表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/121

おまけの話〜2〜

『俺は、誘拐犯じゃないぞ?』


だったら、なんなんだよ・・・。



「俺はちょ〜カッコイイ、直哉様だ。ついでに、独身だ。」


「・・・・・」


直哉が言った言葉に何も返すことが出来なかった。

ただ、直哉が変人だということだけが頭を回った。




「なぁ・・・薬やって、何年目だ?その目じゃ、始めたばかりってわけじゃなさそうだしな。」


なんで、こいつはころころと話を変えるんだ?

何を考えてるのかわかりゃしねー。


「・・・・2年目。・・・なんだよ、説教しに来たのか?」


これまで、いろんな奴から叱られて来た。

止めろだの、体に悪いだの、これからの進路に関わるだの。


   聞くたび吐き気がした。


お前らが守りたいのは、俺の体や進路じゃなくて、自分や学校の名誉なんだろ。




「いや・・・。俺は説教しに来たんじゃない。」


「じゃぁ、なんなんだよ。怪しいんだよお前。」


べチッっと、頭を叩かれた。


「なにすんっ「なぁ・・・《モンキィ》っていう薬、使ったことあるか?」



・・・・・はっ?


しばらくの沈黙の後いった言葉があれだった。


「あれな、すっげー効果あるんだぜ。知ってるか?」


俺があきれて物も言えないのに、直哉はべらべら喋っていた。


「・・・副作用もあるけどな・・・。」


声のトーンがいきなり落ち、見てみると直哉は、どこか遠くを見ていた。



「なぁ、なんで、薬使ってんだ?」



さっきまでの、雰囲気は何処に行ったのか直哉は笑いながらこっちを向いてきた。


「・・・・。」


俺は、直哉のテンションについていけれないのと、あまり言いたくなかったから無視することにした。


「無視かいっ、こら!」


直哉はまた、頭をぐりぐりしてこようと手を伸ばしたが、俺はその手を掴んだ。


「馬〜鹿。」


と、舌を出したら、直哉は血管を浮き出させた。


直哉はべりっっと俺の手を振り払うと、ニヤついた顔をした。



「・・・もしかして、彼女に振られたからとかじゃないよなっ。」


・・・馬鹿にされたような気がした。


「・・・アホか。」


俺は、精一杯睨みを効かせた。



「そんなんじゃない。」


言葉が出しにくかった。








直哉の目は俺の見ている。


直哉の目は俺の思考まで見透かしてる気がして嫌だった。


「もう帰るから。」


俺は、目をそらしたまま、歩き出そうとした。


  


    つもりだった。


足が地面についていなかった。


脇のほうに直哉の腕が回っていて、俺はダッコされていた。



「ふふふ。逃がさないぞぉ・・・」


気味の悪い声に、悪寒が走った。


「俺の個人情報だけ聞いて、自分のは話さないつもりか!!」


俺は、必死に脚をバタバタさせたが、無理だった。


「どの辺が個人情報だよ!!」


「独身とか、独身とか、俺がかっこいいとか。」


「何処が個人情報だよ!!それに、お前が勝手に話したんだろ!!」


独身なんて、2回言ったし。

かっこいいとか、ナルシーだろ。



「うひっっ!」


耳元に違和感を感じた。



耳に息を吹きかけられた。


今度は全身に悪寒が走った。


「お前・・・まじ、いっぺん殺し・・・・?」


最後まで言い終わる前に、抱きつかれた。



「・・・つらいことあんだろ?言えよ。聞いてやるから。」




さっきまでとは明らかに違う声が、俺の体中をめぐった。

何かが、はちきれそうだった。




「・・・俺・・・・・・。」



言っていいのだろうか?


何がかは、分からなかったけど、怖かった。




                 *おまけの話〜3〜へ*

読んでいただき、ありがとうございます!!


あした、もしかしたら更新できないかもです・・・。

出来たらします!!多分、夜になるかと・・・。


これからも、よろしくお願い致します!

アドバイスなど、いただけたら嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ