twentythird story
赤くはれた目を見て、さっきまでのことを思い出してみた。
何で私は、奈緒に逢いに行ったんだろう?
確か私は・・・・・
最近、奈緒と恵里の様子がおかしかった。
恵里は、顔や、行動はいつもと変わらないのに、少し、怖くなった。
奈緒は、何だか元気が無い。
2人がおかしくなったのは、きっと龍崎と会ったとき。
あの時から、二人の間に何か出来たんだ・・・。
でも、何?
・・・奈緒も龍崎が好きなのかな?
だから、恵里が怒るか、はぶてるかして・・・?
う〜ん・・・・。
だから、私は真相を確かめるために、奈緒に会いに行った。
初めて行った屋上から見る空は、とてもとてもきれいだった。
「・・よく・・・分かんない。」
そういっている奈緒は、何だかあせってるような感じだった。
奈緒の顔を見ていると、ちょっと怖くなった。
《このまま行けば、きっと、私のようになる・・・》
何で分からないけど、そんな予感がしてならなかった。
「私・・・昔・・・。」
私は、意識より先に話していた。
なぜだろう?
あんまり思い出したくない話なのに・・・。
「優香・・・いいよ。」
奈緒には、人の心をかんじる力がある。
まえ、他の人には秘密ねって、教えてくれた。
だから、分かるんだろうな・・・私の思い。
悲しかった、悔しかった、情けなかった。
そんな、私の思い。
奈緒に話してるつもりだったのに、私の頭のなかにはあの時の光景が写真でも見るかのように鮮明に映し出されていた。
彼の顔まで、涙まで・・・。
奈緒に感じて欲しい。と、いうより、自分の馬鹿な行いに懺悔してるみたいだね・・・。
馬鹿みたい。
今頃、どうにもならないのに・・・・。
そう、どうにも。
私のこんな押し付けがましい話を奈緒は一生懸命聞いてくれて、泣いてくれた。
これで、私が許されるって事はないけれど、少し、開放された気分になった。
私は、奈緒に今の私のように後悔しまくる日々を送って欲しくなかったから。
私の心につっかえてるものを少しでも取り除きたかったから・・・。
だから、奈緒に話したんだろうね。
まだ、本当のことは分からない。
だから、奈緒の心にどれだけ響いたかも分からない。
でも、今日のことが奈緒にとってプラスになってくれたらいいな。
そう思いながら、私は屋上を後にした。
もう一度、奈緒に話したことを思い出してみる。
まだ、胸が痛かった。
・・・当たり前か・・・。
屋上に居た時に感じたあの優しい風の感触がまだ体に残っていた。
*続きます*
勢いだけで・・・書いてしまいました・・・。
読みにくいところが多々あったかと思います・・・。
頑張りますっっ!
読んでいただき、ありがとうございました。