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thirty nigeth story

トン トン トン


階段を上る音が、私の耳に酷く響いた。

奈緒をだまして上る階段。



思いドアを開けると、いつものように誰もいない屋上が目の前に広がった。


馨君や、奈緒をだましてから一週間になる。

計画通り行っていれば、もう仲良くなってる頃なのに・・・・・。



「・・・・・・何で、来ないのよぉ・・・。」


私はボンッと、カレーパンを地面に投げつけた。




何で?

奈緒が居たからじゃないの?


私の何が悪いの?




いろんなことしてきたのに・・・。


馨君に好きになってもらうために、頑張ったのに・・・・。




私は地面に泣き崩れた。




























涙が止まった頃、私は一人ということに気がついた。


周りはシーンと静まり返っていて、冷たい風が私の体をなぜていた。


いつからこうなったんだろう?


いつからこんな孤独な人になったんだろう?


いつから、奈緒が裏切ったんだろう?


いつから、友達が離れていったのだろう・・・・?







私が悪いのかな・・・?

優香は、私が悪いって思ってる。


でも、奈緒が裏切ったんじゃないの?


私が馨君好きなのに、イチャイチャして・・・・。






「なんでよっっ!!」


ドンっと、地面を叩く。




「奈緒の気持ち・・・・・わかった?」



「!!」


突然の声に驚く私。







「・・・・・・・・・優香・・・・。何しに来たの?ははは・・・。笑いに来た?」


もう、壊れたのかな?私。

どうでも良くなってきた。




「・・・・笑えたら・・・・いいのにね?」


優香はボソッと呟いた。


私はその言葉の意味がわからなかった。




「奈緒は、こんな思いを何週間もしてたんだよ。恵里が、もう諦めてた時。」


「いっつも、パン持って・・・・。来る可能性が少ない一人の人をずーっと待ってた。」




少しずつ近寄りながら言う優香に、少しひるんだ。



「だっ・・・だから?」


「私が飽きないねぇって言ったら、奈緒、どう言ったと思う?『もしかしたら、今日龍崎が来るかもしれないじゃん』ってさ。」



「・・・・。」


私は、何もいえなかった。


この言葉で、優香がなんて言おうとしてるのか分からなかった。

・・・・分かりたくなかった。









「はぁ〜。・・・どう思ったか知らないけど・・・。じゃぁね。」



優香は深いため息をして、去ってしまった。




私は一人どうすることも出来なくて、そのまましゃがみこんでいた。











――なんで、奈緒なんだろう?




スカートが握り締めすぎて、よれよれになっていた。









                        *続きます*

読んでいただき、ありがとうございました!!

優香ちゃん、活躍?でした!!



これからも、応援、よろしくお願いします!!!

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