表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/121

twenty nineth story  カレーパンと、アイツと。

べったりと張り付いた前髪を額から離しながら時計を見た。


8時過ぎだった。


どうやら、夕方から寝ていたらしい。




神田が夢に出てくるなんて・・・。


あの夢が現実に起こりそうな気がしてならなかった。


俺は新しい服を持って、下に下りた。

とんとん

と、階段を下りる音が嫌に耳につく。





「うっ、ひっ、うぅ〜。」


風呂場はリビングの前を通らなければいけなかった。


いつもなら、静まり返ってる部屋も、今日は違った。

聞きなれた、あの人の泣き声が聞こえてきた。



俺は、ついついガラス越しに部屋の様子を見た。

机の上にはたくさんの写真が散らばっていた。



その写真のなかで、あの人と知らない女性が腕を組んで歩いていた。



ドクン。


一回だけ心臓がなった。


一瞬だけ、周りの景色がゆがんだ。



いままで、喧嘩していたのに・・・、なぜ泣く?

予想はついてたんじゃないの?




ソファーに体を任せて、うずくまってなくあの人は、とても小さく見えた。




俺は何事も無かったように、部屋を後にする。




シャワーの水の温度がわからなかった。

でも、まだ直りきってないコブシは、痛かった。







二階に上がって煙草でも吸おうと思ったが、それは見当たらなかった。


10分ぐらい探し続け、やっと見つけた煙草は、箱だけだった。

灰皿に眼をやると、今まで自己最高といってもいいほど、煙草の亡骸が突っ込まれていた。



・・・・・しょうがない・・・。

買いに行くか・・・。


俺はまだ重い腰を持ち上げて、歩き出した。

気のせいかもしれないけど、リビングの前で足が重くなった。




金属で出来ている、玄関のノブを掴む。

それは冷たくて、かたかった。



外に一歩踏み出ると、カサッと何かが腰に当たった。

見てみると、どこかで見たビニール袋がドアノブにかけてあった。



その中には、多数のカレーパンと、二つに折りたたんだ手紙が入っていた。







                  *続きます*

はい、本編再開で〜す!!

ちょっと短いかもですが・・・。


もう少ししたら、きっと、話はかわりますかね・・?

まだ、どんな風に進むかわかりませんが、見守ってくださったら嬉しいです。


読んでくださり、ありがとうございました!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ