seventy third story
もう一度、神田のいそうな場所によってみた。
公園 あの花壇 ・・・・・
「どこだよ・・。」
昨日まで幸せだったのに、今はイライラしか残っていない。
会いたいのに。
早く会いたいのに。
どうにも出来ない自分がもどかしい。
ちゃっちゃら〜
走り出そうとしたとき、ポケットの中の携帯が鳴り出した。
「誰だよ。」
軽く舌打ちをして、ブラックの携帯を開く。
ボタンを押すと、耳に近づけてないのに、携帯から子が響く。
≪かおるぅぅ!お前何処行ってんだよ!
俺、もう、お腹が減って、背中とお腹がくっつくし、元気が出ないよぉ!!≫
直哉だ。
なんで、俺の電話番号知ってんだ?
お袋に聞いたのか?
アイツ、時々病院に行ってるっぽいし。
つーか、何で泣き声なんだよ。
勝手に腹と背中をくっつけとけよ。
そんな大声出してる時点で、元気だろ?
≪きぃてぇるぅぅ?≫
電話から流れる声は、ウザイ女そのものだった。
「冷蔵庫、あさっていいから。適当に食ってろ。」
≪ないんだよぉ!!食べもん一個も無いんだよ!!人間がココで生活してるのか疑問に思うぐらい、冷蔵庫はすかっらか〜んなんだよ!!≫
やけにか〜んを強調する。
「分かった。なんか買ってくから、待ってろ。」
ブチッッと、電話を切って、電源も切る。
切る直前、直哉がなにか泣き叫んでいたからあとで煩いだろう。
「こんなことしてる場合じゃねぇのに・・・。」
俺は大きなため息をついた。
そして、コンビニの方へ走っていった。
見慣れたコンビニ。
そういえば、おとといはココで神田にあったんだよな・・・。
もしかしたら・・・・・ココに・・・・・?
・・・・・いる訳無いか。
もう一度ため息を吐く。
コンビニの電気に目を細めながら、ドアの取っ手に手をかける。
「ありがとうございました〜」
若い定員の声が、ドアを開けた瞬間聞こえる。
そして、目の前に人がいた。
整った顔立ち。
背中まであるサラサラな髪。
みおぼえのある制服。
「・・・・あっ・・・。」
「うっ!りゅっ!!」
イ タ
神田が、俺の目の前で、眼を見開きながら立っていた。
「お前・・・ここに居たのかよ。」
俺はため息を吐いて、神田の頭に手を乗せた。
「っ!!」
その後、神田は真っ赤になって、俺の手を払いのけた。
「なっ!?」
予想もしなかったその行動。
それに少しムカついた。
「ヒサシブリダネ。リュウザキクン。デワ。」
目を合わせずに、一メートル以上間を空けて、神田はドアから出て行こうとする。
「ちょっと待て、馬鹿。」
俺はいったん入ったコンビニから出て、神田の手をつかんだ。
少し強めに。
神田は痛みのためか、少し顔をしかめた。
その顔に、少し罪悪感を覚えた。
でも、しょうがねぇだろ?
そうしないと、また逃げそうだし・・・・・。
「ちょっと、話があんだけど。」
助けてください!!
パソコン、二日に一度ほど、インターネットがつながらなくなるんですよ!!
もし直らなかったら、更新は二日に一度ぐらいになるかもです・・・・・。
読んでくださり、ありがとうございました!!