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最強は自我を持つNPC?  作者: 現実↓逃避
第1章 初めてのVRゲーム
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防衛二十六回目

最近戦闘ばかりなので、後半は息抜きもかねたものになっております。

「なあ、俺専用の剣を作ってくれないか?」

「はあ?何言ってんだお前?一度助けたられたぐらいで私が剣を作るわけ無いだろ。確かに助けられたことには感謝するが、まだまだ力量不足のお前に作ってやる剣はねえよ」

「じゃあ俺の力量を見せればいいんだろ?簡単じゃねえか」

「言ってろ。毎回私にすらボコボコにされてた奴とは思えないぐらい強気な発言だな。いいぜ、ちょうど欲しい素材があったんだよ。その素材を取ってきたらそいつを使って何か作ってやるよ」

「そうか。何が必要なんだ?サクッと取ってきてやるからどんなものを作るか今のうちに考えときやがれ!」

「出来ない奴ほどよく吠える」


 これは二度目のリセットを終えたばかりの世界の話だ。一つ前の世界の防衛線で、使用していた武器が壊されてしまったのだ。だから知り合いである鍛冶師のササに武器の作成を依頼した。とは言っても知り合ったの本当に偶然だが。

 一人で鉱石を採取していたササがそのエリアのボスに襲われているところを助け、一緒に逃げただけである。それを経験したのは世界がリセットした際に戻される時期よりも前だったため、勝てるわけが無かった。


 まあ、その後先ほどの会話のように俺が一方的に絡み始め、ようやく武器を作ってくれるための条件を提示されたわけである。

 しかし、当時の俺としては格上の相手の素材が渡された紙の中に書いてあって、それを見た時の絶望感は今でも覚えている。

 結果論から言えば、俺は見事その素材を落とす敵を倒すことに成功した。ただ、初めて倒したときは落とさなかったので、泣く泣く二回目を挑んだと言うわけである。一晩休んでから挑んだわけだが、その日泊まった宿の枕を涙で濡らしていたのは内緒の話だ。


 二日連続でギリギリの戦いを強いられた俺は、ボロボロの体のままで工房へと入っていく。


「なんだ?やっぱり出来ないから依頼を取り消して欲しいとか言うのか?」

「………て…た……」

「なんだ?もっとはっきり言えよ。そうだな、生意気な事言ってスイマセンって言ったら依頼の取り下げをしてやるよ」

「取って来たよ!」

 俺は短くそう伝えると、取って来た素材をササに見せ付けるように突き出す。


「・・・」

 俺の突き出した素材を見たササは、目を点にしが滑稽な表情で呆けている。この表情を見られただけでもあの地獄を経験した価値はある。


「約束だろ?これで武器を作ってくれ。もちろん、もうすでに武器の形や構想は頭の中にあるんだろ?」

「あ、ああ。お前これどうやって手に入れた?普通に考えればお前の腕じゃ狩れないモンスターだったろ。まさか自力で手に入れたんじゃないとかか?」

「ちゃんと自分で倒してきたよ。おかげで武器はまた壊れるし、防具もボロボロだよチクショウ」

「そうか。まあ、入手方法なんてどうでもいい。私は素材が手に入ればそれでいいんだからな。それにお前には試作品の使い心地とかを確かめてもらわなきゃいけないしな。約束どおりに武器は作ってやるよ」

「そうか、じゃあ、ついでと言っちゃなんだが「却下」なんでだよ!!」

「私は量産品の装備の手入れなんて死んでもする気はない。武器は作ってやる。だからもうここから出て毛。作業に集中できなくなる」


 そう言われて工房から蹴りだされてしまった。

 そして、数日もすると工房のほうから完成したという連絡が来た。

 ウキウキしながら工房に行くと、待っていたササは無言で手にした包みを渡してきた。その際に絶対にここで開けるなと言われたが、無視して開けてやった。包みの中身は諸刃の大剣で、中心に赤い線が走っており、それが明滅していて、見ていてゾクゾクするような剣だった。

 その後ササに蹴り転がされたのは言うまでも無い。


 しかし、その剣はまだ性能が今まで俺が使っていた剣よりも低い上、使ったことのない大剣だったため、しばらくは大変だった。サクサクと倒していた敵を倒せなくなり、試験品ということもあり耐久も低かった。なのに修理費は高かったのでしばらくまともに食事をした覚えは無い。


 そうやって改善点を探り、ササのところへ持っていく度に改良を重ねていき、10回目の改良でようやくササも満足の行く物となり剣に名前が与えられた。

 それからは、新しくモンスターが落とした優秀な剣は使わず、ずっとこの剣を使い続けてきた。

 そんな俺の愛剣が目の前でキングゴブリンの使った元冒険者の持ち物で壊され、柄と僅かばかりの刀身の根元が残っている程度である。ここまで来ると修復は不可能だ。なんせ刀身が消滅したのだから。


 そして、残った柄もキングゴブリンに足蹴にされている。

 今日何度目か分からない自分の脳が沸騰するかと思うぐらいの怒りの感情に支配され、俺は無手で、攻撃してきたキングの連接剣を受け止める。

 うまく刀身を繋いでいる鋼糸(ワイヤー)を掴むと、自分の手が裂けるのを厭わずに思いっきり引っ張る。頭に血が上りすぎて痛みを感じない為に出来た芸当だと思う。


 無理やり引っ張ったことで体勢を崩した状態で目の前に転がって来たキングを殴りながらそんな思考を出来ることに自分でも驚く。やはり怒りが過ぎると1周回って冷静になってしまうみたいだ。


 殴り飛ばしたはいいが、やはり手をちゃんと保護する装備でないと痛みが多少なりともある。しかも大したダメージは与えられなかった上に学習したみたいで、連接剣を直剣状態にして直接切りかかってくる。

 俺はそれを回避しながら殴る蹴るといった攻撃で反撃する。しかし、自分の身体能力に頼りきった付け焼刃の体術など聞くはずも無く、キングの攻撃をギリギリで回避。または急所に当たるのを避ける戦い方となってしまう。

 自分がだんだんと不利になっていくのを感じながらも、逃げ出すことが出来ない。最低限アリシアが逃げるまではこの場を離れることが出来ない。


 キングが連接剣を振るって俺をどんどんと追い詰めてくる。俺にはこれを打開する為の一手がない。アイテム欄にはまだ予備の武器が納まっているがそれを取り出す暇も無い。

 マジでどうしようかこれ。







~~~~~~今回の防衛戦のスレッド~~~~~~



 『防衛戦はっじまっるよ~』『何故だろう無性に吐き気が』『『『同意』』』『ちょっと酷すぎやしませんかねえ(#^ω^)』『怒るな怒るな。可愛い顔が台無しだぞ』『あ、俺男です』『ごめん。俺もちょっと吐き気が』『『『分かってくれるか!!』』』『うおぃ!』

 『おお、来た来た。来たよ』『あれ?こっちには何も…』『それ場所間違えてるんじゃね?』『…なん…だと?』『ふへへ、でかいのがいるよ?』『そんなでかいの(門から)入るわけ無いじゃない!』『らめえぇぇぇ(棒)』『男が言っても気持ち悪いだけだから止めてくれ』『え?私女…』『結婚してください!』『冗談だ』『……………。』『無言になるなよw』

 『アバター作成をミスりましたを体現したようなプレイヤーが魔法を唱えたみたいだぞ?』『何も起きてねえじゃんwww』『一番槍行っきま~す』『俺嫌な予感するからこの場で待機してるわ』『ん?空が光った?』『でかいのが降って来たぁ!?』『ジャイアントの奴らが打ち返してきたぞ』『おお、誰だか知らんが真っ二つにしたな』『フム、実に見事』『次は無いみたいだし突っ込みますか』『おい、俺巻き込まれて死んだんだけど』『DO・N・MA・I』『すげえ腹立つ!』


 『なんか騎士団の方が全滅したってさ』『ははは、そんな冗談を言わなくてもいいんだぜ?』『いや、結構ガチなんだが』『誰か援護に来てくれないか?団長以外全滅した』『アッハッハ、こっちも敵の団体さんが出てきちゃった♪』『こっちはお楽しみの最中でございますよ』『ずまんな。少しも人数を捌ける状態じゃない』『そういえば一人走っていきましたね』『特徴は?』『金髪の大剣背負ってる男』『じゃあそっちは任せましょう』『一人でとか自信満々すぎwww』『自身満々ってちょっとエロい響きがするよな』『そんなあなたは』『『『気持ちGA・悪い』』』『奇妙なところで息ぴったりのあなた方にドン引きです』


 『さっきの魔法来るため敵を指定した場所一箇所にまとめてもらいたい』『了解~』『ふ、俺の真の力を見せてやろう。唸れ右腕。響け我が声よぉぉぉぉぉ!!』『『『((((゜□ ゜ノ)ノス~』』』『頼む。引かないでくれ(ドゲザ)』『後何秒?しんどいよ~』『やられたんですけど!?』『ドントマインド。俺後方支援だから関係ないねw』『よかろう貴様を前衛への転身という名の地獄に叩き込んでくれる!』『あ、ごめん。今誰かに魔法誤射しちゃった』『それ俺だわ~。お前コロス!』『おお、カタカナにすることでさらに凄みが…ないな』『馬鹿なことしてる間に振ってきたぞ』『フハハハ、逃げ遅れた』『『『ザマァァァァァァ』』』『ノオォォォォォ、って生き残っちゃった☆』『『『チッ!!』』』『君ら本当に仲いいなチクショウ』


 『新しいクエスト来たぞ!』『これ失敗したらそうとうだるい奴じゃないか?』『こっちは大体収束しつつあるから、自由に動きたいもののみ行っても構わないぞ』『ヒャッハー、狩りだ。狩りの時間だぁぁぁぁぁ!!』『あ、ちょ、皆そっちに流れすぎだ!』『リーダー、こちらの人数が急激に減ったために逆転。一気に形勢が不利に…』『やけくそよ、暴れてやるぅぅぅぅ!!』『うん、一人で蹴散らし始めたみたいだし、皆で観戦でもしてましょう』『さんせーです』


 『どういうことだよ、クエストクリアって出てきたんだけど。誰か行った?』『いや、俺の知っている奴らは誰も』『右に同じく』『左に同じく』『『まさに俺達右腕と左腕』』『死ぬほど下らん』『あ、ごめん右腕はやっぱり嫌だ』『なんで?』『ほら、やっぱりね?いろんな意味で(察してください)』『(察し)』『君らはどんな会話してんのよ!!あ、しょうがないから一つだけいいこと教えてあげるわ。私女よ』『ぜひとも右腕にしてください』『ごめんね。私左利きなの』『やったぜ!神は俺に味方したぁぁぁぁぁぁ!!』『同じパーティーを組んでいる俺がお前らに助言してやろう』『なんですかアニキ!!』『奴は、体は男、精神は女。その名もぉぉぉぉ!!見たいな奴だぞ』『『…』』『カモン。たっぷりと可愛がってあげるわ』『『誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』』

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