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fifty seventh story 

『・・・・あっ!奈緒ちゃん?』


『・・・直哉さん?』


恵里が帰った後、私が公園で悩んでいた時、直哉さんに救出された。

馨の家に遊びに行くと言われて乗ったスポーツカーの中で、私は直哉さんから龍崎の話を聞いた。


『俺ら、仲良いんだよねぇ。』


そういう直哉さんの顔はとても優しかった。


どうも、龍崎が中2の時に直哉さんがボロボロだった龍崎を励ましてあげたらしい。

そのとき龍崎は子供見たく泣いたらしくて、可愛かったらしい。


いいなぁ・・・。私も見たい。


心からそう思った。


その日のことを話す直哉さんからは、本当に暖かなものが伝わってきた。

でも、少しだけ後悔のようなものが混じってた気がするのは気のせいかな?

そう思ったけど、家に着いたのでそれ以上考えなかった。













『よお、少年。お探し物はこれかい?』


『ダレデスカ アナタ カワイイコドモナラ ココニハ イマセン ユウカイハ ホカヲアタッテクダサイ 』


『・・・・あんた、そういう趣味もあったのか。』




直哉さんとじゃれあう龍崎の姿は、前の荒れているようなものは何処にも無くて、普通の、そこらへんに居る男の子のようだった。


実際、龍崎からも楽しいう感情が溢れていて、見ている私までにやけてしまいそうだった。



のに。


直哉さんが言った何かで、龍崎は悲しんでいた。

本人は怒っているのかもしれないけれど、私には伝わってきた。


悲しみが。




その後、龍崎は直哉さんの手を振り払って、帰ってしまった。


その後の直哉さんも、悲しんでいた。


きっと、この二人の間に何かあったんだ。

それが何かは分かんないけど、私がきやすく首を突っ込んではいけないんだと、直感でそう感じた。
















「奈緒ちゃん、送っていくよ?」


「え?ああ、いいですよ。」


「・・・女の子に夜道を歩かせちゃ駄目って教訓なの!!」


直哉さんは女の子のような声を出して、私を引っ張って行った。






「直哉さんは、何処に住んでるんですか?」


「ん〜・・・。あっち?」


直哉さんはハンドルを片手に、右の方を指差した。


「あっち・・・?」


「あっ、でも、今日は馨の家に泊まらさしてもらう!」


「えっ?」


さっき、あんな雰囲気だったのに・・・。


「まぁ、怒られるだろうケドね。で、ここ右?左?」



気がつけば、家の近くの道だった。

私は、ドアを開けて飛び降りた。


「ココでいいです。ありがとうございました!!」


私はそれだけ言って走った。

後ろで直哉さんが何か言ってたけど、無視することにした。


ごめんなさい。そう心で呟いて。








「8時20分・・・。」


私は携帯を開いて、時間を確かめる。


まだ、家に帰るのには早すぎる。


綾子さんも、泰助さんも、みこちゃんも、まだ寝てないだろう。



まだ、かえるには早すぎる。







私は、家とは反対の方向に走り出した。







昨日、更新できなくて、ごめんなさい!

明日は、必ず出来ます!!

読んでいただき、ありがとうございました!!

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