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あなたの知らない日常

乗り心地

作者: 小路まりも

私の仕事は人を乗せること。


私は私に乗る人が幸せになってくれることが一番うれしい。


だから少しくらい蹴られても

定員より多い人に乗られてもそんなことは気にしない。


人は私の上でいろいろな景色を見る。


芽吹いたばかりの新緑や日差しが照りつける青い海、

燃えるように色付く森林や銀色に輝く遠い山並み。


そんな景色を見た人々が感嘆してくれることに幸せを感じるのだ。


私の幸せはそれだけではない。


私の上で人々が幸せそうに語り合う様子も好きだし、

喧嘩してしまった二人が仲直りする様子もなかなかのものだ。


時々は私で寝てしまう人もいる。


そんなとき私はとても自慢に感じる。


寝心地を特色にしている連中がいるのにも関わらず

心地よさそうに私の上で寝る人もいる。


これは自慢してもよいことだろう。









私はリビングのソファー。私の正面にはテレビが置いてある

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