sixty second story
どこかで聞こえる、鶏の鳴き声に起こされた。
この辺で、鶏飼ってるとこなんかあったけ・・・?
その疑問も、すぐに消えていった。
寝つきが悪かったのか、寝すぎたのか、まだ眠い。
もう一度寝るには充分な時間だったが、今寝たら今度いつ起きるかわからないから止めた。
俺は、目をこすりながらリビングへと下りていく。
そういえば、直哉は何処に居るんだろう?
俺の部屋には居なかった。
「・・・・。」
リビングのそばに来ると、大きないびきが聞こえた。
おっさんみたいないびきで、近所迷惑だった。
まさに、公害。みたいな?
案の定、直哉はリビングのソファーの上で、片足を落とし、よだれの海を作っていた。
ソファーって、クリーニング出来るのか?
直哉の瞼は少しはれていた。
俺が部屋から追い出した後泣いたのか?
そう思ったが、テレビ番組で泣いた可能性が非常に高いから、同情するのを止めた。
一発殴って、夢の世界から戻してやろうか。と、思い手を上げたけど、起きたら起きたでうるさいことを思い出した。
「先に飯、買ってくるか・・・。」
俺は服を着がえて、財布を持ち、近くのコンビニに行くことにした。
朝早いからだろうけど、人通りは少なく、静まり返っていた。
コンビニに着くと、若い男と女が居た。
『ねぇちゃん、名前なんていうの?』
『可愛いじゃんvオレラと遊ばん?』
『あ〜・・。この後学校なんで・・・。』
『学校なんか、サボれよ〜。』
『そうそう、俺ら、崇行高校なんだけどさ〜、かっこいいって有名なんだよ〜』
『・・・そうですか・・。私用事あるんで・・・。』
3,4人の男に絡まれてる1人の女。
なんか、嫌な予感がするのは俺だけか?
俺は、少し近寄ってみることにした。
「やっぱり・・・。」
男に手を引っ張られ始めた女は、神田だった。
「あっ!!りゅうざきぃ!!」
こっちに気づいた神田が、捕まれてない手を必死に振った。
周りの男達が一斉に振り向き、青い顔をした。
「あっ、アイツ・・。」
「龍崎だよ!!龍崎馨!桟坂組のヤクザ10人がかりでも倒せなかったって噂の・・・。」
「やべっ!アイツの女だったのか?」
へぇ〜・・。俺って、結構恐れられてるんだ。だったら・・・
「・・・・その汚い手、早く離せ。10、9、8、7、6、」
低めの声を出して睨みながら、やると、
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
と、いって逃げていった。
神田は目を丸くさせて、少しずつ近寄ってきた。
「・・・・・すごいねぇ・・・。」
「別に。」
神田は笑って、いきなり俺の手を掴んできた。
一瞬固まっていた俺に、
「・・・やっぱり、だいぶ平和だね。龍崎の中。」
と、あまり意味の分からないことを言って、笑ってきた。
握られている手からじわじわと熱くなっているのが感じられた。
本日二回目の投稿です!!
どうでしょう?
読んでいただき、ありがとうございました!!