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seventy first story

すみません、テスト週間に入ってしまいました・・。


次の更新は5日か、6日になってしまいそうです・・・。すみません。

朝、眼を開けると目の前に直哉がいた。


・・・つまり、俺の横に直哉が寝ていた。


一センチも離れていないところに、直哉の顔があって、俺は思わず、押しのけた。


ゴトン


と言う地響きと共に、直哉は俺の視界から消えた。


でもその2秒後、床から這い上がってきた。




「・・・・・痛い。」



頭の横をなぜながら涙目で見つめてくる直哉。


本当に痛そうだった。





「・・・・・・・・わりい。」



俺はそれだけ言って、立ち上がった。



つーか、人のベットにもぐりこむなよ!、そう言おうと振り返った先には、直哉が俺のベットで寝ていた。




その姿に少しムカついて、近くにあったボールを投げたけど、直哉は少し唸っただけだった。





諦めて、リビングへ下りる。

適当に朝飯を作ると、適当に口に含んだ。


飲み込みきれない分は、コーヒーで流す。




身の回りを軽くきれいにして、制服に着替え、家を出た。



朝練に出かける生徒達がちらほらといた。



俺は、周りの奴らの視線がウザくて、走っていった。



一日中屋上にいれば、神田も来るだろう。


そんな甘い考えを抱きながら・・・・・・。




























学校の屋上に着いて、約10時間。

太陽の光消え始めた頃、俺は地べたに大の字になって横たわっていた。



この時期の屋上はかなり寒い。

カイロを、色々なところに忍ばせているのに、まるで意味が無かった。


ついでに、神田も来なかった。

来る気配も見せなかった。



教室に行けば、手っ取り早いだろうが、いまさら行って、何になる?


変な視線を浴びるだけだ。




俺は少し唸って寝返りをした。

アスファルトから、袖を通って、冷気が伝わってきた。









「ったく、どうすりゃいいんだよ。」


ドンッ、と、地面を叩く。

ジワリと痛みが広がった。







・・・・・・・そうだ!


直接会いに行けばいいんだ。


アイツが俺にパンを届けに来たみたいに。




俺はガバッと立ち上がって走って学校から出た。


ちょうど、屋上を出る直前、強い風が吹き、昼飯が入っていたビニール袋が飛んでいった。



俺はそれにも振り返らず、一目散に学校を飛び出した。



校舎から、校門まで行くにはグラウンドや体育館の近くを通らなければいけない。


体育館やグラウンドには運動部やその応援などで人が騒いでいたが、俺が出た瞬間静かになった。



『龍崎だ・・・。いたんだ.....。』



『この前、龍崎って・・・・。』




ざわざわと、聞いててムカついてくる声が重なって聞こえる。



一般の生徒体から見たら、俺はいわゆる不良だから、致し方ないんだろう。


俺は、その言葉を聞き流して走り続けた。










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