謝ることじゃないでしょ。
それに私も頭に血が上って、その場で脱がしにかかったのもいけないところ。
驚かしてごめんなさいね。」
イコは小柄で小さく金髪のツインテールなので一見年下に見えるが
れっきとした大人の女性である。
リリーの師匠の友人であり、その師匠の頼みでリリーの身の回りの世話をしている。
肝心の師匠はというと
「若い女の子の扱いは分からんし。普通に忙しいから常に見てられん。イコまじ頼む。」
という手紙と錬金術の入門書と軍資金を置いて旅だってしまい
現在どこで何をしているか分からず、イコもイコで友人の頼みを無下に出来ない性格なため
リリーの世話をしつつ師匠に文句をいうため待っているという状態である。
「で?今回は何を作ろうとして失敗したの?」
「んーっとね、これっ!」
リリーが満面の笑みで入門書を開いて見せてきたのは
入門書の最後のページに記された綺麗な首飾り。
「横着するんじゃない!!」スパーン
「痛いです!!!」
師匠とイコちゃんの関係は。師匠はいったいどこに。
リリーがイコにちゃん付けなのは、「可愛いから」です。