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seventy second story 作戦




一度家に帰って、電話帳をもとに、神田の家を割り出す。


軽くメモに走り書きをして、走ったためか少し汗ばんだ制服を脱ぎ捨てた。

そこらへんにキレイに畳んであった服に顔を通す。


どうやら、学校に行ってる間直哉がかたづけていたんだろう。

部屋の中がきれいになっていた。



「おっ!馨?帰ってたのか?」


声がして振り返ると、リビングのドアから赤のチェックのエプロンと、バンダナをした直哉が顔を出していた。

手に、トイレ掃除の道具を持って。




「・・・・暇人だな。」


「おぉ!それ、チョーセクシィじゃんvv!ちょっと写真とっていい?」


直哉は見事俺の言葉を無視した。


確かに、服を完全に着てなくて、露出度は多めかもしれない。

でも、これをセクシーと言うのか疑問だった。


というか、写真とって何をする!?


身の危険を感じて、さっさと服を着ると走って家をでた。



「えっ!何処行くんだよ?」


直哉が何かを叫んでいる。


返事しようか迷ったけど、めんどくさいから止めた。















住所の場所に行くまでに、神田がいそうなところに寄ってみたが、結局いなかった。




「・・・・・・・ここか?」


何度も、住所と目の前の家を見比べる。

無理もないだろう。

目の前の家は、塀の端っこが見えないほどでかい豪邸だった。






「あら?どなたかしら?」



ぎぃとドアが開いて、中から女の人がでてきた。

その人は、セレブを連想させる服を着ていて、年は20代後半ぐらいだった。



「・・・・神田奈緒さんはいますか?」


そう聞くと、その人は一瞬目を丸くして、すぐに笑顔になった。



「まぁ、奈緒のお友達?でも、最近奈緒、家に中々帰ってこないの。夜中にかえって来るみたいだけど・・・。」



どうしてかしらねぇ・・・?そう、手を顔に当てて首を傾げるその人は、神田とは違う美しさを感じさせる人だった。


そういえば、夜会う神田は、いつも制服に鞄を持っていた。

本当に家に帰ってなかったんだろう。




この人は誰なんだろう?

神田のお母さんってのが一番近いけれど、それにしては若すぎる。


それに、容姿も、性格もあまりにも違いすぎる。




似ていない親子なんだろうか・・・?




「あら、こんな時間!みこが待ってるわ。」


その女の人は、腕につけている時計を見ていった。


みこって・・・・、神田の妹か?



「奈緒、今日も夜中まで帰ってこないと思うんですけど・・・。どうします?家の中で待っててもいいですよ。」



「いや、いいです。」


俺はそう言って、少し頭を下げた。



「そう?また着てね?」


その人は軽く手を振って、どこかへ歩いて行ってしまった。




俺は、行く当てもなくぶらぶらと歩いた。

これからどうしようか・・・?


そう考えながら。






復活デース!!


よんでいただき、ありがとうございました。

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