プロローグ2 イコ
連続での投稿です。
同居人のイコちゃん登場回
リリーの身の回りの世話を率先して手伝っています。
バンッ!!
コォオオラァアアアーーーーーー!!!!!!
勢いよく扉が開かれ、鬼の形相で小さなエプロン姿の女の子が乗り込んでくる。
「あんたは毎回毎回なんどもなんども!
いったい何回暴発させれば気が済むのよ!!」
この子は同居人のイコ。
随分と小柄で可愛らしい見た目だが、見栄っ張り
人付き合いも少し苦手な不器用な性格。
口うるさいのは気を許している証拠だとリリーはわかっているため
特に気にしていない、むしろ可愛いなこの子とまで思っている。
「ゴホッゴホッ!おはよーイコちゃウエッヘッ!
またやっちゃったよ…えへへ」
「えへへ、じゃないわよ!掃除する身にもなってってあーーーーー!!!!」
「ど、どうしたのイコちゃん!?」
「どうしたもこうしたもその格好…」
言われて自分の格好を改めて見ると
白百合のようなロングワンピは
煤にまみれ、所々焦げて見るも無惨な状態に。
「えへっ☆」
「・・・ナサイ…」
「な、なんて?」
「今すぐ脱ぎなさーーーーーーーーーーい!!!!」
イコのツインテールが角のように逆立っており
本物の鬼がここにいると思いながら
なす術もなく押し倒され引ん剝かれていくのであった。